14日から15日にかけて関東地方を襲った記録的な大雪の影響で、16日午前も各交通機関で混乱が続いている。

 JR東日本によると、山梨県内のJR中央線で特急、普通列車あわせて10本が駅で立ち往生。乗客約1200人は列車内や駅近くの公民館、駅会議室などで休んでいる。山梨県内に除雪車は無いため、比較的雪に強い特急車両や貨物列車の先頭車両に除雪作業員を乗せて雪をかき分けながら救済に向かっているという。新幹線も午前11時現在で山形新幹線、上越新幹線、長野新幹線で運転を見合わせているという。

 高速道路も新東名や東名をはじめ各地で通行止めになっている。NEXCO中日本によると、中央道の大月インターチェンジで立ち往生した400台が談合坂サービスエリアに15日夜に誘導され一夜を明かしたという。付近の一般道も通行止めのため脱出のめどがたっていないという。

 空の便も乱れている。日本航空によると、午前11時現在、国内線の発着便15便が欠航。国際線でも3便が欠航し、あわせて約1640人の乗客に影響が出ているという。