戦闘医師  ~医療のスキマで火を放つ~

医療のスキマで医療の敵と地味に戦う医師のチラシの裏


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県立こども福祉医療センター 「民営化の撤回を」 市民団体が署名活動

 

県内の障害児医療の中核を担う県立こども福祉医療センター(水戸市吉沢町)の民営化問題で、

「センターの民設民営化を考える会」のメンバーら約十人が二十五日、

民営化撤回を求めてJR水戸駅で署名活動をした。 (中津芳子)

 県立水戸養護学校の卒業生や県立盲学校(同市袴塚)の元教員が、盲導犬を伴って参加。通行人にチラシを渡し、


「民間では医師確保が困難」

「重度障害児の療育は採算性にとらわれず、継続して行うことが不可欠だ」と協力を呼び掛けた。

 センターをめぐっては、有識者による検討委員会が二月、民間への運営委託を提言。同会は十一月までに、民営化撤回を求める約四千八百人分の署名を県に提出した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20101226/CK2010122602000049.html

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引用ここまで。


>「民間では医師確保が困難」


公立病院で医師確保が困難な所は掃いて捨てても捨てきれないくらいありますが。


>「重度障害児の療育は採算性にとらわれず、継続して行うことが不可欠だ」


民間だと継続されないという根拠は??



公立病院民営化に反対する人々の真意って何なんでしょう?



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こころを救う:精神疾患、13病院受け入れられず 救えた命では

 ◇遺族「どうして心の病というだけで」 精神科あるのに--「専門外」とも

 「心の病を抱え、今は苦しまずに逝ったことが幸いだったと思う」。10月下旬、東京都東久留米市で精神疾患を理由に救急搬送できずに死亡した男性(当時44歳)の自宅を訪ねた。「救えた命だったのでは」。私たちの問いかけに父親(77)と母親(71)は当初、報道されるのをためらった。あの日からまもなく2年。表札には長男の名前が残る。20年間、病に悩んだ息子の死をどう受け止めればいいのか。両親の心は揺れ続けてきた。

【堀智行、江刺正嘉】

 09年2月14日夜から15日未明。東久留米市の住宅街で救急車が赤色灯を回しながら立ち往生していた。

いつになっても受け入れ先の病院が見つからない。搬送をあきらめ自宅に戻すことになった「大丈夫よね」。母親には長男が眠っているように見えた。だが救急隊員は「命の保証はできません」と告げた。

《中略1》

 救急出動から3時間半がすぎた15日午前1時半。救急車から降ろすと長男が一瞬、目を開けた。「お兄ちゃーん」。母親が呼び掛けたが返事はない。こたつの脇に布団を敷いて寝かせ、見守った。小さい頃はリレーの選手。優しくて、自慢するくらい頭もいい子。「経理の資格を目指し一生懸命勉強して、結婚もしたかったろうに」。

意識が戻らないまま息を引き取ったのは、その約12時間後だった。

《中略2》

 12月中旬、両親は消防の担当者から救急搬送の経緯を聞き驚いた。受け入れ要請したのは有名な大学病院や総合病院ばかりだった。精神科があるのに「精神は専門外」と断った病院もあった。

 「どうして心の病というだけで診てもらえなかったのか。息子の命はそんなに軽かったのでしょうか」

http://mainichi.jp/select/science/news/20101226ddm041040124000c.html


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統合失調症:腸閉塞の男性患者 受け入れ先なく死亡 東京

 東京都東久留米市で昨年2月、体調不良を訴えた

統合失調症の男性(当時44歳)が救急搬送されずに腸閉塞(へいそく)で死亡した。

救急隊は2時間半にわたり受け入れ先を探したが、13病院に受け入れられず搬送を断念した。

「精神科などの専門医がいない」「病床がない」などが病院側の理由だった。高齢化や自殺未遂で精神障害者が身体疾患にかかるケースが増えているが、両方の症状を診られる病院が少ないため搬送が難航している。精神と身体の合併症患者を受け入れる体制の不備が浮かび上がった。

 ◇心身合併症 減る受け皿

 男性の家族が情報公開請求して開示された東京消防庁の記録や家族の証言によると、男性が死亡するまで次のような経緯をたどった。

 昨年2月14日(土)20・00すぎ 男性が母親に「具合が悪いから医者に連れていってくれる?」と訴える。病院は医師などの配置が手薄な休日・夜間体制

 21:55 母親が119番通報

 22:00ごろ 東久留米市消防本部(現在は東京消防庁に編入)の救急車が自宅に到着

 22:40 母親の呼びかけに応答なし。救急隊員はすぐに生命にかかわる重症ではないが、意識障害があるとみて2次救急医療機関への搬送が必要と判断。自宅前に救急車を止めたまま内科や脳外科がある救急病院に対し、両親から聞いた本人の病歴を伝えた上で、受け入れを要請する電話をかけ始める。


 翌15日(日)1:10 13カ所目の病院に受け入れを断られ、搬送を断念。

救急隊は容体に変化がないとして3次救急医療機関には受け入れ要請せず、男性を自宅へ運び入れる。


 9・00ごろ 母親が同じ消防本部に「病院を探してほしい」と連絡し、消防も探したが見つからない。その後、父親が男性の通院先の精神科病院へ行き、治療を頼んだが「休日で対応できない」と断られる。両親はほかに2カ所の病院に電話で受け入れを依頼したが、これも断られる

 14・00 男性の心臓が動いていないことに気づいた両親が119番通報したが、すでに死亡。大学病院での解剖の結果、死因は腸閉塞と判明

 東京消防庁の記録によると、救急隊員が受け入れ要請した13病院の内訳は▽総合病院5▽大学病院4▽精神科病院3▽都立病院1。断った理由は▽「専門外」(精神科などの専門医がいない)5▽理由が不明確な「受け付けられず」4▽「満床」4--だった。

 このうち要請記録が残っていた2病院が取材に応じ、当時の状況を説明した。

 多摩地区の精神科病院は救急隊が連絡した患者の容体から「脳などの疾患が疑われる」と判断。検査設備や医療機器がないため受け入れを断り、検査ができる他の病院へ運ぶよう頼んだという。

 多摩地区の大学病院は救急隊から連絡があった時、すでに他の救急患者の治療をしていた。「対応できるベッドが空いていなかった」という。

 このほか複数の病院が今回のケースではなく、一般的な事情を説明した。総合病院や大学病院によると▽休日や夜間はスタッフが少なく、治療後も目が離せない精神疾患に対応するのは困難▽当直医が精神障害者の診療で苦労した経験がある--などの理由で受け入れられないという。【江刺正嘉、奥山智己、堀智行】


引用ここまで

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統合失調症など精神疾患患者は、精神科医のいない病院では確かに受け入れを嫌がられます。


件の腸閉塞の場合だと、手術になる・ならないに関わらず


一定期間の絶飲食が必要です。

精神科の薬もしばらく飲めません。

そうすると精神疾患が悪化し、

内科外科では対応が困難になります。




>救急隊は容体に変化がないとして

>3次救急医療機関には受け入れ要請せず、

>男性を自宅へ運び入れる。


>意識が戻らないまま息を引き取ったのは、その約12時間後だった。


病院が受け入れなかったことより、

救急隊が頑張って探さなかったことが致命的だったと思います。


この『誤診』の方がまだマシだと思う。



>「どうして心の病というだけで診てもらえなかったのか。

>息子の命はそんなに軽かったのでしょうか」


で、受け入れない病院のせいにする。

これが毎日クオリティ。



無理やり受け入れて、腸閉塞は治ったとしても、

統合失調症が悪化して、ぐるぐる巻きに抑制して鎮静剤盛り盛りにしたら、

それはそれで医者が悪者にされそう。


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大の字で眠れるベッド、足を伸ばせるお風呂、どっちが欲しい? ブログネタ:大の字で眠れるベッド、足を伸ばせるお風呂、どっちが欲しい? 参加中

私は足を伸ばせるお風呂 派!

本文はここから
戦闘医師  ~医療のスキマに火を放て!~


独身のくせに1人でシモンズのダブルベッド使ってます。

もちろん『大の字で寝る』という目的のためだけに購入しました。

結婚等を前提に購入したわけではありません(泣)

結婚して大きな家をもし立てたとしたら、
同じダブルベッドを2つ連結して家族で川の字になって寝たいですw


戦闘医師  ~医療のスキマに火を放て!~


対する風呂。

極々普通です。

いや、台所の換気扇を入れると
風呂のボイラーが止まってお湯が出なくなる欠陥風呂です


というわけで、欲しいのは『足を伸ばせる風呂』です。

いや、むしろ換気扇を入れても停止しないボイラーが欲しい。


大の字で眠れるベッド、足を伸ばせるお風呂、どっちが欲しい?
  • 大の字で眠れるベッド
  • 足を伸ばせるお風呂
  • どっちもいらない

気になる投票結果は!?

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告知は慎重に

 横っ腹が痛かったので、かかりつけ医の紹介で大きな病院で検査を受けました。

若い先生はエコーで2、3回見ると「これはがんだ」と言われ、造影剤検査をしました。


1週間後に家族と一緒に結果を聞きに行くと、がんではありませんでした。その1週間は、生きた心地がしませんでした。今でも「がん」の言葉が忘れられません。

もっと最後まで調べてから発言してほしかったです。(愛知県=女性72歳)


http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20101222151505834


引用ここまで

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追加で造影剤検査(CT?)をしていることから、


「がんの疑い」

「がんの可能性がある」


と担当医が考えたことは明白です。





おそらく、本人にも 「がんの疑い・可能性がある」 と話していたと思いますが、


『がん』 という言葉に驚いて、医者の話を最後まで聞いていなかったのではないでしょうか?


それは仕方ないと思います。


ですが、医者の対応が悪かったと決め付けるような投稿はいかがなものかと思います。


早期発見・早期治療のために尽力した人がけなされるのではやる気をなくします。


検査して癌だったら納得したんですかね??




医者側の防衛策としては、


「がんの可能性がある事をお話し、追加で精査した」 としっかり記載するしかありません。


まあこういう輩は無視が一番です。

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大田市立病院:救急告示問題 再取得へ、検討開始 外科医不在のまま /島根

 今年4月に救急告示指定を取り下げた大田市立病院(楫野恭久院長)が、外科・整形外科常勤医不在のままの体制で、告示再取得の検討に入った。スタッフに負担増への理解を求めるとともに、市民への説明を開始し、年度内には県に申請したい考え。市民対象のアンケートで「告示再開」の声が強いことや、患者減少を受け、救急全般の受け入れが「不可能」との誤解を解くとともに「病院健在」のアピールで利用増を狙う考えだ。


 同病院は両科の常勤医が不在となったのを理由に同告示を取り下げた。両科の専門医を必要としない救急患者は引き続き受け入れ、必要な患者は県立中央病院、島根大付属病院(共に出雲市)などに搬送している。同市消防本部によると、4月~11月の同病院への救急搬送率は52・7%で、前年同期比22・7ポイント減少した。


 今年度8月末での同病院の1日平均の患者は、


入院で139・8人(前年度比51人減)、外来で406・3人(同106人減)と落ち込みを見せており、

 

同病院では告示取り下げが市民の「市立病院離れ」を招いたと判断。


医師確保は引き続き進めるとして、


救急告示の再取得で市民のニーズに応え、利用を促したいとしている。

 

救急告示病院は国の省令に基づき都道府県知事が認定。救急医療の知識や経験を持つ医師が常時診療し、救急に必要な設備を持つことなどが要件で、受ければ地方交付税で優遇される。岩谷正行事務部長は「現在も、外科系の泌尿器科、産婦人科で救急受け入れは続けており、再取得自体は困難では無い。ただ、救急スタッフの負担は大きく、安全のためにもどこまで受け入れられるか調整がまだ必要」と話している。【鈴木健太郎】


http://mainichi.jp/area/shimane/news/20101218ddlk32040613000c.html


引用ここまで

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非常勤医1人なのに「救急告示病院」のパターンもあるので、


告示再取得はまあ、別にいいんじゃない?



>入院で139・8人(前年度比51人減)、外来で406・3人(同106人減)と落ち込みを見せており、

 

>同病院では告示取り下げが市民の「市立病院離れ」を招いたと判断。


素人目にも、外科・整形外科常勤医不在が原因であることは明らかです。




>「病院健在」のアピールで利用増を狙う

>救急告示の再取得で市民のニーズに応え、利用を促したい


外科・整形外科常勤医を復活させることが市民のニーズに応えることだと思いますが。


「病院健在」をアピールしても外科・整形外科の救急受け入れが

できない状況は何も変わらないんですが。


「救急告示病院」は救急患者を治せる魔法の言葉ではないんですが。





救急告示を取り下げても、救急全般の受け入れが不可能ではないこと、

救急告示病院になっても、外科・整形外科はやっぱり受け入れが出来ないことを

きちんと市民に説明する方が先じゃないの???



全然「健在」じゃないのに、

救急告示病院で無理やり「病院健在」をアピールしても


救急を受け入れて貰えると思っている市民

VS

実際には受け入れ出来ない病院


になるだけでしょう。





こんなこともわからない人たちが運営している病院からは、医者が逃げ出して当然だと思います。






いや、むしろ、


弱っている大田市立病院にとどめを刺すことが裏の目的なのかも( ´艸`)

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健やかわかやま:地域医療テーマ、講演と意見交換 関係者ら70人参加 /和歌山

 「かかりつけ医と病院と…命を守る地域医療」をテーマにした講演会とパネルディスカッションが12日、和歌山市内で開かれ、医療関係者など約70人が参加した。

 主催する和歌山地域医療情報ネットワーク協議会の入江真行・理事長が、「参加者と意見交換ができることを願っています」とあいさつ。板倉徹・県立医大学長の講演や県内で医療に携わる4人の医師らによるパネルディスカッションがあり、それぞれの分野で関わってきた地域医療での経験などをスライドを使い説明した。

 パネルディスカッションのコーディネーターを務めた中井國雄・南和歌山医療センター院長は「県南部の医師不足は今に始まったことではない。30年前からだ。医療の高度化や細分化などで、疲弊した医師が立ち去ったことも原因の一つだ。よく働く医師を増員してほしい」などと訴えた。

 この日の講演などは、来年1月2日正午からテレビ和歌山で放送予定。【山中尚登】


http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20101217ddlk30040409000c.html


引用ここまで

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>中井國雄・南和歌山医療センター院長は

>「県南部の医師不足は今に始まったことではない。30年前からだ。

>医療の高度化や細分化などで、疲弊した医師が立ち去ったことも原因の一つだ。

よく働く医師を増員してほしい」などと訴えた。



「疲弊した医師が立ち去ったことが医師不足の原因」 としながら、


「よく働く医師を増員してほしい」 とこき使って疲弊させる気満々に見えてしまうのは


毎日の書き方が悪いからですか?

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【11とちぎ統一選】自治医大医師の安里氏馬へ 県議選・下野選挙区


自治医大付属病院医師の安里満信氏(43)=下野市医大前3丁目=は16日、下野新聞社の取材に対し、来春の県議選下野市選挙区(定数1)に、みんなの党公認で立候補する意向を明らかにした。

 安里氏は同病院救命救急センターに医師として勤務。「救命医療現場での経験を生かし、地域救急医療システムの改革や、安心して子どもを産み暮らせるモデル市として下野市を全国に発信したい」と話した。東京医大卒。

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20101217/431105


引用ここまで

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「医者ではこの現状は変えられない」


そう思った時、政治家になりたくなるんだと思います。


たとえ落選しても、自分の主義主張を「地域」に訴えるいい機会になるでしょう。




僕も余裕の選挙資金があればとりあえず何かに出馬してみたいです。

マスコミに 「独自の戦い」 って書かれるね多分。


とりあえず、ブログで我慢します。

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多目的医療用ヘリ 福島県が導入へ 来年度方針

 福島県は来年度、多目的医療用ヘリコプターを導入する方針を決めた。来年4月に双葉厚生病院(双葉町)と経営統合する県立大野病院(大熊町)の西側に本年度、拠点となる発着所を整備する。16日には大熊町で、ヘリの運用についての調査研究会が開かれた。
 県によると、多目的医療用ヘリは医師や看護師の搭乗が可能で、患者や応援医師の病院間搬送、血液や医療器具の輸送などに使用する。現場からの患者搬送が主のドクターヘリよりも広範囲に使えるのが特徴だという。
 素案では、年260回程度の出動を想定し、年間の運航費は約1億5000万円を見込む。大野病院から県内の拠点医療機関まで15~20分、東北大病院(仙台市青葉区)へも25分ほどで行けるという。来年1月にテスト飛行を実施する予定だ。
 県は大野、双葉両病院の経営統合で救急機能の低下を懸念する地元の声を受け、大野病院を発着点とするヘリの導入、従来のドクターヘリとの連携などを模索してきた。
 16日の調査研究会では、浜通り地方の自治体や医療関係者が意見を交換。「ヘリは夜間は飛べない。ドクターカー導入も検討してほしい」「救急医療の地域内完結のためヘリを活用すべきだ」といった意見が出た。


http://www.kahoku.co.jp/news/2010/12/20101217t61007.htm


引用ここまで

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用途が限定されすぎの「ドクターヘリ」と、


用途が多岐にわたる「防災ヘリ」の中間に位置するヘリのようです。


年間の運航費は約1億5000万円は、もしかすると病院の赤字より小さいかもしれない??




福島県立大野病院事件

産科をはじめとする医療崩壊

ヘリの普及(今ここ)



昔  「病院が無くなったら、何かあったら大変だ!」

未来 「病院が無いから、ヘリを呼ぼう」


今の日本の僻地医療の流れってこれでOKなのかな?



医療崩壊の聖地・福島県の最先端の取り組みに今後も注目します。





今後の僻地医療に求められる機能っておそらくは以下の3つでしょう。


① 外来(かかりつけ医)

② 救急

③ 療養(高齢者、末期癌)

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