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和食の理想は「1975年のメニュー」 エネルギー燃焼よく肥満抑制 東北大研究
2014.2.4 08:02
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「和食」が日本人の伝統的な食文化として国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され、食文化だけでなく、ヘルシーな面からも改めて注目が集まっている。その中で、いつの年代の和食が栄養・健康上、理想なのかについて研究データが発表された。食生活が欧米的になりがちな現代にあって、理想の和食の組み合わせを知ることは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防・改善にとっても大きな意味を持つだろう。(山本雅人)
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魚介類・海藻が豊富
東北大大学院農学研究科の都築毅准教授(食品機能学)のグループが理想の和食の年代について研究をした結果、「1975(昭和50)年ごろ」の和食であることを突き止め、日本肥満学会で発表した。
75年の典型的なメニューを調べたところ、果実類、海藻類、魚介類が豊富で、ほかに卵や豆類、砂糖などもよく使われていた。
このメニューを粉末化し、餌に混ぜてマウスに8カ月間食べさせたところ、内臓脂肪が蓄積しにくく、血中のコレステロールの値も低いことが分かった。また、マウスの遺伝子を検査した結果、肝臓での脂肪分解が活発に行われていることやストレスを抑制する作用も高かったという。
75年当時のメニューからは、タンパク質や脂質を肉ではなく魚介類から主に取っていたことや、ワカメやヒジキなどの海藻を多く食べており、食物繊維が豊富に取れていたことが示されている。
この研究結果について、都築准教授は「体内でのエネルギー燃焼を良くし、肥満を抑制することを意味する。ヒトにも当てはまるとみられる」と解説する。
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