戦闘医師  ~医療のスキマで火を放つ~

医療のスキマで医療の敵と地味に戦う医師のチラシの裏


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再び「遺体に配慮を」

 12月28日付ホンネ外来の「遺体に配慮を」を読んで。1昨年春、大病院で主人を亡くしました。息を引き取った後、看護師は尿管を引き抜き、どこに行くとも言わず、素早くベッドを押していきました。行き先は遺体安置所だったのですが、私が私物を取りに戻っているうちに、また安置所から出され、葬儀社の車に載せられていました。遺体を清めることも、あいさつもなく、頼っていた医師の姿もなかった。たった一言、「残念でした」ぐらいあっても良かったのではと、今でも思っています。(福井県=女性76歳)

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20110112144105899

引用ここまで

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エンゼルケアがないのも、あいさつがないのも、医師の姿がないのも、極めて異例だとおもうのですが・・・


自分の知らないうちにエンゼルケアされ、

自分の知らないうちに医師が他の家族に話をして、

自分の知らないうちに他の家族がそろったので葬儀社の車に乗せられたのではないでしょうか?


投稿する前に家族に状況を確認してほしいです。

妻抜きで、子供だけでお見送りが行われた可能性があります。



あるいは、放心状態になり、

エンゼルケアされたのを忘れ、

医師に話しかけられたことも忘れたか、

あるいは聞こえなかったか、

葬儀社の車に乗った場面も忘れてしまったとか?



なんだか投稿者の中で、「病院=悪」という考えが根底にあるような気がします。

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患者と医療者のトラブル解決へ 松山でシンポ

 患者側と医療機関の間にトラブルが生じた際に話し合いで解決に導く「医療メディエーター」について学ぶシンポジウムが15日、松山市南堀端町のリジェール松山であり、参加者たちは医療従事者と患者の「橋渡し役」として必要な考え方などについて学んだ。
 日本医療メディエーター協会四国支部が主催し、医師や看護師などの医療従事者ら約110人が出席した。
 自治医科大付属病院の医療安全対策部長を務める長谷川剛教授が「医療現場でいかせるメディエーション」と題して講演。医療現場で起こるトラブルの具体例を挙げ、

「医療側と患者の対話を促進して協調と信頼を育んで合意を見つけ出し、それぞれが自分自身で答えを見つけ出していくサポートしていくこと」

とメディエーターの役割を説いた。

http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20110116/news20110116730.html

引用ここまで。

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>医療側と患者の

>対話を促進して

>協調と信頼を育んで

>合意を見つけ出し、

>それぞれが自分自身で

>答えを見つけ出していくサポートしていくこと



医療者と患者、などと言わずに、


イスラエルとパレスチナ

チベットと中国

北朝鮮と韓国

アメリカとアルカイダ


あたりをサポートしてあげてほしいです。


きっと、何十万もの命が救われることでしょう。

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命のともしび そのままで:6 情報編 「自然な死を」変わる意識


回復が見込めず、死が近いとわかったら、どんな治療やケアを受けたいか。

 厚生労働省が2008年、一般の人たちを対象に実施した調査によると、死期が6カ月以内に迫っている場合、71%の人が延命医療を「望まない」「どちらかというと望まない」と回答した。

 一方で希望するのは、「苦痛を和らげる」が52%で最多。「延命医療を中止して、自然に死期を迎えさせる」が28%で、割合は10年前の同様の調査から倍増した。

(中略) 

 医師の措置で生命を終わらせる「安楽死」や「人工呼吸器取り外し」の事例が表面化し、いわゆる終末期医療に注目が集まった。最近は「患者にとって、どんな最期が望ましいか」に焦点が移ってきている。


 「終末期」とは具体的にどんな状態をさすのか、実は明確な定義はない。「延命」についても、何が延命にあたるのかははっきりと決まっておらず、人生の終わりをめぐる議論が本格化するのはこれからになる。

 (以下略)

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201101160125.html

引用ここまで

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さて、タイトルの「自然に還ろう」ですが、

プロフィールの口癖にも書いていますが、

「自然に還ろう」を使うようになったきっかけがあります。



90代男性、農業

1週間前から寝てばっかりいて

ご飯を食べなくなったということで受診。

肺炎の診断で入院。


抗菌薬:ユナシンSで加療

痰より肺炎球菌検出

一旦解熱。

再び発熱

痰よりMRSA検出

バンコマイシン開始

一旦解熱したが、

再び発熱。

呼吸不全悪化

痰と血液から

Pseudomonas cepacia
が検出。


何これ??ヽ(;´Д`)ノ


緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)

の仲間っぽい名前だけど??


調べました。

↓↓

セパシア菌(Pseudomonas cepacia)

水環境を好み、

自然環境では、

腐敗した野菜や、

畑などの

湿った部分の土壌、

淡水の沈殿泥などに存在する細菌



家族に説明しました。


俺 「・・・というわけで、健康な人には悪さをしない、

   畑や池に普通にいる、抗生剤の効きにくい菌が、

   体の中で暴れているんですよ。」


家族 「それはどういうことなんでしょう?」


俺 「・・・う~ん・・・

   簡単に言えば、

   体が自然に還りつつあるということです


家族 「よく畑いじってたからね・・・」


俺 「このままだと、肺の中に管を入れて、機械に息をしてもらう

   気管内挿管と人工呼吸をしなければ、体の中の酸素が不足します。

   でも『かわいそうだから管を抜いてくれ』とたのまれても

    殺人罪に問われる恐れがあるので

   一度入れたら調子が良くなるまで絶対に抜けません。」


俺 「苦しくないように、このまま自然のままにする方法もあります。」


家族 「苦しまないように、自然のままにしてください」





これ以降、

「自然の中に普通にいる、抗生剤の効きにくい菌が~」

   ↓
「体が自然に還りつつあるということです


という流れが僕の中で定番になりました。



「自然」=「良いモノ」と思われがちですが、

自然は生物にとって利益にも脅威にもなるものであり、

生き物は最期、自然に飲みこまれていくのです。


医学というのは、この自然の脅威から人間の健康を守る側面があると、

そう信じています。


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命のともしび そのままで:6 情報編 「自然な死を」変わる意識


回復が見込めず、死が近いとわかったら、どんな治療やケアを受けたいか。

 厚生労働省が2008年、一般の人たちを対象に実施した調査によると、死期が6カ月以内に迫っている場合、71%の人が延命医療を「望まない」「どちらかというと望まない」と回答した。

 一方で希望するのは、「苦痛を和らげる」が52%で最多。「延命医療を中止して、自然に死期を迎えさせる」が28%で、割合は10年前の同様の調査から倍増した。

 「患者を生きる そのままで」で紹介した磯辺紀子さんは、管による栄養補給といった措置を拒み、娘の家で亡くなった。

 90年代に80万人台だった国内の年間死亡数は、03年に100万人を超した。2020年代には150万人台と推計されている。

 医師の措置で生命を終わらせる「安楽死」や「人工呼吸器取り外し」の事例が表面化し、いわゆる終末期医療に注目が集まった。最近は「患者にとって、どんな最期が望ましいか」に焦点が移ってきている。


 「終末期」とは具体的にどんな状態をさすのか、実は明確な定義はない。「延命」についても、何が延命にあたるのかははっきりと決まっておらず、人生の終わりをめぐる議論が本格化するのはこれからになる。

 厚労省の人口動態統計によると、日本人が亡くなる場所は、かつては医療機関より自宅が多かった。それが76年以降は逆転。09年には医療機関で亡くなった人が81%、自宅は12%だった。国は06年、24時間体制で往診する医師への診療報酬を手厚くする「在宅療養支援診療所」の制度を作り、在宅への支援を進めている。ただ、地域によって診療所の数や質にはばらつきがある。

 最期を家で迎えるための支援のしくみとして、医師の往診や訪問看護、場合によっては介護保険を利用した訪問入浴やヘルパーのサービスなどがある。終末期医療に関する厚労相の懇談会が昨年末にまとめた報告書は、医療に加えて、患者の生活を支えるしくみを含めた情報の普及を課題にあげた。

 懇談会座長の町野朔(さく)上智大教授は「まず医療や福祉にかかわる人が、終末期医療についての正確な知識を持ち、わかりやすく説明することが必要。一般の人も、末期になっても条件次第で家で過ごせることなど、理解を深めてほしい」と話す。(辻外記子)

http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201101160125.html

引用ここまで

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わかりやすいのは『末期癌』の終末期。


『末期癌』は治らないし、延命しても苦しいだけだとみんな知っている。




では、人間の自然な終末期=『老衰』はどうか?


「もう年だし・・・」と命には限りがあることを理解している人も多いが、

一方でなかなか理解できない輩もいるw


これなんて典型例です。



「この前まで元気だったのに!」

「昨日までご飯を食べていたのに!」
「去年まで畑仕事をしていたのに!」



50代、60代ですら心筋梗塞や脳梗塞で一日で急変することもあるのに、

80代、90代の急変に納得できないとは何をかいわんや。


自分の面倒見の悪さを認めたくない輩、(医者じゃないんだからしょうがないです)

自分の超高齢親の老衰を認めたくない輩、(しっかりしてください)



今の若者は「ゲーム脳」とか言いますけど、

団塊の世代にも医者はホイミとかケアルとかエリクサーとか

ゲーム的な治療能力を使えると信じている、

「ゲーム脳中高年」が稀ですが確実に存在します。


前置きが長くなりすぎたので後編に続く。

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愛知・一宮市に賠償命令 市民病院の医療過誤で名古屋地裁

愛知県一宮市の70代の男性が症状が激しい穿孔(せんこう)性腹膜炎で死亡したのは一宮市立市民病院が必要な画像検査を怠り医師の診断が遅れたためだとして、遺族が市に4千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、名古屋地裁であった。永野圧彦裁判長は「当初の診察時に急性症状の診断に有用な腹部のコンピューター断層撮影(CT)をすべき注意義務があった」と過失を認め、市に1590万円の支払いを命じた。

 判決によると、病院は2005年7月4日、男性が腹痛を訴え救急搬送された際、腹部のCT検査をしなかった。翌5日の撮影で判定できたが、既に症状が悪化し、手術は不可能で6日に死亡した。

 

 市側は限られた時間の中で多数の患者を診断する救急外来医に、すべての検査を求めるのは困難などと主張したが、永野裁判長は「診断で重大な病気を患っていた可能性は否定できなかった」と指摘した。

 死亡との因果関係については「穿孔性腹膜炎は、発症から手術までの経過時間が長いほど症状が悪化する。当初に腹部CT検査を行えば消化管の穴が診断できた可能性が高く、緊急手術が行われれば救命できた可能性が高い」と判断した。


 一宮市民病院業務課の話 当方に落ち度はないとして争ってきたので主張が認められず残念だ。判決文を読み込み、今後の対応を検討する。

(中日新聞)


http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011011490120511.html


引用ここまで

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救急で頭痛を診て、結果が悪ければ「CTを撮れば・・・」と裁判所の先生方はおっしゃいます。


なので、腹痛でもこういう判決が出ると思ってました。




CTさえ撮っておけば悪者にならない可能性が高い!




救急車の腹痛即CT!(゚∀゚)


頭痛ももちろん即CT!(゚∀゚)


ちなみに微妙な心筋梗塞は見逃しても犯罪者にならないという高裁判決



今までは、腹痛患者の腹部を触診等して、CTが必要かどうか入念に判断しました。

そこが、腕の見せ所でもありました。



これからは、


強い腹痛→ 「CT撮りましょう。(強い推奨)」


並みの腹痛→「CTを撮るのもいいと思います。(推奨)」


軽い腹痛→「心配なら、安心のためにCTを撮るという手もあります(提案)」


で行こうかと思います。




次は、

胸痛でやってきて、急性大動脈解離を見逃して、

「胸部CTを撮れば・・・」という判決が出ると予想しています。


CTを撮っても明らかな所見を見逃すと犯罪者になる判決は出ています。

 事件番号:平成12年(ワ)第4390号
 事件名:損害賠償請求事件(医療訴訟)
 裁判年月日:2004年6月25日
 裁判所名:名古屋地方裁判所




どういう患者にどういう医療をすべきか?

最終決定権は裁判所にあります。


医者が犯罪者になるかどうか?

これも最終決定権は裁判所にあります。

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医療崩壊を考える

八重山の医療を守る運動を進めよう


■内科医8人が同時に退職


 離島住民の生命を守る基幹病院である県立八重山病院は本年3月末、内科医9人のうち8人が同時に退職する異常事態を受けて、石垣市長らは年末に県病院事業局を訪ね医師確保を要請した。

 また琉球大学や中部病院、南部病院にも医師派遣を要請したが、

担当者は「できるだけ協力していく」とした上で、医師確保のためには地域や県でお互いに知恵を出し合い、過重労働が慢性化している勤務体制、待遇改善などの課題を克服する必要があると理解を求められたという。

(中略)



■過酷な就労環境


 医師不足問題は今に始まったことではないが、

八重山病院は琉球大学医局からのローテーションと県立病院研修修了者で占められ、

派遣は1年単位または数カ月単位の異動のため、39人の医師中、長期勤務者は5人、八重山出身医師はわずか1人となっている。


 さらに八重山は多くの離島を抱えるため離島代診、ヘリコプター患者搬送受け入れ、石垣市夜間診療所の廃止により救急ではないのにコンビニ感覚で訪れる夜間外来者の増加など当直医の負担が重く、医師の就労環境は劣悪となっている。コンビニ受診は医師を疲弊させ本当に高度な医療が必要な人が受けられなく恐れがある。


 慢性的な人手不足で休暇が取りにくく、離島のため費用負担が重く、研修や学会への出席も困難となっている。これでは離島医療に大きな志を抱いて着任した医師たちも派遣期間が終了するとともにさっさと都市の病院に戻りたくなるのが当然の結果だろう。




■兵庫県立柏原病院の例に学べ


 
平成19年、兵庫県立柏原病院では(中略)小児科医師7人中6人が退職し、(中略)地域のお母さんたちが「県立柏原病院の小児科を守る会」を結成して立ち上がり、(中略)病院の収益が改善、医師は5人まで回復し、「守る会」活動は全国から注目されている。


 医師不足が慢性化する八重山にとってこの市民運動は大きな参考になる。地域医療確保は行政の責務であることに間違いはないが、医療従事者にとって働きがいのある良い環境・良い雰囲気は必要で医師の定着化につながっていく。地域住民にとっても高度で持続性のある医療確保は最も重要なことである。

県立柏原病院の例に学び、住民自ら行動を起こすことが求められている。


http://www.y-mainichi.co.jp/news/17537/  

引用ここまで

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どれもこれも、いままで散々語りつくされたネタであり、



「何をいまさら」という感じです。



「地域こそが最先端」をスローガンにしている医局があります。



確かに、最先端の取り組みを行っている地域は多数あります。



しかし、「地域=最先端」ではないということが、この記事を見るとよくわかります。



>石垣市長らは年末に県病院事業局を訪ね医師確保を要請 

>また琉球大学や中部病院、南部病院にも医師派遣を要請


要請だけなら誰でもできる。

「自分の市の病院じゃないし」と、地域医療確保の責任を丸投げする市長。



今まで、県に「おんぶにだっこ」

何もしなくても医師が来たから、どうすれば医療を守れるのか?

その知恵やノウハウもない。


「おかあさん、ごはん~」と飯が食えて当たり前だと思っている子供と同じです。



要は、石垣市の医療行政は自立していないということです。





>地域や県でお互いに知恵を出し合い、

>過重労働が慢性化している勤務体制、待遇改善などの課題を

>克服する必要があると理解を求められたという。


大人なら、「お察しください」と言ったところでしょうか。





>派遣は1年単位または数カ月単位の異動のため、39人の医師中、長期勤務者は5人


ずっと住むわけじゃなく、自分の故郷でもない地域のために、

体を張って医療を守ろうなんて人はいません。

仮にいたとしても、「抵抗勢力」に阻まれて心を折られるのがオチでしょう。



医局ローテーション頼みの医療なんて、イザというときに脆いもんです。


>長期勤務者は5人


本当は、この人たちが体を張って医療を守るべきだと思うんですが、

「事なかれ主義」で、

「定年までつつがなく過ごせればよい」と思っている気がします。

本気で医療を守るなんてないでしょう。多分。





>離島代診、

>ヘリコプター患者搬送受け入れ、

>石垣市夜間診療所の廃止

>コンビニ感覚で訪れる夜間外来者の増加

>当直医の負担が重く、医師の就労環境は劣悪となっている。

>慢性的な人手不足で休暇が取りにくく、

>離島のため費用負担が重く、

>研修や学会への出席も困難となっている。


新聞記者にここまで指摘される病院も珍しいと思います。



病院の中の人たちは、これ以外にも

もっともっと「病院のダメなところ」をたくさん知っていると思います。



「八重山病院のダメなところ」を一つ一つ改善しなければ、

待っているのは医療消滅です。




>住民自ら行動を起こすことが求められている。


住民が行動を起こすことはもちろん大事ですが、



行政・病院職員が自ら行動を起こさなければいけません。



ただ、上にも書いたとおり、

地元愛の無い医師や県職員が積極的に動くとは思えません。

これが、県立病院(国立もそうかな?)の弱いところです。




もっとも、病院の収益改善のため、医師給与を真っ先に下げる病院ですから、

誰もこんな病院に行きたくないと思います。

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雪だるまに命が宿るのと一生とけないカマクラをもらうの、どっちがいい? ブログネタ:雪だるまに命が宿るのと一生とけないカマクラをもらうの、どっちがいい? 参加中
本文はここから


「一生とけないカマクラ」です。


ああいう閉鎖空間大好きです。


ネットカフェの個室とか。



願わくば、カマクラの中でホルモン食べながら日本酒です。


ホルモンは七輪炭火で焼きたい!!

ですが

一酸化炭素中毒になりそうなのでホットプレートで我慢します。



なんか無性にカマクラ作りたくなってきた。
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休日当番医の心無い言葉

 自閉症と診断された子が、せきがひどく熱も高かったので、休日の当直医のところに行きました。

年配の医師は「どうしてうちに来たの。しかるべき病院があるだろ」と言われました。

一応診察をしてくれたものの、初めの対応に大変ショックを受け、しばらくほかの病院に通うのも怖くてつらかったです。(愛知県=女性45歳)

http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20110105162057062

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>年配の医師は「どうしてうちに来たの。しかるべき病院があるだろ」


確かにヒドイ。


本音とも言うが。


きっと「ホンネ外来」を地で行く、正直者の先生なんでしょう。


昔はこういう正直者の先生が多かった。


医者は怖かったし、それがモンスター患者への抑止力になった。



90年代後半ぐらいから、

「医者が偉そう」だの、

「患者の権利」だの、言い始める輩が目立ってきて、

医学部での教育も変わってきて、


演技派嘘つき医師が量産されたと思います。






小生の『ウソツキ外来』を受診していたら、


『大変でしたね~(^-^) 共感。一応


僕は専門じゃないんですけどよろしいですか?(^-^) 自己責任の説明と同意


一応薬出しますね。(^-^)診療はできるだけちゃんとやります。一応


でもこの病院じゃ大した検査もできないし、医療の限界についての説明


専門の病院で専門の先生に診てもらった方がいいですよ(^-^) 転医義務に忠実に守る


そのほうがお母さんも安心だと思いますよ(^-^)』 安心。キラーワード。




忙しい中、イライラしながらも笑顔を作って、やんわりと他院に誘導するのも当直医のスキルです。


また「最近の先生は優しい」という意見も良く聞きますが、「優しいフリ」かもしれません。


というわけで、「優しい先生」にあまり無理を言わないようにしましょう。


キレるかもよ?



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