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戦略伝授、再び金=羽生のオーサー・コーチ〔五輪・フィギュア〕

時事通信 2月15日(土)22時5分配信

 フィギュアスケートの金メダル請負人となった。日本男子で初の快挙を成し遂げた羽生結弦(ANA)を指導するカナダ人のブライアン・オーサー・コーチ(52)だ。
 同コーチは4年前のバンクーバー五輪で、金妍児(韓国)を女王に導いた。教え子による2大会連続の金メダルは、名声を不動のものにした。
 金妍児と羽生に共通しているのは、明確な戦略が授けられたことだ。
 金妍児は、難易度よりも完成度を重視。トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を計3度成功した浅田真央(中京大)に対し、出来栄え評価で加点を稼ぎまくり、驚異的な世界歴代最高点をたたき出した。
 羽生には、高い演技構成点を誇るパトリック・チャン(カナダ)に対し、技術点勝負を挑ませた。加点が付く後半に連続ジャンプを集め、4回転もチャンの1種類に対し、2種類跳ばせた。
 オーサー・コーチは、昨年11月のフランス杯で直接対決して30点以上の差をつけられながらも、「羽生が全てを完璧にこなせば技術点で勝てる」と自信を持っていた。
 ショートプログラム(SP)は完璧な演技で史上初の100点超え。フリーは冒頭の4回転で転倒はあったが、後半のジャンプで得点を重ね、チャンを抑えた。フリーの演技を悔やむ羽生に「試合はSPとフリーを合わせたもの。問題ない」と声を掛けた。
 カナダ人記者からは、カナダ悲願の男子初優勝が阻まれたことを問われた。自身も2度の五輪で銀メダルだった同コーチは「私もカナダ人。チャンは気の毒に思う。でもこれはスポーツ。自分の仕事だ」と誇った。(時事)

最終更新:2月15日(土)22時8分

時事通信

 

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