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ベルリン映画祭 黒木華さん最優秀女優賞
2月16日 4時09分

ベルリン映画祭 黒木華さん最優秀女優賞
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世界3大映画祭の1つ、ベルリン国際映画祭で各部門の受賞作が発表され、山田洋次監督の「小さいおうち」に出演した黒木華さんが最優秀女優賞に選ばれました。
日本人の女優が最優秀女優賞を受賞するのは、2010年の寺島しのぶさんに続いて4人目です。

今月6日に開幕したベルリン国際映画祭は15日、各部門の授賞式が行われました。
このうち、世界各国の20の映画が審査の対象となったコンペティション部門で、山田洋次監督の「小さいおうち」に出演した黒木華さんが最優秀女優賞に選ばれました。
トロフィーを授与された黒木さんは「この場に立てたのは、すばらしい映画をつくった山田監督のおかげで、感謝しています」と喜びのことばを述べました。
授賞式のあと黒木さんは、NHKの取材に対し「何も考えられないくらい信じられなかったです。自分がどうのこうのよりも作品が評価されたのだと思います。賞をいただいたのはプレッシャーですが、私は変わらず、その作品ごとに地道に頑張っていけたらと思います」と話していました。
ベルリン国際映画祭の最優秀女優賞は、日本人ではこれまでに、▽1964年に左幸子さんが「にっぽん昆虫記」と「彼女と彼」で、▽1975年に田中絹代さんが「サンダカン八番娼館望郷」で、そして▽2010年には寺島しのぶさんが「キャタピラー」で35年ぶりに受賞していて、今回の黒木さんは、寺島さん以来、4年ぶり4人目の受賞です。

最も注目集める若手女優の1人

最優秀女優賞を受賞した黒木華さんは、大阪府出身の23歳。
大学在学中から演技を学び、平成22年に劇作家で演出家の野田秀樹さんが主宰する「NODA・MAP」の公演でヒロインオーディションに合格し、十八代目中村勘三郎さんと野田さんとの3人芝居で本格的に女優としてデビューしました。
3年前には東京に生きる人々の小さな出会いを描いた「東京オアシス」で映画デビューし、去年、石井岳龍監督の「シャニダールの花」で映画初主演を果たしました。
その後も話題のドラマや映画の出演が相次いでいるほか、ことし春から放送予定のNHKの連続テレビ小説「花子とアン」の出演が決まっているなど、はかなげな雰囲気と確かな演技力で、今最も注目を集めている若手女優の1人です。
受賞した映画「小さいおうち」では、昭和初期の東京郊外で奉公する女性の役を務め、戦争に突入していく時代に、けなげに主人に仕えながらも道ならぬ恋に身を焦がす女主人への複雑な心模様を繊細に演じています。

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