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14 Feb 2014 13:15

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AKBグループ内の力関係に変化か――『大組閣』を控えたSKE、NMB、HKTの長所・弱点とは?

リアルサウンド 2月3日(月)21時4分配信

AKBグループ内の力関係に変化か――『大組閣』を控えたSKE、NMB、HKTの長所・弱点とは?
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 ここ数年、アイドル業界では事実上独り勝ちであったAKBグループだが、最近は公式ライバルである乃木坂46の台頭や、他アイドルの健闘なども目立ってきている。また、アイドル業界での勢力図の変化と時を同じくして、AKBグループの内部でも変化が起こり始めている。

 これまで「本店」と呼ばれていたAKB48と、「支店」と呼ばれていたSKE48、NMB48、HKT48の力関係が、次第に変わりつつあるというのだ。加えて2月24日には「大組閣」という、大きな人事異動も控えている(現時点で詳細は不明)。

 AKB48グループに詳しい芸能ライターは、その動向について次のように語る。

「AKB48はエースである大島優子の卒業が控えており、チームとして早急に体勢を立て直さないといけない状況です。今回用意された『大組閣』も、AKB48の立て直しが一番の理由だと思います。次世代のメンバーはまだ育ちきっていないので、他グループからの主力を引き抜くことが目的だといわれていますね」

 核であるAKB48の立て直しは、グループとしても急務だ。即戦力である他グループの主力メンバーを引き抜くことは、一番手っ取り早い戦力強化にはなるだろう。だが、ほかのグループは主力メンバーを引き抜かれることで、なんらかの影響を被ることは免れないはず。結成から一番日の浅いHKT48には、いったいどんな変化が予測されるのだろうか。

「HKT48に関しては、他グループからすればまだ安全圏ですね。若い世代が多く、ファンもメンバーも今から育てていくという意識で見ているため、ハロプロエッグのような若いアイドルグループが好きな層には確実に浸透してきています。そういう意味ではこれから一番息が長いグループかもしれません。また、『AKB48の強化』がメインになるであろう今回の組閣では、有名メンバーが少ないHKT48は影響を一番受けにくいと思います。現体制からそれほど大きく変わることはないのではないでしょうか」

 たしかにHKT48はメンバーが指原以外のメンバーが全員10代と若く、これからに期待出来るメンバーが多い。親元から通っているメンバーも多いため、移籍の可能性は少ないと言えるだろう。可能性があるのはむしろ、指原のAKB48復帰かもしれない。では、HKT48に次いで若いグループである、NMB48についてはどういう見立てができるのか。

「NMB48は、芸能人としてのレベルが高いメンバーが多い。よしもとがオーディションをやっただけあって、タレント的に使いやすい逸材が揃っていますね。トークもグループの中では一番上手な子が多いように感じます。運営もよしもと仕切りでやっているため、AKSと対等な立ち位置です。そのため、主要メンバーは引っ張られにくいのではないでしょうか。また、もし抜けたとしても山田菜々や小笠原茉由など、センター並の存在感を見せるメンバーも多いですし、組織としての完成度は他のグループと比べて高いと思われます。NMB48も、比較的安泰なのではないでしょうか」

 組織として強固たる編成が出来ている以上、組閣も怖いものなしといったところか。では、姉妹グループとしては一番歴の長いSKE48はどうか。

「昨年はメンバー11人の大量卒業という危機に見舞われながら、ツアーを行ってきました。最初の神戸公演では新鮮味に欠ける部分もあり、心配しましたが、最後のナゴヤドーム公演は良かったです。パフォーマンスとして『魅せよう』という意識が垣間見えるだけではなく、シングルメドレーの他にも、乃木坂46や、NMB48、HKT48のカバーを披露し、レパートリーの幅広さも感じさせました。また、カバー曲にもきちんとSKE48の色が付いているのが印象深かった。大量にメンバーが卒業したことに対しては、すでに気持ちを入れ替えているように思えましたね。今後は、AKB48が東京ドームから日産スタジアムを目指したのと同じように、SKE48はトヨタスタジアムを次の目標にするのではないかと予想しています。ただ、組閣の最大の目的が、松井珠理奈のAKB48への完全移籍だと噂されているのは気になりますね。もし松井が移籍した場合、正直なところ、次のセンターがすぐには思い浮かばないのが現状です。SKE48はAKB48グループ内では、次世代のセンター育成に一番課題があるグループともいえるのではないでしょうか」

 総選挙やライブの動員など、現在のグループ内で一番安定した結果を出しているのはSKE48であることは間違いない。だが、松井珠理奈の動向によってはその勢いも止まってしまう恐れがある。そこに対して運営側からのアクションはあるのだろうか?

「今回のナゴヤドーム公演で初披露された新曲では、山田みずほなどの新しいメンバーを前に打ち出してきています。運営としてはその中から次世代のセンターが出てくることを望んでいるのかもしれません」

 一番露出の多いAKB48の体制が不安定で、数字の一番高いSKE48が育成に悩みを抱えている現在のAKB48グループ。2月24日の大組閣で、数多く抱える難題をクリアーにすることはできるのだろうか。

松下博夫

最終更新:2月3日(月)21時4分

リアルサウンド

 

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