ＳＫＥ涙の単独ドーム公演！珠理奈「感極まっちゃったよね」

　名古屋を拠点とするＡＫＢ４８の姉妹グループ、ＳＫＥ４８が１日、地元・ナゴヤドームで単独コンサート初日を迎えた。ドーム球場での単独公演は４８グループ史上初で、メンバーは感涙。

　名古屋城をイメージしたステージで新曲「未来とは？」（３月１９日発売）のミュージックビデオ（ＭＶ）を公開収録するなど、“地元愛”にあふれた演出で魅了。悲願のステージに立ち、新たな扉を開けた松井玲奈（２２）は「もっと上に行きたい」と飛躍を誓った。

　両目がみるみる赤くなる。オープニングを飾った「神々の領域」。憧れのステージで歌い始めた瞬間、思いがあふれた。

　「なんか胸がいっぱいで…景色がキレイで、本当にステキだな」

　３万３０００人で埋め尽くされたドームに輝く色とりどりのサイリウム。ステージ上から眺めた玲奈が涙を浮かべると、松井珠理奈（１６）も「感極まっちゃったよね」と目を細めた。

　２００８年７月に名古屋・栄を拠点に誕生したＳＫＥ。同１０月に劇場デビューしてから目標にしてきた舞台が、プロ野球・中日ドラゴンズの本拠地で、地元の“聖地”ナゴヤドームだった。

　一昨年８月に４８グループの東京ドーム公演が行われたが、姉妹グループが総出演していたため、単独のドーム公演はＡＫＢでさえもなし得ていない。加えて約５年４カ月の夢がかなっただけにメンバーの喜びもひとしおで、珠理奈は得意のダジャレで「“どーむ（も）”ありがとうございます！」とご機嫌だ。

　支えてくれたファンのために“地元愛”にあふれたステージを展開。名古屋城をイメージしたセットには金のしゃちほこなどが飾られ、新旧織り交ぜた４５曲を披露。各チームのドラフト生８人も地元でお披露目した。

　アンコールでは新曲のタイトル「未来とは？」と選抜メンバー１６人を発表。ＭＶ収録ではふつうに歌唱するのではなく、歌もダンスも“逆再生”で行う初の試みに挑み、ファンのド肝を抜いた。

　「まだ満足してはいけないなと思います。ＳＫＥが一番になるという目標に一歩近づいたかなとは思いますが、新たなスタートなので」

　終演後、早くも前を見据えた珠理奈。この日は谷繁元信兼任新監督（４３）のもとで日本一奪還を狙う中日が、沖縄・北谷でキャンプをスタートさせたばかり。玲奈も「もっと上に行かなきゃ。ドラゴンズの方にいただくエネルギーをバネに、私たちも頑張ります」と約束。ＳＫＥが“日本一のアイドル”へ向けて歩み出した。