パネルディスカッション (8) 理想の医療、人の心が育てる 読売北海道 医療フォーラム
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=27702
田中 医療費増加を掲げる民主党の政権公約について、どう感じるか。
医療費増やし処遇改善
片桐
医療費を増やす方向性は、医師の処遇改善や臨床医学の充実などを図るために良い政策だ。
ただ、地域医療に関するアイデアは出尽くした感がある。
今後は、こうしたアイデアをどれだけ実効性があるものにしていくかが重要だ。
坂本
医療体制の根底にある問題を直すには
2、3年かかるだろう。
北海道大学病院と北海道が、
指導医を任期付きの「特任助教」という立場で地方の病院に派遣するとのことだが、公立病院の給与体系で処遇すれば、医師はアルバイトをせずに診察や大学での研究が可能になる。
自治体も業務命令で地方病院に医師を派遣できる。
そうした方法が自治体の計画として普及すれば、
地方勤務を希望する医師は多くなると思う。
田中 地域医療再生に向け、政府に望むことは。
小川 地方の勤務医に動機付けを与えてほしい。
そこに赴任して大変な業務をする人たちの立場になって、それなりの処遇をすることが大切ではないか。良い点も悪い点も含めて、
かつての医局制度はそういう役割を果たしてきた。
今は大学全体としての計画性が必要だ。順天堂では、医師が地域の要請で赴任する場合、勤務期間を大学でのキャリアとしてカウントし、大学で働いたのと同じ昇給を行う方法を考えている。国としても、ぜひ、そういう体制を整えてほしいと思う。
田中 財源確保の面で提言を。
青柳 自己負担が多い現在の社会保険制度は限界に達し、公的資金の導入を望むしかない状況に来ている。公的資金をどこに求めるかだが、国民に「広く薄い」形で求めるのが望ましい。
一つの手法として、消費税引き上げの議論をしてはどうだろうか。
田中 医師が去っていく医療現場に対し注文は。
片桐 地域医療の問題や矛盾を誰よりもよく知っているのは医師たちだ。
地方に残るにせよ、去るにせよ、それらを率直に現場から発信することが大切。
医療職が社会的資源であることや、自らが持つ現状を変える力の大きさを自覚してほしいと思う。
田中 私たち患者側はどんな心構えを持つべきか。
坂本 人間の心構えでもあるが、患者さんも医療側に対し、「ありがとう」という気持ちを素直に伝えてほしい。しっかりとした国民性の中にこそ、理想の医療を築くことができる。医療とは人類自然淘汰(とうた)への挑戦であり、ヒトのみが有する限界もある崇高な行為といえる。
財源論についても、良質な医療を求めるなら、負担も高まるという認識が必要だろう。
(2010年7月7日 読売新聞)
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>片桐さん
>地域医療に関するアイデアは出尽くした感がある。
>地方に残るにせよ、去るにせよ、それらを率直に現場から発信することが大切。
自分とその周囲の人たちだけでは、もう良いアイデアが思い浮かばないということですね、
わかります。
是非このブログにも目を通して頂きたいです。
>坂本さん
>医療体制の根底にある問題を直すには
>2、3年かかるだろう。
すいません、20~30年の間違いですよね?
読売の誤植ということでよろしいでしょうか?
ちなみに相撲協会の根底にある問題を直すのは2~3年ではすまなさそうです。
>指導医を任期付きの「特任助教」という立場で地方の病院に派遣するとのことだ
>が、公立病院の給与体系で処遇すれば、医師はアルバイトをせずに診察や大学>での研究が可能になる。
これは、もしかして、昔問題になった「名義貸し」の合法化版でしょうか?
地方の病院に「常勤」していたら、なかなか研究って難しいとおもうのですが、
常勤医の給料で実態は非常勤ということなんでしょうか?
でもそれだとアルバイトと同じだし・・・
>自治体も業務命令で地方病院に医師を派遣できる。
>そうした方法が自治体の計画として普及すれば、
>地方勤務を希望する医師は多くなると思う。
地方勤務と一口に言っても様々です。
てゆうか、ぶっちゃけ貴方行きたいですか?
「内科が5人から0人になったから、お前行け」
「眼科医だけど内科やれ。医者だろ」
「皮膚科だけど透析やれ。医者だろ」
「循環器だけど胃カメラもやれ同じ内科だろ」
↑↑↑
『自治体』というのは平気な顔してこういうことを言いますよ。
本 当 に 貴 方 は 行 き た い で す か ??
>財源論についても、良質な医療を求めるなら、負担も高まるという認識が必要だろう。
よいモノには高い値段がつく。
本来あるべき姿です。
・高度医療の高額化
・選定外療養の拡大
・混合診療の解禁
下の二つは国の負担ではなく患者負担ですから、国には早く認めてもらいたいですね。
>小川さん
>そこに赴任して大変な業務をする人たちの立場になって、それなりの処遇をす>ることが大切ではないか。良い点も悪い点も含めて、
>かつての医局制度はそういう役割を果たしてきた。
すいません。意味がわかりません。
田舎から帰ってきたら確実に出世できるとか、そういうことでしょうか???
【結論】
ここに出てくる人の中に、
「今現在も外来・病棟・救急でがんばってます!!」って人いる?
この人たちなりに真剣に考えているのはわかるんだけど、
現場から遠くはなれた弾の当たらない所にいる人たちの話って、
なんか的がずれてるし、リアリティがないんだよなぁ
もっとも、現場にいる人たちは、忙しくて
「フォーラム」には参加できないでしょうけど。