鳥取大が発見!ガンは容易に正常な細胞へ変えることができる
STAP細胞研究の小保方博士で話題だが、鳥取大もがん(癌は)容易に正常細胞や良性細胞へ変換できると発表した。この発見を応用すれば、これまで治療法がなかった末期的なガンにも治療を施せる可能性があるといい、また抗ガン薬が有効に効かなかったガンに対しても治療を行うことができる可能性があるという
更新日: 2014年02月03日
亀山社中さん
STAP細胞研究の小保方博士で話題だが、鳥取大もがん(癌は)容易に正常細胞や良性細胞へ変換できると発表した。この発見を応用すれば、これまで治療法がなかった末期的なガンにも治療を施せる可能性があるといい、また抗ガン薬が有効に効かなかったガンに対しても治療を行うことができる可能性があるという
更新日: 2014年02月03日
亀山社中さん
癌は、容易に正常細胞や良性細胞へ変換できる 単一のマイクロRNAの導入により ~抗癌治療や再生医療としての応用に期待~
鳥取大学は1月25日、クローニングしたRNA遺伝子に関連して発現変動する単一の「マイクロRNA」を悪性度の高い未分化がんに導入したところ、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できることを発表した。
鳥取大の発見したこととは?その驚きの内容
【概要】
鳥取大学の研究グループが、『未分化がん細胞』を正常な細胞や良性のがん細胞に容易に変化させられることを世界で初めて発見したという
【つまりこういうこと】
「がん細胞は正常細胞から発生するが、その細胞に戻ることはできない」、「がんは治らない。」そのように考えられてきた
⇒しかし今回、癌細胞を正常細胞に変える方法を見つけた
悪性度の高い『未分化がん細胞』とはなに?
そして細胞分裂では、細胞の設計図であるDNAを毎日数千億回、コピーしている。
約60兆個のうち毎日1%くらいの細胞が死ぬので、細胞分裂をして、減った細胞を補う必要があるため。
この遺伝子のコピー作業で、コピーミスを起こすことがある。これが遺伝子の突然変異。
がん細胞とは、もともと正常な細胞が、何らかの要因によって正常細胞内のDNAが損傷し、修復しないまま残り、さらにがんを誘発する何らかの環境の下で細胞分裂を繰り返していくとがん化するとされている
ある遺伝子に突然変異が起こると、細胞は死ぬことができなくなり、止めどもなく分裂を繰り返すことになります。この「死なない細胞」が、がん細胞。
【分化した細胞】
細胞が分裂して成熟していくこと
【未分化の細胞】
未熟で何の器官にもなっていない細胞
未分化→低分化→中分化→高分化になるにつれ細胞が成熟
【未分化がん細胞とは】
まだ特定の器官に分化する前の細胞ががん化したもので、細胞分裂のスピードが速く最も悪性度が高いがんだと言われている
未分化がん細胞は、病変の速度が速く、発見が遅れることが多く、拡散しやすく、他の臓器に転移しやすい
未分化の細胞はどのような器官に成熟するか決まっておらず、どこの場所に落ち着くものなのかもわかりません。分化度が低いほど、どこへでも行くことができてしまう、つまり転移が最も生じやすい
未分化型のがん細胞は、手術・化学療法・放射線治療では治療が難しい
この悪性とされる『未分化がん細胞』を、発見したRNA分子(核酸分子)で正常な細胞に戻せたという(マウス実験)
悪性のがん細胞が約1ヶ月で正常な肝組織へと戻ったという。
抗がん剤が効きにくい悪性度の高いがん細胞は12時間程度で良性に変わった。
研究グループでは未分化のヒトがん細胞について、その遺伝子の解析を行っていた
生命活動のためにデオキシリボ核酸(DNA)から発生するマイクロRNAを研究し、5年前からはマイクロRNAの一種の「520d」の働きを調べてきた
その過程で未分化型肝がんに発見したこのRNA分子「miR-520d」を導入すると、約1ヶ月で正常肝組織への形質転換を確認することができることを発見した
マウス実験だが「miR-520d」というヒトマイクロRNAを未分化の肝がん細胞の中に導入したところ、奇形腫や正常肝臓組織を形成したり、腫瘍をまったく形成しなかったという
発見したRNA分子(核酸分子)は、幹性誘導を経て、脱メチル化およびP53の高発現により、癌細胞を良性細胞や正常細胞に変えうる特徴を持つ
がん細胞の増殖抑制ではない。
さらに他の未分化がんにおいても、これが可能であることが明らかになった
つまり、「遺伝子解析のノウハウを癌の方に使ってみたら、癌細胞を正常な細胞に戻せちゃった」という感じです。
既に複数のマウス実験でその効力が証明されており、成熟型奇形腫、正常肝組織、腫瘍非形成の全てで効果が確認されてます
この発見されたRNA分子によって期待されること
このRNA分子の場合、がん細胞を死滅させるのでなく、がんとなった細胞をもとへ戻せる可能性がある
核酸を構造の一部に持つ「核酸医薬品」へ応用できれば、病気の原因となっている遺伝子に直接働きかけることができる
このたった1つのRNA分子からなる製剤開発により、がん(癌)に対する有効な医薬品に応用できる可能性がある
抗がん剤は、がん以外の正常な細胞にも影響するため副作用の心配があるが、マイクロRNAは他の細胞に悪影響を与えないという。
発見したRNA分子(核酸分子)のメカニズム解析を通して、さらに人体に応用可能な分子の発見につながる可能性も高い
一般の化学療法や手術の後に残ったがん幹細胞に有効である
この発見を応用すれば、これまで治療法がなかった末期的なガンにも治療を施せる可能性があるといい、また抗ガン薬が有効に効かなかったガンに対しても治療を行うことができる可能性があるという
研究グループは薬として実用化を目指すが、マイクロRNAは高価な上、投与すると血液中ですぐ溶けてしまうため、保護しながら、がん細胞に届ける研究を進める。
この手法を応用することで、がんを根絶できる有効な手段になる可能性がある
抗癌剤などを使用している癌利権は原発利権よりもデカイため、この方法が完全に実用化されるためには、かなり長い戦いを強いられるかもしれません。
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