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米長官「歴史問題より北朝鮮の脅威を」2月14日 4時10分
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韓国を訪れているアメリカのケリー国務長官は、悪化している日韓関係について北朝鮮という安全保障上の脅威に直面しており、歴史問題で対立している場合ではないと強調し、早期の関係改善を促しました。
ケリー国務長官は、13日、ソウルで韓国のパク・クネ大統領やユン・ビョンセ外相と相次いで会談しました。
このあと、記者会見したケリー長官は、悪化している日韓関係について「北朝鮮の核の脅威に直面するなかで、日米韓の強固な関係を維持することが極めて重要だ」と強調しました。
そのうえで、「今は非常に大きく、差し迫った安全保障上の懸念を抱えている。歴史ではなく現在の問題だ。歴史を後ろに置き、前に進めるかどうかは日本と韓国しだいだ」と述べて、北朝鮮の現状に強い危機感を示し、不測の事態に備えるためにも日韓関係の早期改善を強く促しました。
これに対して、ケリー長官と一緒に会見した韓国のユン・ビョンセ外相は「日本の政治指導者の一部が歴史を修正するような言動を続けているかぎり、信頼を作るのは難しい。歴史を直視し、周辺国の信頼を得られるような行動を示すべきだ」と述べて、改めて日本を批判しました。
ケリー長官の発言は、日韓双方に関係改善の努力を求めながらも日本の歴史認識を非難し続けている韓国側に、より譲歩を迫ったものとも受け止められていて、4月のオバマ大統領の日韓両国の訪問に向けて関係改善の兆しが表れるのか注目されます。
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