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焦点:米ロの「冷戦対立」再び、混迷ウクライナめぐり綱引き

2014年 02月 15日 15:24 JST
 
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[ワシントン 12日 ロイター] -ロシアのプーチン大統領が昨年7月にウクライナを訪問した後、米国の外交当局者は、プーチン氏が水面下でウクライナの指導者に送ったメッセージについてある解釈に落ち着いた。そのメッセージとは、ウクライナがロシアの手が届く範囲から逃れるのは許されないというものだ。

こうしたプーチン氏の無遠慮な言葉から、ウクライナに西側の影響が及ぶことをロシアが予想以上に激しく抵抗する意志が示されたと、米当局者らは指摘する。そして、米欧各国はウクライナ政府や野党勢力への取り組みを加速することになった。

それから7カ月。米国とロシアは、戦略的な立地にある人口約450万人のウクライナをめぐり、冷戦時代に似た試し合いを繰り広げている。ウクライナでは、ヤヌコビッチ大統領が欧州連合(EU)との自由貿易協定の締結を拒否したことに端を発した反政府デモが3カ月以上続いている。

米ロの緊張や非難の応酬は、この問題の解決をより困難にしていると同時に、オバマ米大統領が目指すロシアとの関係改善が進展しないことを示す一例にもなっている。

元米当局者やアナリストの見方では、ウクライナをめぐるカードのほとんどはロシアが握っている。地理的に近いことのほか、ウクライナが依存するエネルギー供給やヤヌコビッチ大統領にEUとの貿易協定を蹴らせた150億ドルの支援などがその一部だ。

一方、オバマ大統領にとって直接的な対策は限られており、有効な選択肢もほとんどない。しかし、米当局者によると、米政府は「ウクライナ危機」を利用して、ロシアの近隣諸国に対する行動パターンに対し、まずは外交的に反意を示すことにしたという。

ところが、先週になって、より積極的な米国の方針が明らかになった。ヌランド国務次官補(欧州・ユーラシア担当)とパイアット駐米大使がウクライナ問題について話した電話の内容が、何者かによって動画サイトに投稿されたのだ。

そのなかで2人は、改革派による暫定政権樹立をめぐり意見を交わしたり、ロシアについて敵対国のように言及。米国はこの問題で直接的にロシアを非難しておらず、ロシア側も関与を否定している。ただ、外交筋によると、この音声ファイルの存在を最初に指摘したのはロシア副首相の側近だったという。   続く...

 
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米ロの「冷戦対立」再び

米国とロシアは、戦略的な立地にある人口約450万人のウクライナをめぐり、冷戦時代に似た試し合いを繰り広げている。
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