2014年2月15日23時03分
東日本は15日にかけて、列島の南岸を通過した発達した低気圧の影響で、記録的な大雪となった。朝日新聞社のまとめでは、14~15日夜に、全国で雪の事故などで少なくとも10人が死亡、929人が重軽傷を負った。川崎市では東急東横線で追突事故が起き、19人が軽傷。立ち往生した列車に乗客が閉じ込められたり、高速道路上で長時間車が動けなくなったりするなど、交通網は混乱した。
15日の積雪は、甲府市で1894年の観測開始以来、最多の114センチとなるなど、7県の計15カ所で観測記録を更新。東京都心は45年ぶりの大雪となった8日と同じ27センチだった。
14、15日に亡くなった10人のうち、6人は雪の重みで崩れた車庫や屋根などの下敷きになったり、落雪に遭ったりして死亡。2人はトラクターや車の事故で亡くなり、別の2人は駐車中の車の中で倒れている状態で見つかった。
中日本高速道路によると、東名高速では14日夜から、神奈川県内の下り線と静岡県内の上り線で、それぞれ渋滞が発生。渋滞中に雪がさらに積もって車が動けなくなったといい、いずれも最大40キロ、20時間以上の立ち往生となった。
埼玉県秩父市では14日から15日にかけ、県道で車8台が立ち往生し、計18人が付近のトンネル2カ所に避難した。山間部で雪が深く、救助車両が近づけないため、同県の防災ヘリが毛布と食料を投下した。
鉄道は15日、長野新幹線や山形新幹線、JRの在来線で運休が相次ぎ、車内で足止めされる乗客もいた。空の便も、羽田発着を中心に日本航空と全日空で計681便が欠航した。
東京電力によると、15日、東電管内で最大24万7千件の停電があった。
東北では16日も湿った雪が降り続く見込み。16日午後6時までの24時間降雪量は多い所で東北の山沿い70センチ、平野部40センチと予想されている。
■今回の大雪で積雪記録を更新した主な地点
今回の積雪 過去の最高値
草津(群馬県) 148 136
前橋(群馬県) 73 37
熊谷(埼玉県) 62 45
秩父(埼玉県) 98 58
軽井沢(長野県) 99 72
飯田(長野県) 81 56
甲府(山梨県) 114 49
河口湖(山梨県)143 89
(気象庁の15日夕までのまとめ。単位はcm)
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