インドネシア:ジャワ島で火山噴火 20万人に避難命令
毎日新聞 2014年02月14日 17時46分(最終更新 02月14日 18時52分)
【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア・ジャワ島東部のクルド山(1731メートル)が13日午後10時50分(日本時間14日午前0時50分)ごろ噴火した。国家災害対策庁は火口から半径10キロ以内に住む住民約20万人に避難命令を出した。
国家災害対策庁によると、火山灰や岩石の重みで崩れ落ちた屋根の下敷きになって60歳代の住民2人が死亡。地元メディアは8人が負傷した他、住民多数が気管支の異常を訴えていると報じている。
噴煙は上空約3000メートルまで達し、灰や砂が広範囲に飛散。火口から35キロの東ジャワ州クディリでは火山灰が約20センチ積もり、西に約600キロの西ジャワ州バンドンでも降灰が確認された。影響でジャワ島東部のスラバヤ、同中部のジョクジャカルタなど主要都市の計5カ所の空港が閉鎖された。