右ひじを気にする仕草も見せたが、動き自体には問題はなかった【拡大】
患部は今でも腫れている。でも、西岡の闘争心がそれをかき消したようにみえた。リハビリ段階とは思えない。それぐらい軽快な動きだった。
「チームを離れて迷惑をかけました。早く戻れるようにしたいです。オープン戦開幕に合わせて、やっていきます」
右ひじ関節炎のため、5日ぶりの宜野座球場。権田トレーナーが付きそう形で汗を流した。
病み上がりのため、当初はサインプレーなど連係もの限定とみられていたが、それだけに止まらずキャッチボールやノックなどを軽快にこなし、何とティー打撃も行った。沖縄入りした前日12日に「みんなと同じメニューをこなすことにも、そんなに時間がかからないと思います」と明かしていたが、言葉通りの早期復帰となった。
フリー打撃は14日以降にお預けとなったが「今の時点で投げられていたら大丈夫。(ひじの)腫れがひくかひかないか。大丈夫でしょう」とうなずき、自ら「オープン戦開幕」というハードルを設定した。
2月22日、広島戦で今年初実戦-。想定外!? の目標に、黒田ヘッドコーチも車に乗り込みながら自分の耳を疑った。
「22日? ホンマかいな!? 最短やないかっ」
目を丸くしながら「これから話し合うよ」と宿舎へ。今後、首脳陣と本人とで意見交換した上で最終結論が出されるが、西岡の巻き返したい気持ちが、顕著に表れた日程設定といえる。