2014年2月15日16時23分
パソコンなどを使い、インターネットで衣料品や食品などを買える「ネット通販」業者の競争が激しさを増している。楽天と米アマゾンが利用を伸ばしてきたが、追うヤフーが「誰でも無料で出店できる」という思い切った一手で追い上げを図る。一方で商品のチェック態勢の強化や、スマホをどう生かすかが課題だ。
「誰でも無料で店を出せます」――。楽天と米アマゾンに差をつけられているヤフーが放った思い切った一手が、昨年10月に始めた「無料化」だ。運営する「ヤフーショッピング」に出店する業者は月2万5千円の出店料や、売り上げの最大6%の手数料などがすべて無料になった。店舗数は一気に約1万店増え、約2万9千店と、楽天の約4万2千店との差を縮めた。
「売り手と商品が増えれば、利用が増え、広告と販売額が増える」(ヤフーの宮坂学社長)。個人の出店や地方の特産品などの取り扱いを増やそうと狙う。とはいえまだ「生みの苦しみ」の段階で、2013年10~12月期は無料化による収入減の影響で、営業利益が492億円と前年より1・5%減った。1997年の上場以来、初の減益だ。
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