第一章 魔女見習いジル[11歳]
死霊の騎士と癒しの光
ちりちりと焦げ付くような不快な臭いが周囲に充満しています。
張り巡らされた魔除結界の杭が、押し寄せる悪霊の圧力と、妖霊であるヒューバータが放つ強力な邪念の波動を受けた負荷により、急激にその効果を失おうとしていたのです。
「待って、ヒューバータ! 私たちお互いに争そわないで、話し合いで解決できるはずよ。なにか誤解があるみたいですけれど、同じ傷を持つ者同士ですもの!」
先端に『光芒』を灯した魔法杖を槍のように振るって、近づく悪霊を薙ぎ払い、合間合間に
「“炎の種子よ、飛礫となり疾く爆ぜよ”――“火弾”」
と、密度の高そうなところへ火炎系魔術を撃ち込みながら、私は悪霊達の背後で、凄まじい邪念とともに指示を飛ばすヒューバータへと、必死に呼びかけました。
『貴様とは倶に天を戴かぬ仇敵じゃっ!!』
が、一刀両断でした。いきなり不倶戴天の敵扱いです。
その上、聞く耳は持たぬとばかりに、さらに指先から赤い呪力の篭った矢を撃ち出してくるヒューバータ。
慌ててフィーアともども躱しますが、掠めたところからじわじわと冷気のようなものが、身体に浸透してくるのを感じました。
「どうして?! さっきまで貴女も理解しようとしていたじゃない! 本当に大切なモノは見た目とは関係ないって……」
『貴様――っ!! どこまで我を愚弄するつもりかァ! 死ね! 死ねっ! 死ぬがよい!! 貴様こそ我がもっとも憎むべき者じゃ!!』
私としては同情も共感もできる相手だけに、できれば平和的に会話で争いを回避したいと思って、執拗に説得を続けるのですが、なぜか言葉を重ねれば重ねるほど、ヒューバータは意固地になるばかりです。
「なんで……どうしてそんな喧嘩腰になるの?!」
『鏡みろや――ッ!!!』
その瞬間、遂に結界杭が炎をあげて消し炭となり、私の周りを囲っていた結界が消え去ったのです。
「“炎よ踊れっ!”――“火炎”」
なぜか噛み合わない会話に首を傾げながら、私は一番慣れた【火炎】を唱えて、悪霊達を牽制して、距離を置こうとしました――が、普段であればほとんど『炎の竜巻』レベルに膨れ上がる筈の【火炎】の火力が、どうにも心もたないキャンプファイアー程度しかありません。
(……まずいわね。夕方、全開で『魔力探査』を使ったせいで、体内魔力の余剰分がほとんどないわ)
私の場合、通常であれば古武術の呼吸法と瞑想を応用した魔力操作によって、丹田に魔力塊を練り上げておいて必要に応じて小分けに使っているわけですが(あくまで体内魔力は『着火』用であり、魔術という『現象』を引き起こすには、自然に存在する魔力が必要になります)、現在はこの貯金がカラなので、いちいち外部から魔力を取り入れ、再度放出しないといけない――まあ、一般的な魔女や魔術師はこれが普通なのですが――自転車操業状態ですから、十全な状況と比較して明らかに威力と連射性で劣っています。
『いけーっ、悪霊ども! そやつの精気を吸い尽くすがよい! 二目と見られぬ顔で滅ぼしてくれるわ――っ!!』
ヒューバータのヒステリックな叫びに、私はいろいろと原因を考えて……かなりありえないと思いつつも、ひとつの可能性が思い浮かんだので訊いてみました。
「あの、ヒューバータ。参考までに聞きたいんだけれど……その、もしかして、私の顔って……美人なの、かな?」
その途端、ぴしっと音を立ててヒューバータの顔を覆う仮面に亀裂が入りました。
「………」
う~~ん、聞き方がマズかったでしょうか? いえ、確かにこういうことを臆面もなく、面と向かって聞くのは痛い行為だとは思うのですけれど、ほら根本的に美醜の基準ってわかり難いじゃないですか?
それは勿論、ある程度共通認識で通用する部分もあるとは思いますが、民族や文化、時代によって、通用しない部分も多々あります。
例えば豊かな国では肥満は自己管理不足の象徴ですが、食事も満足に食べられない貧しい国になると、太っていることがステータスになったりします。判断基準になる土台である価値観や立場が違うので、美人に関してはグローバルスタンダードは存在しない……それどころか10人居れば10人の多種多様な美意識があり、お互いにズレが生じてしまうことが自然だと思うのですよ。
そんなわけで前世の男子高校生的感覚からだと、現在の私のこの顔――自分としては「けっこう可愛いかな?」と思いますが――それがこの世界で通用するかどうか……これは、はなはだ不透明だと思います。
実際、江戸時代あたりは瓜実顔が美人で、現代人風の細面は労働者顔で下品扱いされていた……なんて、歴史の時間に教師が脱線して話していましたから、おそらくまったく感覚が違う……と言うのが私の予想なのですよね。
まあ他人の評価がどうであれ、『魔女の弟子のジル』としての私は変わらないので、いまとなってはどうでも良いと言えばどうでも良いですし、普段一緒に居るレジーナ曰く『間抜け面』らしいので、パッとしない――評価に値しないレベルだといままで認識していたのですが、どうも……ヒューバータの過剰な反応を見るに、なにか根本的な部分で間違いを犯しているような気がしてきました。
「……あの自意識過剰とかではなくて、一般論として聞いてるんですけ…ど?」
そんな私の問い掛けに、俯いてフルフル震えていたヒューバータですが、やおら上体を起こすと大地を揺り動かさんばかりに地団太を踏んで、絶叫を放ちました。
『思い上がるな、この醜女がっ!! 忌々しくも見るに堪えない婢女が! この気高くも崇高なる薔薇姫ヒューバータに対しての不敬の数々許しがたい! よかろう、はっきり言ってやろう貴様ほど醜悪で悪辣で吐き気を催す容貌のおなごなど見たこともないわっ!! よってこの世から消し飛ばすっ!!』
「………」
面と向かってこうはっきり言われると、さすがに傷つくものがあります。
『ますたーをいじめるなっ!』
と、その瞬間、使い魔の〈天狼〉フィーアが、怒りの咆哮と共に、ヒューバータへと翼を広げて文字通り飛び掛りました。
その間に割って入ろうとする悪霊達を――凄い! 触れただけで消滅させています! これが〈天狼〉の実力なのでしょう。
とは言え、いくら格の高い神獣であっても、フィーアはまだまだ子供です。潜在能力がいくら高くても、それを発揮する器が出来ていないのです。
『この畜生ごときが――ッ!!』
ヒューバータの手から無数の赤い矢が撃ち出され、
「きゃん!」
何本かの矢に射抜かれたフィーアが、空中で赤い血を流しながら弾き飛ばされました。
「――フィーアっ!!」
地面に投げ出されたフィーアの元へ慌てて駆け寄ると、ぐったりと意識がなく、その上、胴体と左足の辺りから、いまも血が流れ出ています。
私はローブや服が汚れるのも構わずフィーアを抱き締め応急手当を――取りあえず、持っていたハンカチと、スカートの裾を引き裂いて包帯を作って傷口を塞ぎました。
「フィーア! フィーア、しっかりして!!」
抱き締めたまま声を掛けますが、応える様子はありません。
段々と冷たくなる小さな体……。
『ふん。使い魔ともども精気を吸い尽くして、あの世へ送ってくれる』
哄笑を放ちながら背後にヒューバータが迫る気配がしますが、それよりも私はこの手の中からこぼれ落ちようとする小さな命の欠片を、この世に繋ぎとめるために必死でそれどころではありませんでした。
(神様! ああ、誰かこの仔を助けてっ! 私にできることならなんでもします! どうかこの命を助けてください!!)
だんだんとか細くなろうとする主従を繋ぐ回線に、私は全身全霊、すべての魔力と生命力を注ぎ込みました――そして、すべてが空っぽになろうとしたその瞬間、『カチリ』と心の中で何かの鍵が開き、ずっと閉まっていた門が、眩い光を放ちながら開こうとするのを感じました。
「こんちくちょうっ!」
「ジルから離れなさいよ!」
と、無抵抗のままフィーアを抱えて蹲る私に、いましも襲い掛かろうとしていた悪霊の群れが、不意にざわめいたかと思うと、間一髪と言うところで私の周りから距離を置きました。
見れば、いつの間に意識を取り戻したのか、倒れていたエレンとブルーノが、私を守るように前に立ち塞がっています。
精気を吸われたせいで2人ともまだ顔色は良くありませんが、それでもその顔には不退転の決意が読み取れます。ですが、いくら決意を込めても悪霊が退くなど、普通あり得ません。
『ふん、トネリコの枝に塩か』
忌々しげなヒューバータの舌打ちに、朦朧とする意識で2人が握っているモノをよくよく注意して見れば、薪用に持ってきた木の枝と調味料の岩塩の塊のようです。
トネリコは自然界の力を宿し、塩は穢れを祓う……どちらも魔を払うものです。
おそらく偶然手元にあったものを無我夢中で掴んできたのでしょうが、確かにこれなら力の弱い悪霊程度でしたら逃げ出すでしょう。
『じゃが、この薔薇姫ヒューバータにとっては恐れるに足らぬ。3人まとめて今度こそ精気を吸い尽くしてくれようぞ』
悠然とした足取りでヒューバータが、地面に振り撒かれた岩塩の上を、滑るように歩いてきます。ですが、その宣言を聞いてもなお、エレンとブルーノの2人はその場から退こうとはしません。
『ふん。このような子供の内から誑かしおって、最後の最後まで癇に障るおなごであったわ』
その時、私の中にあった『扉』が完全に開きました。
初めから知っていたかのように、私はそこからあふれ出る力をフィーアに向けて、優しく包み込むように放ちます。
「“我は癒す、汝が傷痕を”――“治癒”」
光に包まれたフィーアに傷が瞬く間に塞がり、途切れ途切れになっていた呼吸が、ゆっくりと安定したものに戻りました。
『治癒術じゃと?! ――貴様、巫女か、神官か!?』
その光の余波を浴びて、よろよろと後ずさったヒューバータの全身が、まるで強い炎の傍にいて、飛んできた火の粉で火傷をしたかのように、焼け焦げだらけになっています。
その口調にも、先ほどまであった余裕の響きは一切ありません。
『危険じゃ、危険過ぎる。なんとしても貴様はこの場で滅ぼしておけねばならぬ! この薔薇姫が再び世に出る最大の障害となろう!!』
手負いの獣のような目で、射抜くように私を凝視するヒューバータ。
一方、私の方は初めて使った治癒術の反動で、もう一歩も動けないほど消耗していました。
「エレン、ブルーノ……ごめんなさい、もう、動けそうにないから、私の代わりに……フィーアを連れて逃げて」
「ふざけるな! ジルを残して逃げられるかよ!」
「そうよ! ジルを見捨てるくらいなら死んだほうがマシだわ!」
私の弱気な発言を、即座に跳ね除ける2人。
気持ちは泣きたいほどありがたいですが、状況は限りなく絶望に近いです。
『ほほほほほっ! 健気なことよ! 安心せい、おぬしらまとめてこの薔薇姫の精気として仲良う喰ろうてくれるわ! ――悪霊どもよ、小娘の退路を塞げっ』
私に余力がないことを察して、余裕を取り戻したヒューバータが周囲の悪霊達に指示を飛ばしまた。
『………』
『なにをしておるか! この薔薇姫ヒューバータの命が聞こえぬのか!』
なぜか躊躇うようにその場から身動きをしない悪霊達の様子に、苛立ち混じりの叱責をくわえたその時、その叫びに答えるかのように、錆を含んだ重々しい声と重厚な足音とが、ゆっくりとこの場へ近づいて来るのでした。
「……薄汚い亡者如きが薔薇の姫とは片腹痛い。その名は敬愛すべき我が姫君にこそ相応しい」
離れていても感じられる凄まじい魔力と威圧感。これに比べたら妖霊であるヒューバータの魔力も、山の前にある砂山のようなものです。
生者も死者もあまりのプレッシャーに身動き一つ、呼吸すら忘れて萎縮する中、それは重々しい金属音と、地獄の底から吹き荒れる冷気を引き連れて現れました。
「……騎士?」
その出で立ちを見てのブルーノの感想は、ある意味間違いではないでしょう。
身長2mを越える巨体に、全身を覆う分厚い黒の超重量級甲冑を着て、亜竜程度なら一撃で両断しそうな、艶消しのしてある巨大な戦斧を携えた騎士。ただし、面あてのない冑から覗く素顔は、青白く光る鬼火が燈った目をした骸骨――すなわち死者です。
『デ…死霊騎士じゃと?! なぜ貴様のような者がこの地に……?!』
どうやらヒューバータの知り合いとかではないようです。明らかに狼狽えています。
ジロリと死霊騎士の視線が、ヒューバータ達の方を向きました。
そして、ただそれだけで、
『ヒイイイイイッ!!!』
悪霊達は消し飛び、ヒューバータもドレスが裂けて見るも無残な姿へと変わりました。
『貴様っ! 貴様――っ! この美しい妾、薔薇姫ヒューバータを何と心得る!!』
怒りの絶叫と共に全魔力を解放して、襲い掛かるヒューバータに対して、死霊騎士は無造作に、握っていた巨大な戦斧を一振りした。
『がっ!! ――そんな……妾がこのように』
その一撃で両断されるヒューバータ。
『……妾は、ただ……あの方ともう一度、やり直したかっただけ……』
まるで燃え尽きた灰のように、そのまま消滅する寸前、哀しげな声と共になぜか彼女の想い――情念か、執着か、無念かはわかりませんが、彼女をこの地に縛り付けていた理由――の断片が、私の胸に去来しました。
――あの方は私の元を離れていった。
――私が年老い醜くなっていったから。
――もう一度若さを、美しさを取り戻せば、あの方は戻ってきてくれる。
――なぜ私が囚われなければならないの?!
――私は呪いなんてしていない、この魔術は美しさを取り戻すためのもの。
――逢いたい。せめて最後にあの方に。
(そう……そうだったの、ヒューバータ。貴女はずっとこんな想いを抱えて、そして苦しんだ末に狂ってしまったのね)
遣る瀬無いため息が漏れます。
私はまだこんな風に誰かを愛したことはないけれど、いつかはこんな気持ちを理解できるようになるのでしょうか。
「ふん下郎が。騎士に対する礼儀を知らぬと見える。転移門の復活と、懐かしき治癒の光が見えた故、永き眠りより目覚め再びこの地へ赴いたが、姫の名を騙る下種が1匹か」
一方、感慨も気負いもない態度の死霊騎士の視線が、今度は私の方へと向きました。
途端、耐性のないエレンとブルーノの2人がその場に昏倒してしまいました。
「エレン、ブルーノ! 大丈夫?!」
慌てて息と脈を確認してみましたが、幸い気絶しているだけのようです。
「これはしたり、鬼気は充分押さえたつもりでいたが……久方ぶりの地上で加減を間違えたか。すまぬな。――さて、そこな黒衣の娘よ、先ほどの光はお主が発したものであるか?」
見た目に反して理知的かつ紳士的な物腰で話す死霊騎士に向かって、私は首肯しました。
「そうです。とはいえ、私が習得したのは魔女の技で、治癒術を使ったのはこれが初めてですけれど。……ああ、私の名前はジルです。この子はフィーアです」
私の腕の中で眠るフィーアを見て、死霊騎士は微かに目を細めたような気がします。
「これは……もしや従魔であるか?! まだ地上に従魔がいたのか!」
「え、ええ。師匠の知り合いの行商から譲ってもらったのですけれども」
「ほう。それは興味深い。おっと、その前に、そちらから名乗られておいて、こちらが名乗らぬは礼に反するな。我が名はバルトロメイ、天上天下普く威光を永久に放つ栄光ある真紅帝国の宮殿騎士である。我が麗しき姫君の命により、この地に敷設されし転移門の守護を仰せつかり、栄えある任務を遂行していたのだが、原因不明の天変地異により都市が壊滅し、どうにか門を守ることはできたものの、我は長き眠りについていた。娘よ、ここで出会ったのも何かの縁であろう、できれば我が眠りし後のことをきいてみたいのだが」
「それは構いませんけれども、まだ町外れに先ほどの妖霊に精気を吸われた仲間が居ますので……」
「あいわかった。では、そちらは我が連れてこよう。その間に、火を焚き仲間の介抱をするがよい」
そう言ってバルトロメイと名乗った死霊騎士は、あんな鎧を着ているとは思えない足運びで、私が指し示した方向へと歩いていきました。
その後、気絶した二人を担いで戻ってきたバルトロメイと協力して、4人と1匹を火の周りに集めて、持参した毛布を掛けて休ませた後、焚き火を囲んで色々な事をお話しました。
◆◇◆◇
翌朝、いつの間にか眠っていた間に『転移門』から戻ってきたレジーナを先頭に、私達は来た道を戻っていました。
全員、顔色がいまひとつ冴えないのは、昨夜の騒ぎの影響と(さすがに全員若いので一晩寝たら精気は充分回復していたとのこと)、全員の軽はずみな行動に対するレジーナのお小言が小一時間あったこと、そしてなにより……。
「まったく、毎度毎度、あんたは余計な荷物を持ち込むねえ」
恨みがましいレジーナの視線が私と、その隣を平行して走る巨大な鎧に向けられます。
思わず視線を逸らす私の隣で、超重量級鎧冑を着ているとは思えない速度で併走しながら、バルトロメイがからからと笑いました。
「はっはっはっ。魔女どの、あまり弟子を苛めなさるな、それがしがジル殿に憑いていくのを決めたのは、それがしの一存であるゆえ」
「……ったく、35年も留守にしてたんだろう。国に帰らなくてもいいのかい?!」
「はっはっはっ、それなら昨夜も話したであろう、それがしの任務は転移門の警護。ならば、転移門を移動させるとなれば、その傍にいるのが道理であろう」
揺るぎのない言葉にレジーナが苦虫を噛み潰したような顔で黙りこみます。
結局、あの転移門は一度オーバーホールが必要とのことで超帝国本国へ持ち帰り、新たな転移門を西の開拓村近郊に設置する、ということになったそうです。
そして、それを決めてきたのが自分なだけに、レジーナも強くは言えないのでしょう。
「まったく、騒々しいこった!」
そっぽを向いたレジーナが吐き捨てました。
「なあなあ、騎士のおっちゃん! 俺に剣を教えてくれるか?!」
「ほう、剣士希望か少年。うむ、善哉善哉! 男子たるもの剣を嗜まないとな! 我が直々に剣を教えてしんぜよう」
「やった!」
真昼間から隣にいる死霊騎士の姿に、げんなりしている一同の中で、ブルーノだけは元気一杯です。
他の全員は、コレを村に連れて帰った時の騒ぎを想像して、いっせいにため息をつくのでした。
お互いに会話が空回りするヒューバータとジルなのでした。
第三者が居ない限り、この二人の会話は平行線でしょうね。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。