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【大リーグ】

田中、キャンプインへ「自分見失わない」 リベラのロッカー継承し、第一歩

2014年2月16日 紙面から

 【タンパ穐村賢】さあ、本格始動! ヤンキースに入団した田中将大投手(25)が14日(日本時間15日)、初のメジャーキャンプを翌日に控えて所信表明を口にした。日米100人を超える報道陣を前に意気込みを語り、「自分を見失わないように」ときっぱり。この日、報道陣に公開されたクラブハウスでは、メジャー最多652セーブをマークし、昨季限りで引退したマリアノ・リベラ元投手(44)のロッカーをあてがわれるなど、あらためて期待の高さも証明。周囲の視線を一身に浴び、いよいよ若き右腕が船出する。

 覚悟はとっくに決まっている。いよいよ始まるメジャーの春季キャンプ。その前日、意気込みを聞こうと集まった日米約100人の報道陣を前に、田中が口を開いた。「いよいよ始まるなって感じ。自分を見失わないで、やるべき事をやればいい」。本格始動前の心境を問われ、初々しくも堂々と言い切った。

 注目度抜群で迎える初のメジャー流にも不安はない。日本で輝かしい成績を残してきた右腕も、ここでは新人。調整法の違い、マウンドでの作法など適応すべきことは多いが「いろんなことを見て、学んで、感じて、経験できればいい。自分のやり方を押し通そうとも思っていない」と自然体。バッテリー組の集合日となったこの日は同年代で今季のセットアッパー候補のクレイボーンと約5分のキャッチボール。投手では歴代5位の大型契約を結んだ右腕の一挙手一投足を無数のカメラが追うが、平然と「順調に来ている」とうなずいた。

 昨季限りで引退した伝説の守護神の後を受け継ぐことも決まった。クラブハウスで田中は列の端に位置するロッカーがあてがわれた。その場所の昨年までの主は、メジャー最多652セーブを誇るリベラだ。レジェンドの“定位置”を田中に割り振ったクラブハウスマネジャーは「田中には多くのメディアが押し寄せるだろうし、通訳も必要だからスペースの広い、端のロッカーにした」と説明。ロッカーの位置や大きさが選手の格を表すだけに、米メディアも「リベラのロッカーを引き継ぐのか。驚いた」と衝撃を口にした。

 思わず田中本人も「ここで良いのかな」と戸惑うほどの破格の待遇。だが、期待の大きさに応える術は、それこそマウンドで出す結果しかない。史上最高のクローザーが使ったロッカーから出陣するキャンプ。新たな伝説となるべく、若き右腕が自然体でスタートを切る。

 

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