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事件
中国籍の男2人を不正アクセス容疑で逮捕 警視庁と埼玉県警
2014.2.13 21:27
不正入手したIDとパスワードでインターネットに接続したとして、警視庁と埼玉県警の合同捜査本部は不正アクセス禁止法違反容疑で、サーバー管理業者「中都商事」(東京都豊島区)社長、劉伝聞容疑者(34)=同区=ら中国籍の男2人を逮捕した。合同捜査本部によると、いずれも容疑を否認している。
劉容疑者らは平成22年以降、「プロキシ(代理)サーバー」と呼ばれる中継サーバー70台と4千人分の回線を管理。中国の代理店を通じ、月2千~3千円で利用させていた。24年7月にネット接続業者から契約を解除されたため、他人のIDなどでネットに接続していた。利用者の大半は中国人とみられる。
中継サーバーを使うと、海外の利用者が日本国内のパソコンを装ってネットに接続できるうえ、利用者のIPアドレス(ネット上の住所)の履歴を保存せずに匿名化するため、犯罪に悪用されても追跡できない仕組みだった。
警察当局は中都商事の中継サーバーがネットバンキングの不正送金事件や官公庁にウイルス付きのメールが送られたサイバー攻撃、ネット接続業者への大量不正ログイン事件などに利用されたのを確認したが、利用者を追跡できず、捜査の進展を阻まれていた。
逮捕容疑は昨年10月16日、中都商事の中継サーバーからネット接続業者の利用者のIDとパスワードを不正に入手。利用者になりすまし、ネットに接続したとしている。
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