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【プロ野球】

松井臨時コーチが打ち上げ 次はヤ軍で臨時コーチ

2014年2月14日 紙面から

宮崎キャンプを打ち上げ、引き揚げる巨人の松井臨時コーチ=宮崎県総合運動公園で(沢田将人撮影)

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 巨人の松井秀喜臨時コーチ(39)が13日、指導者として初めて臨んだ約2週間の宮崎キャンプを終え「僕にとっても新しい勉強の場。あっという間だった」と振り返った。球団から将来的な監督就任を望まれる中での参加だったが、「気持ちは変わっていない。フラットなまま」と、今後の進路が白紙であることを強調していた。

 紅白戦が雨天中止となったこの日は、長嶋茂雄終身名誉監督(77)とともに2軍のウオーミングアップを見守り、1軍の打撃練習にも目を光らせた。ミスターの帰京後も2軍のフリー打撃を熱心に観察。前日まで1023球を投じた打撃投手としての出番はなかったが、最後まで精力的だった。

 「短い期間だから、シンプルに大事な部分だけを伝えられればいい」という指導方針を立てていた。実際、選手と長々と言葉をかわす場面は皆無。観察に多くの時間を費やし、要点だけを短く伝えた。「ちょっと言っただけで、すべてがガラッと変わるようなことはあり得ない。少しずつ、伝えたことが良い方向にいってくれればいい」。日々の素振りを試合で結果に結び付けた現役生活同様、指導者としても地道な歩みに重きを置く。

 そんな松井コーチの存在は選手を大いに刺激した。主将の阿部は「あらためて、すごいなと思った。引き付けられるものがある」と感嘆。選手会長の村田は「やっぱり基本が大事。どんな選手になってもやるべきことと痛感した」と語った。

 将来的な監督就任について、松井コーチは「今回は関係ない。そういうことは一切考えていなかった」ときっぱり。「かかわりのなかった選手たちと触れ合えて、見る楽しみが増えた。良いシーズンを送ってほしい。いちOBとして応援する」と後輩たちにエールを送った。

 今後はいったん帰京してから米国に戻り、ヤンキースのキャンプで臨時コーチを務める。「僕がいたときもOBは球拾いと打撃投手ぐらいで、コーチなんてしていなかった。ファンへの顔見せと練習のお手伝いというスタンスでいいんじゃないかな」。少し肩の力を抜き、気楽な気持ちで米国の古巣に赴く。 (小林孝一郎)

 

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