果実の放射性物質全箱検査、本格始動 JAあぶくま石川でモモ、ナシに拡大
石川町で今年収穫された果実の放射性セシウム濃度全箱検査が、同町のJAあぶくま石川果実共同選果場で本格的に始まった。昨年はリンゴのサンふじのみを調べたが、今年はリンゴ全種、モモ、ナシに対象を拡大した。7日、選果場で検査の開始式が行われた。
選果ラインの最終工程に設けた機器を、果実を収めた5キロ入りか10キロ入りの箱がベルトコンベヤーで通過する仕組み。5キロ入りは約40秒、10キロ入りは約30秒で検査でき、1日最大約1200箱を調べる。検査による出荷の遅れはない見込み。
検出下限値は1キロ当たり25ベクレル。1キロ当たり50ベクレル以下の箱に検査済みのラベルを貼る。ラベルに記された番号を町のホームページで入力するかQRコードを読み取れば、生産者情報を閲覧できる。1キロ当たり51ベクレル以上の果実は粉砕して再検査するため市場に出回らない。
検査対象はリンゴ28万キロ、ナシ15万5000キロ、モモ5000キロ。町とJAあぶくま石川が検査主体。検査機器は富士電機(東京)、ラベルを貼る機械はサトー(同)が無償で貸し出している。
7日の開始式ではセレモニーに続き、出荷時期を迎えたモモを調べた。
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