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  姉遊戯 作者:凛騎
女子高生編
…紙一重…



「んっ…んっ…うはぁ…っ…」
姉の口から苦しげな吐息が漏れた…。

あれから僕等は、両親が仕事で不在になる昼間の時間を狙って、数えきれないほど身体を重ねてきた。

誘うのはいつも僕からだったけど、姉が僕の誘いを断ったのは生理になってしまった時だけで、しかもその時もエッチが出来ない変わりにと言って、口で僕のモノを鎮めてくれた。

姉が最初にコンビニで購入してくれた6個入りのコンドーム等はとっくに使い切っていて、次に僕が買いに行った6個入りのコンドームも先週使い切った。

そして今週に入ってから僕たちは勇気を振り絞って薬局へ行って12個入りで、ちょっとお得なコンドームを購入し、それすらも残り数個…それほどに夏休みを使って、僕たち姉弟は行為に及んでいたのだ。

「ね、姉ちゃん…気持ちいい…」
「うん…お姉ちゃんも…気持ちいいよ…」

僕たちは今日、初めて互いの性器を同時に舐めあう…いわゆるシックスナインと言うやつに挑戦していた。

前から興味はあったが、姉がなかなか「僕の顔を跨ぐ」と言う行為を承知してくれなかったから、今日まで実現しなかった。

「そんなにしたい?…じゃあ…いいよ…してみよっか…」

だから姉がそう言って、シックスナインを了承してくれた時はすごく嬉しかった。

夏休みももう残り少ない…それが姉を思い切らせたのだろうと思う。

「んっ…んっ…んっ…あぁ…っ…」

姉がいつも僕にフェラチオしてくれる時のリズムの良い「んっ」と言う声…今日は僕が目の前の姉の秘部を舐めると、そのリズムが乱されて、合間に喘ぎ声が混ざる。

「そんなに…舐めたら…翔太のこと、ちゃんと出来ないよぅ」

姉は時折、甘えたような声で僕にそう訴えたが、昼日中から目の前に丸出しの女性器を差出されれば、誰だって舐めてしまうに違いない。
僕は姉が何を言おうと、彼女の秘部を舐める事を止められなかった。

「あっ…んっ…翔太…っ…」

夏休みの間に、暇さえあればSEXに耽っていた僕たち姉弟は、見る見るうちにそのスキルを上げていた。

姉は、初めてのSEXで感じた苦痛が嘘のように感じるようになったし、僕は僕で中学2年生ではあり得ない程の性的な経験量だろうと思う。

――ジュポっ…ジュルっ…

経験量だけなら、姉だって同じな訳で、僕よりも器用に生まれついた分彼女のフェラチオテクニックはメキメキと上達し、本気を出されるとあっと言う間に果てそうだ。

もしも、僕や姉が同級生と付き合う事になって身体の関係を持ったら、互いの相手はその床上手ぶりに驚くに違いない…。

(ダメだ、ダメだ…)

そこまで考えて、その猥褻な妄想を僕は振り払った。

僕にとって、姉はもはや性的好奇心を満足させてくれるだけの相手ではない。
姉弟で結婚は無理でも、いつまでも2人で一緒に暮らして行きたい…本気でそう思う「女性」でもあるのだから、その姉が他の男性と付き合う事なんて想像の中だけでもあってはならないのだ。

「姉ちゃん…もう…入れようよ…」
僕は急に姉を自分の支配下に置きたい気持ちになってそう言った。

「うん…」

姉は短く返答すると、僕の上から身体を避けて僕と入れ替わるように仰向けに寝転がった。

「コンドーム着けないで入れてみたい…」

僕は姉にそう言った。
そうする事で姉がまた一歩、僕だけのものになるような気がしたからだ。

「それは…ダメだよ…」
「どうして?…」
「だって…赤ちゃん出来ちゃったら困るもん…」
「ちゃんと外で出すから…」
「外で出すのは避妊じゃないって、なっちゃんが言ってたよ…」

姉は彼氏持ちの友人である西上 奈津の言葉を借りてそう言った。

「子供出来たら、俺一生懸命働いて育てるから…」

「もう…バカな事言わないの…」

姉は優しくそう言うと、コンドームの包みを一つ千切って僕に手渡した。

姉の言う事の方が最もなだけに、僕は彼女に従ってコンドームを装着するしかなかった。

――ヌチュチュっ…

卑猥な音をたてて、僕のモノが姉の中へ侵入した。

「あっ…あぁぁっ…ん…あっ…」

今では姉は最初の頃の痛みなんて嘘のように、僕に突かれる度に快感の声を上げる。

「あっ…あっ…あっ…しょう…た…もっと…深く…」

そして、その快感は姉から羞恥と言う壁を取っ払ってしまうようで、弟に向かって「もっと深く入れて欲しい」と言う猥褻なセリフも躊躇いなく発せられる。

僕は姉の希望通り、彼女の両脚を抱えて身体をくの字にして、より深い挿入感を与える。
何度も繰り返すうちに、この態勢が姉の一番深くまで届く事を知っていた。

「あっ…すご…い…奥まで…入ってるよ…翔太…」

こんな事も躊躇わずに言いながら姉は可愛い顔を恍惚とさせて喘ぐのだ。

そしてその姿は僕を興奮させる。
「うっ…ね、姉ちゃん…なんか…すごい締め付けだよ…」

僕は僕でもう平気でこんな事も言えてしまう。

「だ、だって…翔太が…お、お姉ちゃんのこと…気持ち良くするから…勝手にそうなるんだよぅ…」

自分の身体が快感の為に勝手に反応してしまうのは、さすがに恥ずかしいのか姉は甘えたような声でそう言い返してくる。

――パンっ…パンっ…

やがて徐々に激しく僕は姉に腰を打ちつける。

「…あっ…すご…っ…気持ちっ…いい…」

深く…激しく…自分の中に打ち付けられる弟の肉棒に我を忘れるように感じる姉の姿を見ながら、僕の快感のボルテージは上がっていく。

最初の頃なら、この辺りで僕は限界を迎えていただろう。
しかし、夏休みの間に経験を積みまくった僕は発射の危険が迫ると「自制」すると言う事を覚えていた。

「…あぁぁ…あぁぁ…あぁ…」

僕の腰の動きが緩やかになると、姉の喘ぎ声も緩やかに…糸を引いたような声色に変わる。

僕は激しいピストンは自重しても、男根を深く突き入れたままでグリグリと姉の中を掻きまわすと言う事も覚えたから、自分を射精の危険から守りながら姉も気持ち良くなってもらうと言う事も出来るようになってきていた。

しかし、それは長く続ける事は出来ない。

無意識下のことなのか、それとも意識してやっているのかは知らないが、僕の下で喘ぐ姉は、それを長く続けると自らの腰をクネクネと淫らに押し付けてきて、まるで「早く激しく突いてよ」と言わんばかりになるのだ。

――パンっ…パンっ…

僕は再び姉の中へ激しく自分のモノを抽送する。

「あっ…あっ…あっ…ん」

それに呼応して再び激しさを増す姉の可愛らしい喘ぎ声。

「あっ…あっ…い…いくっ…イキそう…翔太…」

ややもすると姉は僕に「イキそうだ」と告げた。
この頃には、僕よりも先に姉が果てる事の方が多くなっていたのだ。

だが、そのタイミングはいつも紙一重で、姉が果てそうになる頃、僕も射精感を感じている。

「しょ…しょう…た…一緒に…いこ?…」

ずっと目を閉じたままで喘いでいた姉が、この時だけは目を開けて、可愛らしい顔で僕を見てそう言う。

いつもの僕は、これがダメ押しになって、殆ど姉と同時に果てる事が多かった。

しかし今日は違った。

「俺…まだ…姉ちゃん先にイッても良いよ…」

僕もギリギリの射精感を感じていたが、何とか堪えられそうだったのだ。

「そんな…恥ずかしいよ…お姉ちゃんも一緒にイク…ぅ…」

そんな事を言う姉は可愛らしかったが、その時の僕は少し意地悪だった。

――パンっ…パンっ…パンっ…

姉の好きなくの字の体位で僕は彼女を激しく突いた。

姉が先にイクか、この激しい抽送で僕が先に果てるかは賭けだったが、僕にとってはどちらでも良かったのだ。

「あっ…あっ…あっ…だ、ダメぇ…お、お姉ちゃん…イッちゃう…よぅ」
「イッてよ…先に…イッて…姉ちゃん…」
「しょ、翔太も…あっ…あっ…い、一緒が…いい…あっ…んっ…」

そろそろ僕も射精感が堪えきれなくなってきた。

(もう出してしまおうか…)

そう思った時、姉の身体が激しく痙攣した。
「あっ…だ、ダメぇ…い、イク…イッ…クぅ…はぁうっ!!」

姉は大きく1回身体を震わせた後で、ビクっ、ビクっと小さめに2回身体を痙攣させながら果てた。

「い、いぢわる…するから…イッちゃったよ…お姉ちゃん…」
「いいじゃん…女の人は何回でもイケるんだし…」

僕はそう言うと、再びゆっくりとしたペースで腰を動かし始めた。

「あっ…あぁ…ま、待って…待って…」

姉はすぐにそう言いながら再び喘ぎ始める。

「待たないよ…」
僕は一言だけそう言って、ゆっくりとした…一定のリズムで姉を突き続ける。

「あぁ・・っ…なんか…なに…これ・・・・すごいっ…」

自分のモノを挿入して姉をイかせたのはこれが初めてではなかったが、姉がイク時には僕も殆ど同時に果てていたので、彼女だけが果てた直後にそのまま抜かずに再びピストンを再開すると言うのは、これが初めての体験だった。

当然、姉にしても「1度イッたのに、挿入を止めてもらえない」と言う体験は初めてだった。

「すごい…すごい…すごい…っ…あっ…」

1度果てた姉の身体は、さらに敏感になっているらしく、ひたすら「すごい」を連発しながら、その快感に没頭していった。

――グチュっ…グチュっ…

と言う卑猥な音が益々部屋の中に頻繁に響き渡るようになる。

「あぁ…っ…すごい…翔太の…すごい…っ」

「すごい、すごい」と連発しながら喘ぐ姉の姿は艶めかしくて、それを見ていると僕も暴発しそうになる。

「あ…また…しょう…たっ…お姉ちゃん…またっ…」

しかし、姉のこのセリフが僕に射精を思いとどまらせた。
「また」としか言っていないが、姉の様子からそれは「また、イッてしまう」と言う意味に違いなかったからだ。

(も、もう少し…我慢するぞ…っ)

僕は下腹部に力を入れて湧き上がる射精感を堪え続けた。
心の中でも「発射したい欲望」と「もう1度姉を果てさせたい気持ち」が激しい鍔迫り合いを繰り広げている。

(早く…姉ちゃん…早くイッて…)

「あっ…翔太…お、お姉ちゃん…またっ…イッちゃう…翔太も…翔太も…」
僕に限界が迫っていた時、姉はそう言った。

「うん…俺も…もう…出る…っ…」
「うん…うんっ…お姉ちゃんもお姉ちゃんも…また…い、イク…イク…イッくぅぅぅ!!」

姉はついさっきのリプレイ映像を見ているように、同じように身体を痙攣させながら「はあっ」と大きく息を吐いて果てた。

「んっ…うっ…お…」

僕もそれを見て、姉の中で我慢していた欲望を弾けさせる。

――はぁはぁはぁ…

僕と姉は夏休み中に何度も何度も身体を重ねたが、一つだけ最初から変わらない事がある。

それは、互いに快感の絶頂を超えたあとの、この気怠く気まずい空気だ…。

僕はいつも、その空気に耐えられなくて、そんなに体力的に辛い訳でもないのに、果てた後で必ず姉の上に覆いかぶさったまま、しばらく動かなかった。

今日も、このまま…しばらく互いに裸のままでベッドの上で重なっているはずだった…。

しかし…

「ただいま~…」

階下から、帰ってくるはずのない母の声が聞こえた。

――ガバっ!

僕と姉は反射的に身体を起こしてから一瞬目を合わせ、その後で互いの衣服を慌てて拾い上げた。

「あんた達まだ寝てるの~!?…夏休みだからって寝過ぎよ~」

母の声が階下からまた聞こえた。
その声は最初の「ただいま」よりも近くから聞こえる。

(マズい…2階へ来る気だ…!)

母は僕と姉がそれぞれ自分の部屋で眠っていると思っているのだろう。

こんな昼を過ぎても寝ているなんて…そう思って起こしに来る気に違いなかった。

(頼む…先に姉ちゃんの部屋へ行ってくれ…)

ここは僕の部屋だ。
先にこちらへ来られたら、全裸の姉弟が慌てて衣服を着ている姿を母に見られてしまうかもしれない。

(それだけは避けないと…)

僕は大急ぎでトランクスを履いて、その上から短パンを身に着ける。
横を見ると、姉も明らかに焦った表情で同じように衣類を身に着けている。

――コン、コンっ…

「翔太?…寝てるの~!?」

ついに扉の外まで母が上がってきてしまった。
僕も姉ちゃんも衣服は着終わった。
しかし、窓も閉めきった暑い室内で汗だくなままの姉弟と、紅潮した僕等の顔…乱れた姉の髪…何より、つい今まで行為をしていたと言う痕跡は、この匂い…男女の激しい交わりを想像させる…何とも口では言い表せないが、一度経験のあるものならきっと解るに違いない匂い…。

――ガチャっ…

戸が開いて母の顔が中を覗いた。
僕が言うのも何だが、姉の可愛らしい顔は母譲りだと思う。
母も年齢の割には若々しく可愛らしい顔をしていた。

その顔が怪訝な表情で僕の部屋の中を覗いている。

「あら…あんた達…起きてたの…」

「うん…さっき起きた…」

「優奈も…何してるの翔太の部屋で…」

その母のセリフに振り返り姉を見ると、姉は僕の部屋の窓を開けて外を覗いていた。

「だって、お母さん達仕事ばっかりでドコも連れてってくれないから…退屈なんだも~ん…ね?翔太?」
「あ、うん…退屈だから姉ちゃんと話してた…」

我が姉ながら、とても自然なその振る舞いに驚く。
片や僕の不自然なセリフときたら…。

「そう…ごめんなさいね…お父さんも仕事忙しいみたいだし、お母さんも1人パートさんが辞めちゃって、大変なのよ…」

しかし母は僕等をどこにも連れて行けないと言う負い目もあったのか、姉弟の抗議を素直に受け止めたらしかった。

「その割に…今日…早いね」
姉が母にそう言った。

そうなのだ、母がこんな時間にパートを終えて帰宅するはずがないのだ。

「お母さん、勤務表間違って見ちゃったみたいで…ホントは今日お休みだったのよ~」
「し、出勤するまで気付かなかったの?」
「そうなの。お店に着いたら皆が変な顔するでしょ!?…それで気が付いたのよ~」

呆れた母だ。
その位きちんと確認すべきだ。
お陰でこっちは姉弟の背徳行為を親に知られると言う最悪の展開を迎えるところだった。

「ま、でもついでに買い物も済ませてきちゃったから、良かったわ」

(良くね~よ…)

「アイス買ってきたわよ…食べるでしょ?…優奈、ちょっと顔、赤いわよ?…のぼせてるんじゃないの?」

僕はドキっとして姉の顔を見た。
確かに「今、SEXを終えました」と言うのがピッタリな上気した顔…僕も似たようなものなんだろう。

「あ、食べる~。翔太も食べるでしょ!?」
姉はその上気した顔のままで、あどけない笑顔を見せてそう言った。

「ん…あぁ…食べようかな…」

僕は母に何か勘付かれているのではないかと不安だったが、とりあえず1階へ降りて母が買ってくれたアイスを食べて頭を冷やした…。
『姉遊戯』の本編ではないのですが、この後の「何かを感じたらしい母」について、別なお話としてブログで公開しています。

よろしければそちらもご覧ください。

たまには熟女ものも良いもんですよ^^;
ブログにも是非お越しください!




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