内海、“全快”８８球！左すね裂傷後２日でブルペン入り

ブルペンで投球練習する内海

ブルペンの打席に立ち、内海の球を確認した原監督（右）（捕手は阿部）

　巨人・内海哲也投手（３１）が１５日、沖縄２次キャンプの初日にブルペン入りし、全快をアピールした。１３日のシート打撃に登板中、打球が直撃して左すねを裂傷。だが、わずか２日後のこの日、打席に入った原監督の前で、指揮官の背番号と同じ８８球の熱投を演じた。「全く問題ないです」と開幕投手最有力の男が、驚異の回復力を見せつけた。

　力がこもっていた。内海が鋭く左腕を振った。８８球目。内角への直球が阿部のミットに収まった。右打席で球筋を確認した原監督も「ナイスボール！！」と声をかけたほど球威、キレ、制球とも申し分なかった。最後の２５球を至近距離で見届けた指揮官は「まったく心配ないね。いいボールがきていた。（けがの影響を）感じさせませんでした。順調にきている」と太鼓判を押した。

　多めに投げ込んだインコースでは、原監督をのけ反らせる場面もあった。変化球もひと通り投げ、「（背番号と同じ）８８球はたまたま。奇跡です。超緊張しました」と沖縄の日差しを浴びながら、気持ちよさそうに話した。

　病院に直行した１３日から、まだ２日。慎重になる場面でもあるが、沖縄２次キャンプ初日に投球練習を行った。「もう少し痛むかなと思ったけど、全然痛くなかったです」とケロリ。翌日以降の患部の状態を見て最終決断されるが、順調にいけば２２日のＤｅＮＡ戦（那覇）で先発できる見込みだ。

　菅野が背中の痛み、杉内が腰の張り―と開幕投手候補に不安点がある中、まずは内海が元気な姿を披露した。頑丈なエースが４度目の大役へ、再スタートを切った。