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人間国宝 尺八奏者の山本邦山さん死去
2月10日 17時15分

独特の深く澄んだ尺八の音色で知られ、ジャンルを超えた音楽活動にも力を注いだ尺八奏者で人間国宝の山本邦山さんが、10日、東京都内の病院で亡くなりました。
76歳でした。

山本さんは大津市の出身で、幼いころから、父親から尺八の手ほどきを受けました。
独特の深く澄んだ音色で知られ、大学卒業後も古典邦楽の音楽理論や作曲を学びながら、国内外で演奏活動を行いました。
また、オーケストラやジャズ、インド楽器との共演など、ジャンルを超えた音楽活動にも力を注ぎました。
さらに作曲家としても9人の尺八奏者が複雑なハーモニーを織りなす大作「竹の群像」を作曲するなど、尺八が持つ可能性を最大限に引き出した曲を数多く発表したほか、「悪魔が来りて笛を吹く」などの映画音楽も担当しました。
山本さんは、東京芸術大学の教授を務めるなど多くの門下生を育てました。
昭和49年に芸術選奨文部大臣賞を受賞したほか、平成14年には国の重要無形文化財保持者いわゆる人間国宝に認定され、平成21年には旭日小綬章を受章しました。
山本さんは、10日朝早く自宅で倒れ病院に運ばれましたが、そのまま亡くなったということです。

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