先週末に続き、14日〜15日にかけて各地で大雪の天気となりました。
甲府では観測史上最大の63cmの積雪となり、16年振りに記録を更新。
東京都心でも27cmの積雪を観測し、戦後4番目を観測した先週の記録に並びました。
こうした中、各地で屋根の雪下ろし中の事故が多発しています。
そこで今回は、屋根の雪下ろしをする時の注意点をまとめました。
1.本当に雪下ろしが必要かを見極める。
雪下ろしは命の危険を伴う作業のため、安易な気持ちで行ってはいけません。これ以上積もったら建物に危険が及ぶと判断した場合のみ行うようにしてください。
建物の強度にもよりますが、50cm以上積もると要注意で、90cm以上積もった場合は雪下ろしが必要だと言われています。
2.気温が低い時に作業をする。
日差しが強かったり気温が高くなってしまうと、屋根に接した雪がとけて滑りやすくなります。
辛いですが、気温が0度以下で雪が凍っているうちに行うのがベストです。ただし、風が強い日や吹雪の日の作業は危険ですので行わないでください。
3.必ず2人以上で作業をする。
雪下ろし中の事故の多くは、一人で作業をしている時に発生しています。家族やご近所に声をかけ、必ず2人以上で行うようにしましょう。
4.安全対策を十分に行う。
はしごの固定・安全帯の使用・ヘルメットの着用など、必ず十分な安全対策を行った上で作業してください。命綱は専用アンカーがあればそこに固定し、無い場合は反対側の家の柱に結ぶなど、状況に応じて判断します。
5.無理な作業はしない。
体調の悪い時に無理に行うのは事故の元です。また、寒さの中での急な付加の強い運動をするのは心臓にも負担がかかるため、作業前には十分に準備運動を行ってください。一度に済まそうとせず、休憩を取りながら何回かわけて行うようにしましょう。
国土交通省が『雪下ろし安全10箇条』を公表。
近年の雪処理中における事故の多発を受けて、今年1月、国土交通省が「雪下ろし安全10箇条 」の動画を発表しました。最後にその動画をご紹介します。