海に近い立地と広大な敷地を持つ‘北鴎学園(ほくおうがくえん)’。
その近くの浜辺に一人の少女が降り立つ。
それは、紅く大きすぎる月から?蒼く仄暗い水底から……?
その夜を境に学園では奇妙な噂が広まり事件が起きる。
願いを叶える小さな女神の噂と、
そして、人を襲い喰らう化け物の噂と事件が……
学園の学生、邑上琉平(むらかみりゅうへい)がこの事件に巻き込まれた時より物語は始まる。
異なる答え「ReANSWER」を求め深紅の髪を持つ戦乙女、ハガル・ヴリュンヒルデと共にハガルは告げる。
化け物達をその槍で粉砕し血塗れの右手を差し出し、微笑みながら歌うように。
「さあ、マスター。私と共にラグナロクを再開しましょう」
神話世界、現世界……
連なる世界は響き合い、共鳴し、互いの距離を保ち続けてきた。
しかし、その接点にそれはある。
魔導書の魔法使い「グリモア」と剣の戦乙女「デュランダーナ」。
約束の地「ヴァルハラ」よりこぼれ落ちた者達は、運命の女神の欠片を求めさまよい歩く。
これはそう言う物語。喜劇であり、悲劇でもある。