戦闘医師  ~医療のスキマで火を放つ~

医療のスキマで医療の敵と地味に戦う医師のチラシの裏


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説明義務違反 患者遺族と示談


 むつ総合病院(小川克弘院長)に入院していた30代の男性患者が亡くなったのは担当医師に説明義務違反があったためなどとして、遺族が損害賠償を求め、今月6日に300万円で示談が成立していたことがわかった。同病院を運営する下北医療センター(管理者・宮下順一郎むつ市長)の議会で27日、専決処分が承認された。

 同病院によると、男性はうっ血性心不全、心筋炎、睡眠時無呼吸症候群で循環器科に入院していたが、昨年9月、心臓機能不全で死亡した。2006年4月に同病院で初診を受け、約1カ月間入院。


 退院後もしばらくは治療を受けたが、通院しなくなり、08年11月に両下肢のむくみで再来院した。遺族側は、治療を中断したのは重症な状態なのに医師が説明を怠ったため、と主張しているという。

 遺族側は今年3月に2千万円の損害賠償を催告。病院側は、医師は口頭で病気について説明、医療面での問題もなかった、として裁判で争うことを検討したが、医師への負担なども考慮し、弁護士と相談の上、和解したという。「説明義務違反」で医療紛争となったのは同病院では初めてという。

 むつ総合病院は今回のケースを医師らに伝え、

カルテに病気についての説明の事実を記入するよう通知することにした。300万円は加入している病院賠償責任保険から支払われる。

================================

引用ここまで



戦闘医師



最近、この本を買いました。


戦闘医師



東京地裁の判決によれば


受診を中止した患者に対し、

医師は当該患者の受診中止の原因を突き止め、

適切な助言をして病状の悪化を防止すべき注意義務がある。


そうです。


戦闘医師



このときは600万円払ったようです。





でも、何十人何百人も外来患者を診ていれば、

中には通院を中止する人も出てくるだろうさ。


戦闘医師


裁判所の先生に言わせれば、


医師が患者本人や家族に対する連絡先を把握しており、

連絡が可能である以上は、

患者の意思を確認したうえで説明や説得を試みるべきであるとの

考え方もあり得よう


だそうです・・・・



コンピューターによる完全予約制を取っている病院はともかく、

全部「手書き」で処理している予約なしの中小病院は一体どうすればいいのだろうか・・・



しばらく受診していない患者をピックアップするのってかなり大変な作業で、

電子カルテ未導入の病院にとっては相当な負担です。









そこで、「営業メール作戦」はいかがでしょう??


 ① 定期通院中、または定期通院予定の患者を最初にピックアップ


 ② 患者の住所あてに3カ月に1回ダイレクトメールを一斉送付

    あるいは電子メール一斉送信


 ③ 以降、定期通院予定となった患者は「リスト」に追加する。






○○さんへ


最近、だんだん寒くなってきましたけど


体の調子はいかがですか?お薬は足りていますか?


お体の調子で気になるところがあったら、遠慮なさらずに病院に来てくださいね。


○月からインフルエンザワクチンの受け付けが始まります。


これから流行ってくると思いますので、お早めに予約してくださいね。


では、また○○さんの元気な顔が見られることを楽しみにしています。


                              ○○病院 院長    


俺の営業メール、センス無いな('A`)




まあ、裁判所で


「俺はメールで受診を促した!!」


と認定されればそれで良いのですが。

どうですか法律の先生方。

認定してもらえますか?




というわけで、

病院からワンサカ営業メールが届く時代になる前に、


「自己判断で通院を中止した場合は、死んでも自己責任」


という判例を作って欲しかったです。


ただ、このケースはカルテに説明の事実が記載されていなかった、

らしいですので、裁判で勝つのは難しいのではないでしょうか。


法律の専門家じゃないけど多分。


ちなみに、僕自身は、営業メールは送っていませんが、

外来患者への説明内容は必ずカルテに書いてます。

被告になりたくないから、当然防衛医療です。





その結果

カルテ書きに時間を取られて、診察の時間は少なくなり

こんなこと↓になります。

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10607611536.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10595041224.html
http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10595041224.html








昔、胃癌が見つかった高齢男性に、


「胃癌なので大きな病院で詳しく検査して治療しないといけない。紹介状を作っておくので、後日取りに来てほしい。検査結果のコピーを渡すので、御家族と相談してどの病院に行きたいか考えておいて」



と言ったら、数か月来なかった事がありました。


あとから、家族が 「どういうことか説明しろ」 と乗り込んできましたよ( ´艸`)



そのときカルテに


「御本人に胃癌であり、大きな病院で精密検査を行い治療する必要があると説明した。

紹介状を作成するので明日以降取りに来てほしいと話した。

病理検査結果を本人に渡し、家族に見せて、どこの病院に行くか相談してほしいと伝えた」


としっかり書いてあったので、


          ____
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\    <「カルテ上は、御本人にこのようにお伝えしてあります」
    /   ⌒(__人__)⌒ \ 「紹介状も既に用意して、病院名をかいて渡すだけになってます」
    |      |r┬-|    |
     \     `ー’´   /
    ノ            \
  /´               ヽ
 |    l              \
 ヽ    -一””””~~``’ー?、   -一”””’ー-、.
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



こうやって答えて家族も納得していましたが、


もし訴えられてたらと思うとぞっとします。


説明義務違反は死体換金屋が好んで食い物にする所、という印象をもっています。




JBM(判例に基づく医療)が重視される現代では、

法律の素人である我々医療従事者の負担は増えるばかりです。


法律の先生方には、医療の現状を理解して頂き、

現実的な判例を心からお願いしたいです。


法律の先生方が、生や死の扱いに慣れていないのと同様に、

我々もまた、裁判や犯罪には慣れていないのです。


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僻地医療でキャリアアップ 県プログラム、研修医募集 奈良

2010.9.30 02:16

 僻地(へきち)の医師不足解消を目的に、県は「総合医のための僻地医療研修プログラム」を始めた。初期臨床研修を終えた医師を県南部の診療所に派遣する制度で、医師不足の僻地で幅広い年齢の患者や症例の診察に従事するため、総合医としてのキャリアアップも期待できるという。

 県南部の僻地の診療所は、開業医16人中6人が70歳以上で高齢化が進んでいる。勤務医の総数も平成18年と20年の比較で、奈良市が720人から760人と増加しているのに対し、五條市や大淀町など南和の12市町村は、135人から132人と減少傾向で医師不足が深刻化している。

 プログラムは、県立五條病院(五條市)で1年間研修し、終了後に南部を中心とした診療所に赴任する。僻地医療は、限られた人手で性別や症例などにとらわれない診療が求められ、専門医でなく総合医としての役割が必要となる。原則、南部の診療所勤務となるが、県立病院での研修を定期的に受講する機会が設けられ、最新の知識や技術の取得も可能という。


 県医師・看護師確保対策室は「僻地医療は幅広い症例を診察するチャンスでもある。総合医としてのキャリアアップに挑戦してほしい」と話している。


年度ごとに2人募集し、書類審査や面接で選考する。問い合わせは同室((電)0742・27・8644)。

http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/nara/100930/nar1009300217000-n1.htm

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引用ここまで



これまた、例の『マグロ漁船方式か・・・』


研修中の年収数百万上乗せするから研修終わったら僻地行け、とかよくあるパターンだよな・・・


と思いきや、


>プログラムは、県立五條病院(五條市)で1年間研修し、

>終了後に南部を中心とした診療所に赴任する。


>県立病院での研修を定期的に受講する機会が設けられ、

>最新の知識や技術の取得も可能という。


( ゜д゜) ポカーン


 (つд⊂)ゴシゴシ



 (;゜д゜)



 (つд⊂)ゴシゴシ
  _, ._

 (;゜ Д゜) …?!

給料や学費の話が一切出てきません。



>県医師・看護師確保対策室は「僻地医療は幅広い症例を診察するチャンスでもある。

>総合医としてのキャリアアップに挑戦してほしい」と話している。


何ですかこの上から目線はムカムカ

僻地診療やったことあるのか?ムカムカ


つーか、キャリアアップになるならお前が行けよ。ムカムカ




>年度ごとに2人募集し、書類審査や面接で選考する。


そんな上から目線で「選考」されなくたって、

医師募集してる僻地診療所なんてなんぼでもあるだろ。


僻地診療に興味のある研修医だって

こんなプログラム余裕でスルーだろ。





いま思い出したんだけど、この犯人↓を救うための制度じゃないの?

真実はいかに!?

http://www.unkar.org/read/namidame.2ch.net/news/1222655058





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【ネット番記者】生きている奇跡実感

http://sankei.jp.msn.com/science/science/100930/scn1009300758003-n1.htm


病院のHPなんて、患者でなければ開くことはない。まして、産婦人科となれば、妊婦以外にクリックしないだろう。ところが、「東京都立多摩総合医療センター」(府中市)の産婦人科のページが、ネットで静かな反響を呼んでいる。

 医療介入がないアフガニスタンでは、40~50人に1人の母親が出産で命を落とす。

国内では2万人に1人。日本の周産期医療が、いかに血のにじむような努力で高度に発展し、母子の安全を守ってきたかが、分かりやすく書かれている。ネットでは「みんなに読んでもらいたい」という感想が多く寄せられた。

 出産にかかわったことのない人にも、一読してほしい。あなたが、今、生きている奇跡を知ることができる。(猪谷千香)


「東京都立多摩総合医療センター」

http://www.fuchu-hp.fuchu.tokyo.jp/medical/sanka02.html



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引用ここまで



恵まれた環境しかしらないと、それが当たり前だと思ってしまう。

「出産は安全で当たり前」と思っていると

まれに、妊婦が死亡すると大騒ぎになる。





「福島県立大野病院事件」

はあまりにも有名です。




出産というのは、本来

命がけで自分の子孫を残す尊い行為なのです。

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医師不足解消、県が検討会設置へ


 深刻な医師不足の解消に向け、県は29日、医師の確保や養成について有識者に意見を求める検討会を2010年度に設置する方針を示した。国の調査では県内医療機関でさらに約千人の医師が必要とされ、

医師派遣システムの構築なども協議する。

 県議会の一般質問で、井戸敏三知事が明らかにした。

 県は現在、医師の再就職支援や医学生への奨学金制度、大学医学部との連携などの対策を実施。国は11年度、医師不足の地域や診療科に医師をあっせんする「地域医療支援センター」(仮称)を各都道府県に設けることを目指しており、その準備も兼ねて県は検討会の設置を決めた。

 委員は医師や大学教授らが務め、医師のキャリアアップや派遣調整のあり方などについて、専門家から意見を聞き、施策に反映させるという。

 厚生労働省などが県内の病院(分娩取り扱い診療所を含む)419施設を対象に実施した調査では、さらに医師986人が必要と回答した。現在の医師数に対する倍率は1・13倍。(井関 徹)

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引用ここまで

↓こっちも読んでください。

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10628265661.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10628256281.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10483746819.html

どーせあれでしょ、

医学生を借金漬けにして

「役所様の言うとおりに働け!」

でしょ。

「地域医療に貢献します!(@_@)キラキラ」

て言ってる純粋な高校生騙したりするんでしょ?

純粋な高校生も地域医療に貢献できる年齢になったら、やさぐれてるよ。

地域枠出身者がやさぐれはじめるまで、あと10年くらいかな?

そしたら、このブログに書いてあるようなことが「主流の考え」になってるかもねw

>委員は医師や大学教授らが務め、医師のキャリアアップや派遣調整のあり方などについて、

>専門家から意見を聞き、施策に反映させるという。



医師のキャリアアップや派遣調整の「専門家」って


誰?


そんな人いるの?

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「美人体質」 になる方法を教えます!!


 医療ルネサンス「思春期の悩み(4)」(2009年9月8日)で、思春期の女の子が無理なダイエットを行い、無月経などの症状が現れることがある「思春期やせ症」を取り上げました。

 紙面では、そんな子どもたちのケアをしている大阪樟蔭女子大教授(産婦人科)の甲村弘子(こうむら・ひろこ)さんに登場いただきました。甲村さんがこのたび、「やせ組女子の美人体質になる方法」(WAVE出版。税別1400円)を出版しました。

 甲村さんによると、「モデルのように細くて、かわいくなりたい」と、必要がないのに無理なダイエットをする中学~大学生は多いそうです(最近は、小学生もいるそうですよ)。

 摂取カロリーが極端に少ない状態が続くと、脳が感知し、心臓を動かしたり、呼吸をしたりと言った生命維持活動にエネルギーを優先的にまわし、子孫を残すための女性ホルモンの分泌は後回しになるそうです。

 女性ホルモンが出なくなると、無月経、貧血、不整脈、貧血、脱毛、骨粗しょう症などの症状が現れます。無月経が続くと、子どもが産めなくなる危険性もあると言います。

 「本当のキレイとは何か、見直して!」と甲村さん。今回出版した本では、正しい食事の取り方、運動の仕方などを具体的に紹介しています。間違ったやせ願望にとらわれていないか、チェックする表も掲載しています。

 皆さんの娘さんは、無理なダイエットをしていませんか? 心配されている親御さんは、この本を手にとってみて下さい。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=31355

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引用ここまで・・・


・・・。


デイリー 100000位以内、健康医療1000位以内を達成したのに


グチブログ100位の壁が厚い・・・



とりあえず、


アメーバピグ作って、 

医療崩壊と全く関係のない記事を張ってみた。

 






アメーバピグの運用方法が正直良くわかりません。

メガネの種類が少ないのがメガネ男子としては不満です。







 

 

アクセスアップのため、

当ブログの趣旨に関係なくブログネタでもない記事を書いてみる俺って・・・



なんて信念の無い奴なんだろうか('A`)

 

 

 

 















「俺の名前のとある漢字には、


『ブレない』という意味があると


お寺のお坊さんが話していた。」

 

 















・・・という話をさっき母から聞いた





俺 「俺って昔からブレまくりだと思うんだけど」


母 「あたしの子供だからしょうがない」






ああそうですか。そうですね。

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Dr.ヘリ 2機体制の必要性強調


八戸市の小林眞市長は28日の定例記者会見で、八戸市民病院と県立中央病院が協議している県ドクターヘリの両病院での共同分担運航について「一時期でも(八戸市から)ドクターヘリがなくなることによる支障は大きい。共同分担運航は望ましくない」と述べ、


県病と市民病院の双方にドクターヘリを配備する必要性をあらためて強調した。また、2機体制を想定し、岩手県との経費負担による県境を越えた運航の可能性についても言及した。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100928201725.asp

===================================
引用ここまで



そのうち、


「おらの街にもドクターヘリを」


とあちこちで言われるようになりそう。





「おらの街にも鉄道を」

「おらの街にも高速道路を」

「おらの街にも新幹線を」

「おらの街にも病院を」

「おらの街にも文化ホールを」

「おらの街にも道の駅を」


「おらの街にもドクターヘリを」





ドクターヘリを誘致することが、清き一票につながるんでしょうね、きっと。





至る所ドクターヘリだらけになりそう。


乗る医者がいなければ救急ヘリか?



ドクターヘリだらけの世の中になったら、

「俺はドクターヘリに乗ってたことがあるんだぜ!」

と言ってミスチルのHANABI歌うネタがもう使えない!



正確にはドクターヘリじゃなくて防災ヘリですが。



今の救急車と同じように、そのうちみんな気軽にヘリを呼ぶようになるんだろうな。


「ヘリを呼べ」とコネる住民もでてくるんだろうな・・・





某離島では、

ヘリで患者搬送をする場合、

町長、副町長、議長、町議会議員、近所の人etc

1人の急患のために何十人も「お見送り」に来ます。


「ヘリを呼ぶ」=「おらが街の大事件」 


であると住民に思ってもらうためには、こういう「全員集合」もアリと思います。

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地域医療に理解深めて 岡山で初の研修会


 研修医に地域医療についての理解を深めてもらう「岡山地域医療研究会」(岡山医師研修支援機構地域医療病院部会など主催)が26日、岡山市北区青江の岡山赤十字病院で初めて開かれ、保健、福祉、医療が一体となり住民の健康を守る「地域包括ケア」の講演などがあった。

 研修医や県内の病院長ら約40人が出席。地域医療を担う人材を育てる岡山大大学院寄付講座の佐藤勝教授は、勤務する哲西町診療所(新見市)での地域包括ケアを紹介。「地域の診療所に暗いイメージを持って来る研修医が多いが、研修を終えると高い関心を持ってくれる。一人でも多くの医師にへき地医療の素晴らしさを伝えたい」と述べた。

 県が地元勤務を義務付ける代わりに奨学金を出す岡山大医学部の地域枠コース2年・脇地一生さんは、同診療所などでの実習体験を報告。「住民や行政、他業種の方々とのかかわりが深く、魅力ある仕事。多くの学生が興味を持っており、地域医療を支える先生からやりがいなどをもっと伝えて」と要望した。

========================================================================

引用ここまで




Wikipediaによれば・・・

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%BB%E7%99%82


地域医療(ちいきいりょう、community medicine)とは、病院 など医療機関 での疾患の治療やケアにとどまらない概念である。


地域医療とは、医療を通じて社会の民主化、住民自治を推進し、医師と地域住民が手を取り合ってより良い地域社会を築いていくことをめざす活動である。




とにかく、『田舎で医療行為をする = 地域医療』  ではないです。


当ブログでの定義は、以前に以下の通りとしてます。

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10577096790.html

『医療機関近辺の地域住民に日常的な医療を提供することを中心とした

政治・経済・行政における活動。』



もっとわかりやすくいえば、


医療保健福祉関連のお役所仕事です。


 

地域医療をするということは、『役所のメンバー(医療担当)』 になること

と思った方がいいと思います。


これを『魅力ある仕事』と思えるかどうかは、その人次第です。


純粋に『医療』がしたい人には、魅力はないと思います。


医者だけど、政治・経済・法律・行政に興味がある人には魅力的だと思います。




医療に関する知識はもちろんですが、

法律や経済の知識も駆使して

地域の行政・政治を動かしていくのは楽しいですよ( ´艸`)



但し、

医学部でも、臨床研修でも

政治・経済・法律・行政の事は教えてくれません。

基本、独学です。






プライマリケア

内視鏡やエコーなどの検査

急性期・慢性期疾患の診療など医者らしい仕事に加え、


医療機器購入の予算編成。

新型インフルエンザの対応を小中学校と協議。

住民向け放送(防災無線)の内容を考える。

住民に医療に関する啓発活動をする。

特別養護老人ホームの人事について町長と相談。

特別養護老人ホームで出来る医療について法律を調べる。

どの住民にワクチンを優先接種するか協議



ときに町長室をアポなし訪問したり、

国会議員と会ってみたり

隣町の特養の事務員と喧嘩したり、

役場の職員と介護保険の相談したり、




まだまだあるのですが、

Drコトーの世界ではないことをわかって貰えればいいです。


「医者+医療保健福祉担当の行政職」ってとこですか



その地域に

『新しい医療・福祉の仕組み』が出来て、順調に運用されたとき、

きっとやりがいを感じるのではないでしょうか?



『仕組み』に組み込まれる側でなく

『仕組み』を作る側になれるんです。

なんか偉くなったような気になれるのが

地域医療のいいところです。




あ、「僕は純粋に患者さんの命を救いたい!」と思ってる人は

急性期病院で医療に専念する事をお薦めします。

急性期病院のほうが「人を救った」つもりになれますし。












あと、忘れてはならないのが「給料」です。

都会の急性期病院よりはるかに高額です。


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経営計画 外部のメス 穴水総合病院 コンサル委託


収支改善へ調査、分析

 公立穴水総合病院は、不良債務を二〇一二年度までに完済することなどを定めた病院改革プランを確実に進めるため、経営・運営コンサルタント業務を外部に委託した。医業専門コンサルタント会社のほか、病院と地域住民の関係づくりを促すNPO法人の代表らがメンバーとなり、病院経営の分析や改革プランの検証を行う。(宮畑譲)

 同病院は医師不足などから〇五年度に急激に経営状況が悪化。同年度には四・七億円の単年度赤字を出し、〇七年度には不良債務が七億三千万円になるなど、経営改善は喫緊の課題となっている。

 業務委託は来年六月末までの予定で、メンバーは病院の経営状況の分析に加えて、医師数など地域の医療資源の調査、周辺病院との連携、住民との情報交換などを行う。同病院の菅谷吉晴・事務局長は「病院だけでは人手が足りず、委託に踏み切った。病院再建に向けてブレのない手を打てた」と話す。

 二十四日夜には、メンバーの一人でメディカルスタンダード社(東京都)の松本洋さんが、同病院で医師や職員ら約百人を前に講演した。

 少子高齢化が進み、医療従事者が足りない状況が今後も続くことを指摘した上で「地域に合った病院のあり方を議論し、体制を変えなければ、地域医療は崩壊する」と強調した。


 一方、倉知円病院長は「絵を描いて病院が良くなるのではない。私たち自身が結果を出していかなければならない」と述べ、職員らに奮起を促している。


===============================

引用ここまで



>「地域に合った病院のあり方を議論し、体制を変えなければ、地域医療は崩壊する」


>「絵を描いて病院が良くなるのではない。私たち自身が結果を出していかなければならない」


まさにその通り!


このセリフは、僕の考えそのものです。


これらの病院たちにそのまま言ってやりたいです。

↓↓↓↓

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/feature/kyoto1207493808935_02/news/20100927-OYT8T00073.htm

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10658575338.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10658150120.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10656391295.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10656367121.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10651864526.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10651614887.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10646804517.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10638567142.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10623688865.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10575077581.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10495570034.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10618014955.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10609429461.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10555905395.html

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10505345118.html




ただ、


俺は


昔、勤めていた某病院で、同じような事を力説したけど、

だれもマトモに話しきいてくれなかったなぁ('A`)


看護師A 「この病院は本当に崩壊するんですか?」


看護師B 「救急車受け入れないなんてことにならないんだって!」


看護師C 「昔から○○だからこれでいいの!


医師A   「それはお前の考えることじゃない!」





その病院がどうなったか・・・







もはや かたるまでも ないでしょう・・・


へんじがない ただの しかばねのようだ






長年しみ込んだ『お役所体質』の頑固さ!!

まさにメタルキング並みでした。



メタルキングと違うのは、逃げたいのはこっちだったって所。



公立穴水総合病院は、

それでも院長と民間コンサルが音頭取ってるぶん、攻撃力高そう。

少なくとも「一兵卒」が吠えるよりマシだと思う。



公立穴水総合病院がこの先生きのこれるのか、要注目です。

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当直の割増賃金求め提訴 刈谷の病院の産婦人科医


 通常の労働をする必要がない当直中に分娩(ぶんべん)や帝王切開手術などをさせられたとして、刈谷豊田総合病院(愛知県刈谷市)の産婦人科に勤務していた30代の女性医師が21日、病院に割増賃金280万円の支払いを求め名古屋地裁に提訴した。


 訴状によると、医師は昨年4月から同9月まで非常勤の医師として、水曜日以外の平日と第1、第3土曜日に勤務。夕方から翌朝まで勤務する宿直を月3~4回、休日朝から翌朝まで24時間勤務の日直兼宿直を月1~2回担当した。


 厚生労働省は宿直や日直勤務を、巡視や電話の対応、非常事態への備えなど、「ほとんど労働する必要がない勤務」と規定している。同科には約50人の入院患者がいるが、宿直と日直は医師が一人で担当。この医師は1回の宿直で平均1~2回の分娩を手掛け、緊急の帝王切開手術をしたり、28時間連続で勤務したりしたこともあった


 刈谷豊田総合病院は就業規則で、時間外労働となる深夜勤務は通常の8割増、休日勤務は4割増の賃金を払うと規定。だが宿直、日直にはこれを適用せず、半年の勤務期間中、計84万円の当直手当を払っただけだった。医師は昨年9月末に退職。割増賃金を計364万円と算定し、差額を求めている。

 医師は「日本の病院では、こうした勤務状況が当たり前のようにある。問題提起して、勤務医の労働環境改善につなげたい」と話している。

 刈谷豊田総合病院の担当者は「訴状を見ておらずコメントできない」と話した。

同病院は刈谷、高浜市とトヨタグループ8社が運営している。

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010092202000023.html

======================================

引用ここまで




夜働く医者の取り扱いについては以前書いています。

http://ameblo.jp/fighting-doctor/entry-10651628640.html




>夕方から翌朝まで勤務する宿直を月3~4回、

>休日朝から翌朝まで24時間勤務の日直兼宿直を月1~2回担当した。


>1回の宿直で平均1~2回の分娩を手掛け、

>緊急の帝王切開手術をしたり、28時間連続で勤務したりしたこともあった



産科の先生って、ホント大変('A`)


産科医の待遇の悪さは、そのまま妊婦・胎児の待遇の悪さにつながります。


「事なかれ主義」で現場を立ち去る人が多い中、


現場に残りながら戦っているこの先生には頭が下がります。



産科医療に強い信念がないと出来ないことだと思います。



ブログで文句を言っているだけの俺とは違うなぁ・・・



>同病院は刈谷、高浜市とトヨタグループ8社が運営している。


トヨタは


派遣社員を切り捨て、


下請けを締め上げ、


今度は産科医の給料も出さないのか!



と言いたいところですが、

トヨタ系列だけの問題ぢゃく、日本の産科医の待遇がこんなもん('A`)




この訴訟をきっかけに、

産科医にきちんと報酬が支払われるようになって、

産科医が増えて安心して出産できる世の中になってほしいです。

だいぶ時間がかかりそうですが・・・

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