トップページ文化・エンタメニュース一覧旧石器時代の「貝器」初発見 沖縄
ニュース詳細

旧石器時代の「貝器」初発見 沖縄
2月15日 20時27分

旧石器時代の「貝器」初発見 沖縄
K10052719111_1402152110_1402152120.mp4

沖縄県南城市の遺跡で、旧石器時代に当たるおよそ2万年前の地層から、貝を使った道具や装飾品が見つかりました。
調査に当たった沖縄県立博物館・美術館によりますと、旧石器時代の貝の道具が国内で見つかったのは初めてだということです。

貝の道具や装飾品が見つかったのは、沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で、旧石器時代に当たるおよそ2万年から2万3000年前の地層から、二枚貝やツノガイなどおよそ40点が発掘されました。
このうち二枚貝は2センチから4センチほどの扇形に整えられていて、何かをこすったような細かい無数の線が同じ方向に刻まれていることから、調査に当たった沖縄県立博物館・美術館のグループは、魚のウロコを剥がす道具などに使われていた可能性があるとしています。
また、筒状のツノガイは、上部に削ったような跡が確認され、ビーズのような装飾品として使われていたとみられています。
沖縄県立博物館・美術館によりますと、「貝器」と呼ばれるこうした貝の道具や装飾品は、これまで長野県の縄文時代の遺跡で発掘されていますが、さらに前の旧石器時代の遺跡から見つかるのは国内で初めてだということです。
沖縄県立博物館・美術館の山崎真治主任は、「旧石器時代の人たちが、石器だけでなく、貝の道具も使って暮らしていたことが分かる発見で、当時の文化の多様性を示すものだ」と話しています。

[関連ニュース]
k10015271911000.html

[関連ニュース]

  自動検索

このページの先頭へ