橋下市長:6時間熱弁 大阪出直し選、意義訴え「質問会」

毎日新聞 2014年02月16日 00時15分(最終更新 02月16日 02時10分)

 自らの辞職に伴う出直し大阪市長選(3月9日告示、23日投開票)に出馬する橋下徹市長(大阪維新の会代表)は15日、市内の維新本部で、大阪都構想に関する説明会を報道陣を対象に開いた。橋下氏は、都構想議論の進め方を巡って野党と対立したことを踏まえ、「対立したら方向性を決めるのは選挙しかない」と出直し選の意義を改めて訴えた。

 都構想に関し、説明不足との指摘に応えるとして松井一郎大阪府知事(維新幹事長)らとともに「質問会」と題して開催。約6時間にわたり、持論を語るとともに記者の質問を受けた。

 橋下氏は、都構想に基づき大阪市を解体して設置する特別区に関連し、今夏をめどに区ごとのマニフェストを維新が作成する方針を示した。区割り案4案のうち「北・中央区分離5区案」が合理的と主張しており、5区ごとの政策を盛り込む。

 また、大阪「府・市を再編する都構想の主な狙いとして、インフラ整備など府・市の広域行政の一元化▽大き過ぎる市を解体する基礎自治体の規模の適正化−−に加え、公営事業の民営化の進展を挙げた。橋下氏らは、構想の再編効果額に市営地下鉄の民営化などに伴う効果も盛り込んでいるが、「府市の再編と民営化は直接関係がない」として批判を浴びてきた経緯がある。【村上尊一、山下貴史、熊谷豪】

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