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東名40キロ立往生 なぜ起きたのか
2月15日 19時30分

東名40キロ立往生 なぜ起きたのか
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東名高速道路は、14日夜から静岡県内で、雪で車が立往生して動けない状態になりました。
丸1日近くに及ぶ高速道路上の立往生はなぜ起きたのか。
中日本高速道路や警察などの話を総合すると、複数の要因が重なったことが分かってきました。

渋滞の最初のきっかけは、14日午後9時前、静岡県裾野市の上り線、裾野インターチェンジ付近の緩やかな坂道で、雪で滑った車が進めなくなったこととみられています。
この付近を含めた静岡県東部は標高が高く、高速道路が走っている周辺も大雪が降っていて、スリップや立往生する車が複数あったとみられています。
中日本高速道路は、除雪車や作業車を出して、動けなくなった車両を移動させる作業に入りましたが、このころ、雪の勢いが強まっていました。
積雪量を測っている隣の御殿場市のデータでは、積雪は14日午後6時ごろから15日午前3時ごろまでの6時間で、80センチを超えるまでになっていました。
中日本高速道路が動けなくなった先頭の車両の移動を進めている間に、渋滞の列は長くなり、後ろのほうの車両でもスリップや雪で進めなくなる車が出てきたということです。
東西の大動脈である東名高速道路の通行止めはできるだけ避けたかった中日本高速道路ですが、立往生をできるだけ早く解消するため、日付が変わった15日午前1時に、静岡県の清水インターチェンジと神奈川県の大井松田インターチェンジの区間で上りを通行止めにして、作業を急ぐことにしました。このころ、車の列は最大で40キロもの長さに達していました。
雪の中で動けなくなった車の移動は簡単ではありませんでした。
ようやく前の車両を取り除いても、道路の上に厚く雪が積もり、後の車も前に進めなかったりスリップをしたりして立往生が続いてしまいました。
懸命な作業が行われましたが、開通のめどが立たない状況が続きました。
一方、ドライバー側の要因も重なったとみられます。
中日本高速道路では、山沿いで雪が多いと予報が出ていたことから、14日夕方には、東京と静岡県沼津市の間でチェーンを着けることやスタッドレスタイヤを装着するよう、電光掲示板などで呼びかけていました。
しかし、スリップしたり、前に進めなくなったりした車両の多くは、こうした対策を十分にとっていなかったとみられています。

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