2014.2.14 05:03(2/3ページ)

虎D1・岩貞、宜野座初ブルペンで“能見ばり”クロスファイア!

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2013ドラフト会議
和田監督(左から2人目)もルーキーに熱視線を送った

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 曇天の宜野座だが、ブルペンは熱かった。期待のドラ1がようやく琉球の大地を踏みしめた。投じられた白球が、何度も右打者の内角をえぐる。岩貞が“伝家の宝刀”クロスファイアで、ローテ入りを猛アピールだ。

 「やることを決めて(ブルペンに)入っているので、緊張することもなく出来ました。きのう(12日)は移動もあったので、バランスを考えて投げました」

 午前11時半頃。“遅れてきたルーキー”がブルペンに姿を見せると、大勢の報道陣がカメラを構えた。先に投球練習していた能見の後ろを通り、一番奥のプレートへ。やや表情を強ばらせながら、捕手役の藤井相手に投球を開始した。

 スライダー、カーブ、カットボールを織り交ぜて52球。まだ全力ではない中、目を引く球があった。利き手と逆の打者の内角に投げる直球、通称『クロスファイア』だ。右打者の内角へ力強く投げ込む左腕に、ライバル球団のスコアラーの目は釘付けとなった。

 「左投手のクロスファイア、右打者への内角はいいボールだった。まだ1回しか見てないし、詳しくはわからないが、ローテーションに入ったら必ず見ないといけない。材料が増えるのはやっかい」と巨人の森中スコアラー。クロスファイアといえば憧れの先輩・能見の武器だ。岩貞も「大学の時もそのボールを自信を持って投げていた。そのコースは精度を高めてきた」と胸を張った。

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