ソチ五輪フィギュアスケート男子個人で金メダルが期待される日本の羽生結弦選手(19)を応援する絵馬が、神戸市東灘区御影郡家2、弓弦羽神社にずらりと並ぶ。名前の読み方が似ていることや3年前に本人も参拝したことなどから、ファンの間で聖地として同神社訪問がひそかなブームに。五輪出場が決まった昨年末からは急増し、今では約100枚になる。ファンの夢と期待を背に、羽生選手は14日未明、ショートプログラムに挑む。(宮路博志)
「羽生選手の応援は合格や就職などの成就を祈願する絵馬全体のほぼ半数」。同神社の澤田政泰宮司(60)は驚く。ファンの間で数年前から同神社の存在が注目されていたが、今年に入り飛躍的に絵馬が増えたという。
仙台市出身の羽生選手は東日本大震災後の2011年7月末、母と2人で同神社に参拝した。「世界のトップになれますように… そして東北の光となれるように!」との文字を記した絵馬を奉納。自宅が全壊して避難所生活を経験し、一時はふるさとの練習拠点も失った羽生選手の願いが込められた。
参拝はファンから贈られたお守りなどで同神社のことを知ったのがきっかけ。応対した澤田宮司は「線の細い高校生という印象だったが、今や日本を代表する世界のトップスケーター。成長ぶりがうれしい」と話す。
奉納された絵馬は、同神社が保管し、参拝客らの目に触れることはない。東日本大震災後、澤田宮司は神戸市内の神職関係者と協力して宮城県女川町への支援を続けており、被災地出身の同選手には特別な縁を感じるという。「絵馬にしたためた願いを、ぜひかなえて」と話す。
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