なんとなくだけども、録画サーバの世界ではLinuxよりもWindowsの方が多数派な気がしている。

なんといっても、使用出来るツールの数が段違いなのだ。
その中で、B-CASカードをエミュレートし、カードを刺さなくても録画出来るようになるというSoftCas。これはC言語のソースで配布されているんだけど、2chの過去スレ(452等)を見るとLinux用のソースを作成した方がいるようで、makeに成功、使用できたという報告がちらほらある。

という訳で、ホントに出来るのかどうかを検証し、まとめてみることにした。

使用するのは、なんかその辺に転がってたマザボ、Core2QueadとPT2、CentOS6.4(64bit)である。カードリーダーは使用していない。ケースもピッタリサイズがなかったので、なんかケースの上に乗っけて、ショートしないように雑誌を挟んでるような状態。

今回のミッションはこの面子でお送りするぜ!


という訳で、上記オンボロ検証機にCentOSをインストールした。
yum update後、コンパイルを行うために以下のコマンドを実行。

yum install gcc gcc-c++
yum install pcsc-lite pcsc-lite-devel pcsc-lite-libs

次に、SoftCasをダウンロードし、サーバに設置。unzipで解凍する。



で、unzipで解凍したフォルダに、以下URLのソースを設置する。

winscard.cpp(Linux版のwinscard.cpp)
Makefile

既存のwincard.cppを上記ファイルに置き換え、Makefileを設置。
lsコマンドで見ると、フォルダは以下のような状態になっている。


で、makeコマンド実行。


無事、実行された。再度lsコマンドを実行すると



libpcsclite.so.1.0.0というファイルが作成されていることを確認した。
で、このファイルを「/usr/lib64」内のファイルと置き換える。



さて、以上で検証を行うための準備その1が終わった。
この後、recpt1を実行出来るように設定を進める。
なお、設定はここの内容を参考にして進めさせてもらった。

上記設定で録画が出来るかどうかを確認する。
確認方法は、recpt1コマンドで実行したファイルが再生出来るかどうかとする。

recpt1 --strip --b25 27 10 test.ts

上記コマンドを実行した結果が以下。

test.tsというファイルが作成されていることを確認出来る。
で、これが再生できたかという点だけど…

再生できました
すごいねこれ。B-CASカードも、カードリーダーも不要のため、サーバ内部での置き場所も考えなくていいし。

今回はCentOSで検証をしたけど、基本は変わらないのでUbuntuでも同様に対処できるんではなかろうか。