戦闘医師  ~医療のスキマで火を放つ~

医療のスキマで医療の敵と地味に戦う医師のチラシの裏


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美里・南郷病院 医療ミスで90代女性死亡 町、遺族と示談へ

  

 http://www.kahoku.co.jp/news/2010/03/20100317t13037.htm

 

 宮城県美里町立南郷病院に腸閉塞(へいそく)で入院した県内の90代の女性患者が昨年10月、

治療ミスが原因で死亡したことが分かった。

町は遺族に810万円の損害賠償金を支払う議案を17日の町議会3月定例会に提出する。
 
 病院によると、昨年10月23日、40代の女性医師と50代の男性医師が女性患者の腸内にたまった内容物をチューブで抜く処置を行い、誤って小腸に穴を開けた。女性は翌日に容体が急変、石巻市立病院に運ばれて緊急手術を受けたが、11月2日に多臓器不全で死亡した。
 
 町はミスを認め、女性の遺族と示談交渉を進めてきた。南郷病院の大橋浩二事務長は「責任の重さを痛感している。今回の事故を検証し、再発防止に努める」と話した。

 

==================

 

学生時代、よく

  

「患者さんや家族の立場になって考えよう」

  

とか聞かされた。

  

今回の事案は、患者家族の立場になって考えれば、

  

「ラッキー」

「婆さんグッジョブ!!」

  

90代なら、ミスがなくても自然に弱って死ぬことが多い。

  

町が「ミスがあった」といって

810万もくれるなんて、

「棚からボタモチ」とはまさにこのことだ。

 

詳細はわからないけど、

90歳代に気前よく810万出すってのは

明らかなミスがあったのでしょう。

 

遺族との示談交渉ってのも

ほとんど病院と役場で金額の相談をしていた気がする。

 

俺が遺族なら

「先生ありがとうございました!」

と満面の笑みで感謝して

あとでお礼の付け届けでももっていくだろうな。 

 



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手術後死亡で光市が和解方針 2200万円支払い

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201003170279.html

 

光市は17日までに、市立大和総合病院で手術後に死亡した市民の遺族から起こされた損害賠償請求訴訟について、山口地裁周南支部の和解勧告に応じる方針を固めた。

市は過失はないが、結果として救命できなかった」と説明。


和解金2200万円を支払うための議案を開会中の市議会定例会に提出する。


 市病院局などによると、2006年10月29日、市内の女性=当時(60)=が同病院に入院。医師がX線検査で腸閉塞へいそくと診断した。女性は経過観察中の翌日に腹痛が悪化し、手術を受けたが敗血症性ショックで11月1日に死亡した。

 

  

 過失はないのに金払うって・・・

一体どういう事なんでしょうか?

 

結果として救命できなかったとは言っても、

 

すべての人間は必ずいつかは救命できない日が来るよ!

 

光市民は死んだら必ずお見舞い金でももらえるんでしょうか?


よぼど裕福な自治体なのでしょうか?

 

市としては

「どーせ俺の金じゃないんだから2200万くらいくれてやれ」

ということなんでしょう。

  

俺が光市民なら怒るプンプン



 

なにか裏があるような気がしてならない。



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医師の地域偏在改善へシステム構築 県 /岩手
http://www.iwanichi.co.jp/ken/item_17355.html

 懸案とされる医師の地域偏在の解消に向け、県は新たに養成した

医師の配置などを調整するシステム

の構築を進める一方、 将来的には

県医療局と保健福祉部の一部組織とによる

一元的な管理体制

を検討していく考えだ。15日に開かれた県議会2月定例会の予算特別委員会の中で、飯澤匡氏(政和・社民クラブ)の質問に答える形で県保健福祉部が示した。
 市町村立病院や小規模な県立病院で見られる医師不足問題について同部では、2年前から岩手医大で始まった
医師の養成に向けた地域枠の設置と奨学金制度の拡充などにより、2016年以降は臨床研修を終えた医師の配置が本格化するため、
地域偏在問題が段階的に改善されていく-と説明。これを踏まえ現在、県地域医療対策協議会の中で、医師のキャリア形成と
地域医療の確保に向けたバランスなども配慮した上で、若手の医師を計画的に配置・派遣するためのシステムについて、
検討作業を進めていることを改めて述べた。
 また、この問題の解決に向けた重要な道筋の一つとして

福島寛志副部長は、「(医師の配置・派遣に関して)医療局と
保健福祉部の保健医療部門とによる

一元化的な管理体制が必要」

と見解を示し、

総合医の育成を目指した

地域病院担い手医師の養成を進める

上でも、県組織の見直しも視野に入れた検討を加えていくことの重要性を説いた。




   

 まあ、この手の話は他県でもよくある話です。

  

 うまくいったという話を

きいたことがありません。

 

「いや!うちの県はうまくいってる!」という方がもしいらっしゃいましたら教えてください。

引っ越します。 

 

県医療局と保健福祉部の一部組織とによる

一元的な管理体制

   ↓

お前ら奴隷はお役人様の言うことを聞いてりゃいいんだよ!

・・・と読める。

 

総合医の育成を目指した

地域病院担い手医師の養成を進める

  ↓

・・・どうやって?

県は農作業のように手間暇かけて医師を養成しようとは思っていないはず。

地域病院に無理やりぶち込んでほったらかして

若い医師を漬物にする気なのか?

 

 

 

  

運悪くこの手のシステムに足を踏み入れてしまった先生曰く、

「県は医者を単なる駒としか扱っていない!!」と憤慨されていましたが、

 

「県は医者を駒どころか

 数字の一つとしか考えていない」

気がしてなりません。



 5-2+1=4 


 以下フィクションです (・∀・)

 絶対にフィクションですからっ!!


~201X年2月~

 

 閉鎖的な寒村にある○○病院の内科医師2名が

 辞意を表明したことが明らかになった。

 村民からの言われ無き中傷により、

 心身共に疲れたことが原因、と新聞で報道される。

 

 A議員 「俺の村の○○病院の内科が5人から3人に減るから、

      なんとか医師を確保してくれ!

      村長にも頼まれてるんだよ~」

 

 B部長 「わかりましたA先生!

      地域枠の医師を何とか派遣できるよう

      全力で前向きに善処します!」

 

~数日後~

 

 C課長 「B部長、そういえば○○病院の内科って

       医師確保できそうなんですか?」

 

 B部長 「なんとかしろって

       A議員がうるさいんだよなぁ・・・・ハァ~」

 

 C課長 「××医大のD先生、

      あれもたしか地域枠でしたよね?

      あれダメですか?」

 

 B部長 「Dはなぁ~去年△△診療所に行け

      って言ったら金払って地域枠抜けたんだよ」

 

 C課長 「そうだったんですか。

      (ああ、だからB部長は局長になれなかったんだ・・・)」

 

 B部長 「あ、そうだ!!Eはどうだ?

      あいつを連れてきて、

      なんとか4人でやってもらおう。」

 

 C課長 「E先生・・・彼女はたしか眼科ですよ!?」

 

 B部長 「別に田舎の病院なんだし、なんとかなるだろ。」

 

 C課長 「でもE先生って来年は県立中央病院で

      後期研修の約束でしたよね。」

 

 B部長 「オマエ何言ってんだよ。あんなの口約束!

      あいつの人事権は県にあるの!」 

 

 C課長 「行くっていいますかねぇ」

 

 B部長 「あいつは若いし、Dみたいに払う金ないだろ、

      あんな小娘どうにでもなる。」

  

~3月某日~

 

 B部長 「A先生!○○病院の医師確保に最大限努力したんですが、

      医師不足の折、医師確保は大変厳しいでしたが、

      4名は確保できました」 (`・ω・´)キリッ

     (本来3人の所を4人にしたんだから、俺もいい仕事したよなwww)

  

 A議員 「5名はやっぱり無理かい。

      でもまあこれで村長に合わせる顔もあるってもんだワハハハ

       来年は5名にしてくれョ!」

       

  

こうして、A議員の政治的な理由で、

B部長は担当する数年を穏便に過ごすために、

最大限努力して

地域枠卒業生を単なる政治の道具にして煮え湯を飲ませましたとさ。


おしまい。

 

 

この記事自体

「県は頑張ってますよ!

(議員の)先生方!」

というポーズかもしれない。


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医師や看護師に暴言を吐いたり、暴力を振るったりする患者への対策として、神戸市立医療センター西市民病院(神戸市長田区)は兵庫県警と連携し、ボタンを押せば県警通信指令室につながる緊急通報装置を診察室などに今月中にも導入する。「モンスターペイシェント」と呼ばれる悪質な患者や家族に対する防衛策の一環で、警備が手薄となる夜間のトラブルに備えて警察OBも新たに採用する。

 県警によると、同装置は、不審者の侵入が相次いだ学校への設置が進むが、医療現場への導入は異例という。

 装置は救急外来診察室や受付窓口に置き、危険を感じた医師らがボタンを押せば自動で110番される。県警は通信指令室の専用画面の表示からパトカー出動を手配し、病院と通話して詳細を聞くこともできる。

 病院へのクレームや暴力は、全国的な問題となっている。民間病院中心の「全日本病院協会」が2007年12月~08年1月に行った調査では、全国約1100病院の52%が過去1年間に「患者や家族から暴力を受けたり、暴言を浴びせられたりした」と回答。発生事例は6882件に上った。

 同病院でも、検査を受けた患者の付き添い家族が順番を待たずに「すぐに説明せんかい」と怒鳴ったり、治療方法に文句をつけたりするトラブルが後を絶たないという。

 さらに、昨年9月には、包丁を持って同病院に入ってきた患者の男を逮捕。2009年度、同病院で警察が介入した事案は約10件、医師らへの公務執行妨害や器物損壊容疑などでの逮捕が4件あった。

 装置設置とともに、警察OB2人が24時間救急実施日(毎週金・土曜)には宿直警備にあたる。

 同病院は「患者や家族の心情に配慮し、通報を控えることもあった。だが事態は深刻で、医師らの安全確保が急務になっている」と話している。

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0002785038.shtml

 

当然ながらモンスター患者に対しては毅然と対応すべきです。

 

せっかく導入したからには是非活用してほしいです。

 

「ポチっと」ボタンを押す回数を増やすだけでなく、外来や病棟に



「緊急通報装置設置済」

スタッフが危険を感じた場合は直ちに通報します

 

とデカデカと表示するだけでも結構な効果があると思います。

 

・・・・・心配なのは

「結局押す人が誰もいないんじゃないか」ということです。

 

「あいつ押したらしいぞ~」とか噂になったり、

押したこと自体を腰ぬけ上司に咎められたり、

モンスター患者の「お礼参り」を恐れて押せなかったり・・・・

 

神戸市立医療センター西市民病院スタッフのみなさん!

どんどん押してください!!

そしてこの装置が効果的であることを示してください!!

そうしないとモンスターの連中はどんどんつけ上がりますよ。

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