阪神・鳥谷(右)を指導する掛布GM付育成&打撃コーディネーター(左)と金本氏=宜野座村野球場(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
「『やってみたら?』ということで。まだ、その形で打っていないんでわからないですが、良ければやってみます」と鳥谷。もちろん掛布DCも持論を押しつけるつもりはない。「(これまで)やってきた打撃もある。明日になって、どういう打ち方をしているか」と付け加えた。
「星野(仙一)さんの時(2003年)は他からの力(金本氏ら)を結集して勝ちましたよね。今、その力がなくなった中で鳥谷という生え抜きのリーダーが中心となって、阿部の巨人と同じように勝つためには本塁打は2けた。『お前の阪神にしなきゃいけないんじゃないかな』と。そのために2けた、20本ぐらい本塁打は打たないと」
強虎を取り戻すべく、不動の主軸に熱い思いをぶつけた掛布DC。20発打ってこそ真のリーダーになれる!! 情熱が宜野座にほとばしった。(三木 建次)
今年の鳥谷
昨年12月12日の契約更改交渉後の会見で「チームを盛り上げる方法があったんじゃないか」「休みの日に全員で練習するのもいいかもしれない」と話すなど、キャプテンとして自覚にあふれるコメントが明らかに増えた鳥谷。これまでクールなイメージが強く黙々と背中で引っ張るタイプだったが、「優勝したい」と言葉や声でもナインを鼓舞するようになった。このキャンプでも走塁練習で豪快なスライディングを見せたり、守備練習で大声を出したりとハッスル。インフルエンザA型で5日から離脱も、9日には元気に復帰した。
(紙面から)