15日放送のテレビ朝日系バラエティ「マツコ&有吉の怒り新党」で、有吉弘行がコミュニケーションを苦手とする人々にアドバイスを送った。

話のきっかけは、番組に寄せられた「コミュニケーション能力向上のための社員研修」への疑問。投稿した視聴者は、人とのコミュニケーションをセミナーなどで「教えられて学ぶこと」に違和感を抱いているというのである。

マツコ・デラックスはこういったセミナーについて「見世物としては大変面白いですけど、本気でこれを聞いてる人がいると思うと絶望的になってたのよね」と語るなど、否定的な様子。有吉も「コミュニケーションなんかを誰かに教えて、『金を稼げるな』って思ったやつの感覚ってすごいよね」と評するなど、どちらもあまりいい印象は持っていないようだ。

また有吉は、セミナーに参加することでコミュニケーション能力を向上させるものも居ることを認めつつも、「『そこに行こう』って思った時点で、『あなたは変われてるよ』って話」などと指摘している。そんな有吉が「殻を破るきっかけ」として語ったのが、ピン芸人として悪戦苦闘していた頃に起用されたバラエティ番組「内村プロデュース」(テレビ朝日系)での逸話だ。

■「内村プロデュース」の罰ゲームで有吉に変化が

当時の有吉は、番組中で一発芸やギャグをやるように振られても、恥ずかしさのあまり上手く対応できなかったという。しかし、罰ゲームでプロレスラーが被るようなフルフェイスのマスクを被らされたことがきっかけで、見違えるほど積極的になることができたというのだ。

有吉は、マスクを被った時の気持ちを「自分なんだけど自分じゃなくて、今までの有吉のイメージと違うだろうな』と思うと、なんでも出来てすっげえ面白くて」と語り、自身が変化するきっかけとなったことを明かしている。また、ほかの出演者にも「今日面白かったね」と初めて褒められたという。

有吉は自身の著書「お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ『生き残りの法則50』」でも「もう『マスク芸人としてやっていこうかな』って一瞬考えました。『俺これ顔いらないよな』って。『もう一生マスクかぶって生きよう』って思いましたね。」とつづっている。当時の有吉にとっては、それほど大きな出来事だったようだ。

「怒り新党」では、この経験を踏まえ「コミュニケーションが苦手って言ってる人は、それぐらいのことだから」と持論を展開。さらに「サングラスかける」といった簡単なことで変われると提言している。マツコもこれに同意し、自身にとって「女装」がきっかけになっていることを明かしている。

有吉は最後に「どっかで自分が負けてっからと思うからこう(自信がなく)なっちゃう」「自分が優位だと思えばいい」と締めくくり、何かを身に着けることを勧めている。コミュニケーションが苦手だと思っている方は、有吉のマスクや、マツコの女装のようなきっかけを探してみるのもいいのかもしれない。

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