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番組公開ライブラリーで視聴
NHKがこれまで取材、放送してきた、環境、福祉、格差社会などの「ともに、いきる」に関連する番組をまとめてご紹介します。
これらの番組は全国の「番組公開ライブラリー」に設置されている専用端末でご覧いただけます。
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公開番組一覧(た行)
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テレビ指定席 青春を谷間に
収録時間/60分   初回放送日/1964.01.11
戸数160戸の貧しい山奥の無医村に、若い保健婦・岩間俊子が農協に雇われてやってきた。彼女は助産婦の資格も持っているが、医師免許はない。しかし村人たちは医者代わりに頼ってくる。「自分の力を社会に生かしたい」と保健婦になった俊子は村人に溶け込み、村にとってかけがえのない存在になっていく。やがて彼女は、何とか診療所を作り医者を村へ連れてこようと決意する・・・。無医村の窮状を、若い女性の視点から描いたドラマ。

テレビ指定席 遠い島から
収録時間/60分   初回放送日/1962.12.15
「テレビ指定席」は、1960年代前半、社会の片隅に生きる庶民にスポットをあてたドラマで、お茶の間の人気を博した番組です。
いまだに電気はなく、船は月に1便しかやってこないという人口300人足らずの離島が、とうとう無医村になってしまった。村長は島民の期待を一身に背負い、「医者を何とか連れ帰る」という使命を帯びて、東京にやってきた。東京へ働きにきている島出身の若者にも再会するが、彼はすっかり東京の人間になっていた。村長は新聞社に駆け込んで窮状を訴える。新聞社には記事を読んだ医師希望者が大勢つめかけるが・・・。

テレビ指定席 町が呼んでる
収録時間/60分   初回放送日/1962.12.01
「テレビ指定席」は、1960年代前半、社会の片隅に生きる庶民にスポットをあてたドラマで、お茶の間の人気を博した番組です。
東京・下町で水上生活者が多く住む町の小さな眼科診療所に、一人の元気な女医さんがやってきた。山の手育ちのお嬢さんだった三好先生は、つましい庶民の暮らしや人間関係のいざこざに戸惑うが、患者さんや子どもたちに慕われてすっかり町になじんでいった。ところが結婚問題が浮上。ここを辞めて自分ひとりが幸せになっていいのだろうか…と悩み始める。女医さん役は河内桃子。はつらつとした「女赤ひげ先生」を演じている。
とうほく紀行 海を愛して森を愛す 〜宮城県・気仙沼湾〜
収録時間/28分   初回放送日/1991.12.12
南三陸のリアス式海岸、宮城県の気仙沼湾では今、漁民がカキの出荷に追われている。しかし、長年カキを育んで来た気仙沼湾でも汚染が進んでいる。水を通して森と川と海との関わりを見つめ、湾に注ぐ川の水源の森に漁民が植林をしている。変わりゆく気仙沼湾を気仙沼市生れのノンフィクション作家、橋本克彦さんが訪ねリポートする。

ドキュメンタリー 安楽死志願
収録時間/29分   初回放送日/1975.04.11
"私は今が、死にどきだと思う"−生活保護費、恩給、無拠出年金を受け、都営住宅に住む71歳の老女から、番組にこんな投書が寄せられた。86歳になる夫は脳軟化症を患っており、その介護にも疲れているという。「私は要らない人間。安楽死したい。なぜ日本では安楽死法を制定しないのですか?」この悲痛な一通の手紙をもとに、不遇な老夫婦を訪ねて生活の実態を紹介し、社会福祉のあり方、人間の生き方をめぐる問題を提起する。

ドキュメンタリー がん宣告
収録時間/80分   初回放送日/1981.08.07
会社員だった千葉喜代志さんが<がん宣告>を受けたのは1980年。当時42歳。胃がんを発病して4年後、手術で切除したがんが皮膚に再発したときであった。がんの宣告にショックを受ける千葉さん。そして死が逃れられない運命だと知ったとき、千葉さんは一つの選択をする。できるだけ普通の暮らしを続けたいと考え、周囲の人には「がん」を隠し、残された日々を趣味の版画制作に費やすことを千葉さんは決意する。しかし確実に近づいてくる「死」の足音。その迫りくる死と闘い、懸命に生きた千葉さんの「生」の記録である。
※第21回日本テレビ技術賞受賞(撮影・録音)

ドキュメンタリー 救急指定 私立S病院
収録時間/55分   初回放送日/1975.10.30
大阪の下町、とある救急指定の私立病院。急患、行き場のない老人、そして死──。その医療現場の現状を、撮影スタッフが2か月間泊まり込みで密着取材し、病院の日常が物語る、現代日本の医療現場の矛盾や問題などを描くドキュメンタリーである。
※芸術祭優秀賞受賞
ドキュメンタリー この幼きもの
収録時間/45分   初回放送日/1969.06.14
睡眠薬・サリドマイドによって手足が極端に未発達な子が世界中に生まれた、いわゆるサリドマイド禍。日本ではサリドマイド児のうち184人が学齢期を迎えた。そのひとり、山口県新南陽市の吉森こずえちゃんは、徳島大学医学部付属病院の医師たちが開発した義手を使いこなすため、厳しい訓練を受けてきた。念願の小学校入学を果たし、クラスメートに囲まれて通学するこずえちゃんの日常を追う。
ドキュメンタリー 四天王寺界隈
収録時間/45分   初回放送日/1977.10.19
日本最古の寺、大阪四天王寺は庶民の寺として大勢の人々の信仰を集める寺である。春秋の彼岸には100万人の善男善女が集い、境内ではのぞきからくりをはじめ、今は少なくなった大道芸が客をとりこにする。何者も拒まないこの寺には、ポックリ信仰の老人たちや不況を生きぬく浮浪者たち、嫁に追われて毎日やって来る老婆たちなど、孤独を抱えながら懸命に生き抜こうとする様々な人が身を寄せている。1952年の夏からおよそ一年間、四天王寺境内にカメラを据え、庶民の悲喜こもごもの「生きる」姿をリアルに描き出す。
ドキュメンタリー ひろしま 老いゆく日々
収録時間/39分   初回放送日/1987.08.06
広島市段原は、原爆投下の際、比治山が壁になり焼残った町である。この町で昭和21年に開業した中山広実医師は、40年にわたり被爆者の治療と健康管理にあたってきた。被爆者の多くは、戦後のヤミ市から出発した広島駅前市場の住人と、古い木造アパートが並ぶ段原地区の人たちである。いずれも一発の原爆で肉親を失い、激動の戦後を懸命に生き抜いた人たちである。彼らは今、老いの身に生活の不安と焦りを抱いている。20年間民生委員をつとめた中山医師の夫人武子さんは、一人暮しの老人や生活に困窮する原爆孤老のよい相談相手となっている。中山夫妻と被爆者の40年にわたる絆を見つめたドキュメンタリー。
1988年度 地方の時代賞映像コンクール審査委員会推賞
ドキュメンタリー もうひとりの登校
収録時間/31分   初回放送日/1977.04.23
みどりちゃん(17歳)は、脳性マヒによる知的障害のある少女だ。彼女は養護施設・宮代学園から近くの渋谷区立広尾中学に登校している。しかしその普通学級に彼女の席はなく、学校行事への参加も許されない。普通児と障害児の統合教育が進む一方で、文部省は昭和54年度・養護学校義務化の政令を出し、各地で混乱が起きている。こうした中、毎日登校を続けるみどりちゃんの生活をみつめ、彼女の行動が投げかけている問題を考える。

ドキュメントにっぽん いのち再び 〜生命科学者・柳澤桂子〜
収録時間/49分   初回放送日/1999.11.05
生きものの生と死をテーマに、多くの科学エッセイを著してきた生命科学者の柳澤桂子さん(61歳)。その著書は、原因不明の痛みやしびれによる30年間の闘病生活の中で書かれてきた。4年前には寝たきりとなり、死をも覚悟。ところが介護にあたってきた夫で生物学者の嘉一郎さんの発案で処方された薬が劇的に効き、桂子さんの病状は快復に向かう。病から奇跡の生還を遂げた柳澤さんの体験を通して、いのちの不思議と家族の支えあいを描く。

ドキュメント にっぽんの現場 ことばあふれ出る教室 〜横浜市立盲学校〜
収録時間/29分   初回放送日/2007.05.10
横浜市立盲学校では小学4年生から6年生まで、6人の全盲児童が学んでいる。担当教諭の道村静江さんは全国の盲学校に先駆けて、漢字を授業に取り入れた。漢字で表現力を豊かにした子どもたちはコミュニケーションの楽しさに夢中。言葉があふれ出る教室にカメラを据え、日ごとに世界を広げて行く子どもたちを追った。ナレーションは、3月に卒業した大塚優里菜さん。彼女自身の体験をもとに、言葉に出会う喜びを語りかける。
ドキュメント にっぽん列島 こころの帰郷
収録時間/28分   初回放送日/1994.12.18
岡山県邑久(おく)町の国立療養所長島愛生園に暮らす伊奈教勝さん(72歳)は、ハンセン病のため療養所に隔離され、50年近く別名での生活を余儀なくされていた。しかし、長島と本土を結ぶ橋の開通をきっかけに、6年前から本名を名乗って病気についての講演行脚を始めている。親族とのつきあいも始まった。兄の喜寿の祝いに駆けつけて、兄弟は47年ぶりの再会を果たす。人間回復に向けた伊奈さんの活動の日々を紹介する。

ドキュメント にっぽんの現場 新生児集中治療室 家族を見つめた60日
収録時間/29分   初回放送日/2007.07.05
静岡県・聖隷浜松病院のNICU(新生児集中治療室)。44床のベッドは未熟児や生まれつき重い病気をもつ赤ちゃん、意識のないまま人工呼吸器に頼って生きる子などで常にいっぱいだ。親の気持ちは「この子にとっての幸せは何なのか」、「意識なく生き続けることでいいのか」と揺れ動く。その中ではぐくまれる家族のきずな…。生と死が隣り合うNICUで、小さな命と懸命に向き合う親と医師、看護師たちの2か月間を見つめる。

特集 心に響け いのちの授業
収録時間/43分   初回放送日/2007.08.04
大分県豊後高田市の河内中学校の養護教諭・山田泉さん(48歳)は、がん再発の不安を抱えながら"いのちの授業"を続けてきた。「命の重さにみんなが気づけば、いじめも自殺もなくなるはずだ」と語りかける。しかし、心を閉じて引きこもり、周囲と人間関係を結べないような生徒もいる。カメラは半年間山田先生に密着し、薬の副作用と体力の限界に挑みながらも生徒たちの揺れ動く心に寄り添おうとする一人の教師を見つめる。
特集 みんな生きている 分校だより 四季
収録時間/30分   初回放送日/2001.03.03
子どもからお年よりまでさまざまな人の生きる姿を通して、人はひとりで生きているのではないこと、いろいろな感じ方や生き方があることに気づき、命を尊び、周囲への思いやりをはぐくんでくれることを願う小学生向けヒューマンドキュメンタリー。
全校生徒7人の分校の一年を描く。現在通う生徒のおじいちゃん・おばあちゃんも通った、歴史ある分校では、運動会や秋祭りも地域ぐるみで楽しむ。ここは、ただ勉強を教えるだけの場所ではなく、地域の人たちと作る大きな家族のようなもの。

特別番組 ある生の記録
収録時間/51分   初回放送日/1972.12.01
千葉県四街道町の国立療養所、下志津病院に入院している高野岳志さん14歳。高野さんは小学校3年の時、家族を離れてひとり、この病院にやってきた。成長するに従い筋肉が萎縮して行く難病、進行性筋ジストロフィー患者である高野さんの、1年間にわたる闘病生活を追う。
※第12回日本テレフィルム技術賞奨励賞受賞(撮影)
※第13回モンテカルロ国際テレビ祭 ゴールデン・ニンフ賞を受賞

共に生きる明日 お地蔵さん 笑った 〜陶芸家・信行真哉さん〜
収録時間/30分   初回放送日/1996.07.25
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか? 病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。

脳性マヒの信行真哉さん(38歳)が作る陶器のお地蔵さんは、生き生きとしたポーズで微笑みを浮かべている。真哉さんは、戦争末期の混乱の中で子どもを亡くした中国残留婦人たちに、小さなお地蔵さんを贈っている。この"満州地蔵"と名づけられたお地蔵さんの制作をきっかけに、真哉さんは自分が作ったお地蔵さんで人に安らぎを与えたい、という気持ちを持つようになった。
共に生きる明日 明人さんからの贈り物 〜白血病患者の闘病の軌跡
収録時間/30分   初回放送日/1996.11.14
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか?病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。
和田明人さんが白血病と分かったのは、妻・陽子さんが妊娠した直後だった。それから3年半後、明人さんは息子・周平君が3歳になった翌日に39歳で亡くなった。病と闘いながら苦しみ悩んだ明人さんは、やがて"命がある限り、前を向いて生きていこう"という心境に到達した。

共に生きる明日 ありのままに生きたい 脳性まひ者・横田弘 半生を語る
収録時間/30分   初回放送日/1998.10.15
1960年代から障害者運動の先頭に立って活動を続けてきた横田弘さんは、1933年生まれ。脳性まひ児だったため、学校へ行けなかった。1964年には仲間たちと作ったコロニーで生活を始めて、結婚。長男が生まれて村を離れ、青い芝の会神奈川県連合会に参加した。親による障害児殺しに同情的な社会に抗議し、障害者の生きる権利を求め、差別を告発する運動を展開してきた横田さんが、その半生と日本社会の変化を語る。

共に生きる明日 純子さんありがとう 〜知的障害の女性とお年寄りたち〜
収録時間/30分   初回放送日/1996.04.04
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか?病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。
知的障害のある丸山純子さん(22歳)は、里親の大田征子さんのもとで暮らしながら、特別養護老人ホームで働いている。お年寄りたちから「純子ちゃん」と呼ばれ親しまれている純子さんだが、時折感情をコントロールできなくなって、泣いたり自分で顔を傷つけたりしてしまう。太田さんはそんな純子さんを甘やかさず、厳しく接する。純子さんがいつの日か自立し、人から「純子さんありがとう」と感謝される人になって欲しい、と願っているからである。その期待に答えようと努力する純子さんの姿を描く。
共に生きる明日 長野パラリンピック1 アイススレッジにかけた青春
収録時間/30分   初回放送日/1998.04.09
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか?病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。
身体障害者のスポーツの祭典長野パラリンピックで活躍した土田和歌子さんと加藤正さん。しかし2人は前回のリレハンメル大会で惨敗していた。その時の悔しさをバネに厳しい練習に打ち込んだ2人の4年間を描く。

共に生きる明日 福祉は究極のサービス業 〜大阪・ド根性社長は筋ジストロフィー
収録時間/30分   初回放送日/1998.09.10
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか?病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。
福祉機器の会社を経営する春山満さん(44歳)は、20年前に筋ジストロフィーを発病した。福祉産業が利用者の立場に立っていない現実を、身をもって経験した春山さんは、自ら会社を立ち上げて福祉機器の開発に取り組んでいる。"福祉はサービス業である"という理念を実現するために、精力的に仕事をこなす春山さんは、「輝いた人生を楽しく暮らしていきたい」と語る。

共に生きる明日 わしは貫一、あんたはお宮 〜痴ほう老人・365日の演劇活動
収録時間/30分   初回放送日/1996.09.05
現代社会のさまざまな場で、何らかの支えやいやしを必要とする人々をテーマにしたドキュメンタリー番組。「人間が人間らしく生きる」ためには何が必要なのだろうか?
病気やハンディキャップを持つ人、支える家族、医療や福祉の現場の人々など、それぞれの立場から考えた。
岡山県総社市にある特別養護老人ホームでは、入所しているお年寄りたちが毎晩劇を演じている。表情が乏しかったお年寄りたちは、演劇を通して笑顔や言葉が増え、コミュニケーションが豊かになった。ホームでの生活の質を向上させようと工夫をこらすホームのスタッフたちの取り組みと、お年寄りの日々を追う。
土曜倶楽部 お年寄りと旅してみれば・・・
収録時間/60分   初回放送日/1987.05.16
「おじいちゃん、おばあちゃんと暮らしたことがない」「長いことお年寄りと話していない」若者たちが、二泊三日の老人バスツアーに参加する。宴会や入浴の世話をし、夜は同じ部屋で寝泊りする。彼らは初めてお年寄りの言動、喜怒哀楽を間近で見聞きする。この経験から「遠い存在」だったお寄りへの認識がどう変わったか、歳をとっていくとはどういうことなのかを、改めて考える。
出演/いとうせいこう、山崎哲、島森路子

土曜倶楽部 おもいっきりボランティア 〜体験・障害者と列車の旅〜
収録時間/60分   初回放送日/1987.12.05
鶴田浩二扮する元特攻隊員のガードマンと彼を取り巻く人々が遭遇する事件を通じて、高齢者問題、体のハンディを持つ人々とのふれあい、世代の断絶、仕事の責任、本当の勇気とは等々現在でも普遍的な問題であるテーマに正面から取り組んだ骨太のシリーズ。
(今回のあらすじ)ショッピングビルを警備していた尾島兄妹は、その前にたむろしていた車椅子の青年たちに注意を促して場所を移動させる。ところが、その日以降二人の前にその青年たちがかわるがわる現れ、彼らに無理な頼み事をするようになる。彼らの行動に隠されたものは、彼ら自身と彼らに関わる人々の絶望感と諦めの気持ちであった。そんな彼らに対して吉岡は「他人に迷惑をかけることを恐れるな。いや、むしろ堂々と胸を張って迷惑をかける決心をすべきなのではないのか」と説くのだが・・・。

土曜ドラマ 風になれ鳥になれ
収録時間/74分   初回放送日/1998.03.21
小さなヘリコプター会社に勤務する社員たちはそれぞれ心に傷を持っている。そして飛行を依頼する客たちも、山で死にたいと望む老人や、同級生を自殺に追い込んだ少年、銀行強盗の母子など、様々な事情を背負っていた。
それぞれの飛行の中で社員たちと依頼者は、自分たちの生きる道を模索する。
土曜ドラマ 病院 1〜3
収録時間/74分   初回放送日/1996.10.19・10.26・11.02
大学病院と民間病院を舞台に、病院経営や医療のあり方をめぐる医師たちの葛藤や対立、人事抗争を描き、病院の今と未来を探るドラマ。
大学病院の助教授・熊井は、学会長のポストをねらう田代教授から裏工作を命じられるが、それを拒否したために、閉鎖命令が出ている別の病院へ派遣されてしまう。その病院で院長に就任した熊井は再建に取り組むが、周囲の反発にあい孤立無援に追い込まれる。

土曜ドラマ マチベン 第1回 法廷は涙にめざめる
収録時間/58分   初回放送日/2006.04.08
放火事件に巻き込まれて最愛の娘を失った母・河瀬みゆき(松田美由紀)は、弁護士・天地涼子(江角マキコ)に民事訴訟を依頼した。すでに保護観察処分が決定している相手に河瀬が訴訟をおこしたのは、自らの手で放火犯に復讐するためだった。裁判の日、河瀬は犯人に襲いかかり警察に連行される。被害者家族に冷たい法制度に失望している河瀬の気持ちを知った涼子は「真実だけが人を救う」という信条の下、ある法廷戦術を思いつく。

土曜ドラマ マチベン 第2回 依頼人を裏切れますか?
収録時間/58分   初回放送日/2006.04.15
誘拐事件の犯人として誤認逮捕された高校教師・鈴木博史(大倉孝二)は、学校から解雇通知を押しつけられる。鈴木の無実を何とか証明しようとする天地涼子(江角マキコ)に、鈴木はある告白をする。誘拐の当日、鈴木はある理由で教え子の谷村茉衣(悠城早矢)と一緒だった。しかしその日、茉衣に何があったか絶対に口外しないと約束したため、アリバイを語ることができなかったのだ…。
土曜ドラマ マチベン 第3回 死刑囚を救えますか?
収録時間/58分   初回放送日/2006.04.22
連続保険金殺人の容疑者・愛川サチ(若村麻由美)に死刑判決がでた。愛人と共謀して美容院の従業員を殺害し、さらに愛人をも殺したというのだ。天地涼子(江角マキコ)は愛川の弁護に名乗りをあげる。愛川は涼子に、昔愛人からもらった絵を愛人の妻から取り返してほしいと頼む。その絵をめぐる駆け引きの中で、事件の真相が浮かび上がる。「希代の悪女」と騒がれた愛川の素顔を知った涼子は、愛川の死刑判決を覆すべく二審に挑む。

土曜ドラマ マチベン 第4回 安楽死を裁けますか?
収録時間/58分   初回放送日/2006.04.29
天地涼子(江角マキコ)は、新田(岸部一徳)が入院する病院を訪れた。後藤田(沢田研二)は、昔、新田が営む投資会社の顧問弁護士をしていたが、新田が詐欺事件を起こし、「後藤田の指示で行った」と虚偽の証言をしたため、後藤田は弁護士資格を失う寸前にまで追いこまれた。涼子に会った新田は、がんで余命半年だと告白。早く死を迎えたいと言う。1回目の法廷。新田はそこで発作に襲われ、裁判は思わぬ方向へ向かう…。
平成18年度文化庁芸術祭・テレビ部門テレビドラマの部で芸術祭優秀賞

土曜ドラマ マチベン 第5回 無実を信じますか?
収録時間/58分   初回放送日/2006.05.06
天地涼子(江角マキコ)は、深川事件の再審を起こすことを宣言した。深川事件とは、4年前、土居勝成が通り魔に殺された事件。当時、検事の涼子は深川保(竜雷太)を殺人犯と断定し起訴。深川には無期懲役の判決が下された。しかし涼子は、これがえん罪であることに気づく。涼子は、事件の鍵を握っている深川の娘の八重子(森下愛子)に会って、真相を正そうとするが…。
土曜ドラマ マチベン 第6回 真実がこわいですか?
収録時間/58分   初回放送日/2006.05.13
天地涼子(江角マキコ)は殺人未遂で逮捕された。神原(山本耕史)らは、涼子が深川八重子(森下愛子)を殺そうとするはずはなく、八重子の自作自演だろうと推測するが、涼子自身は一切を語ろうとしない。詰め寄る神原に涼子は、「四谷事件の真犯人は、深川保(竜雷太)や八重子が命をかけて守りたい人」だとし、保が出廷すればすべてを話すと誓う。そして、とうとう涼子が法廷で保と向き合う日がやってくる…。

土曜ドラマ もうひとつの心臓
収録時間/75分   初回放送日/1997.10.11
崩壊寸前の家庭を営む奈緒子は、27年前に別れたきりだった母が、病気によって記憶を失ったとの知らせを受けて再会し封印されていた記憶をよみがえらせる。当時、心臓が右にあった2歳年上の兄・徹は母にとって特別な存在であった。やがて兄の病気は悪化し、その死によって、家族の絆は切れてしまった・・・。
※平成9年度文化庁芸術祭 優秀賞受賞作品

土曜ドラマ 山田太一シリーズ 男たちの旅路 第四部3 車輪の一歩
収録時間/90分   初回放送日/1979.11.24
鶴田浩二扮する元特攻隊員のガードマンと彼を取り巻く人々が遭遇する事件を通じて、高齢者問題、体のハンディを持つ人々とのふれあい、世代の断絶、仕事の責任、本当の勇気とは等々現在でも普遍的な問題であるテーマに正面から取り組んだ骨太のシリーズ。
(今回のあらすじ)ショッピングビルを警備していた尾島兄妹は、その前にたむろしていた車椅子の青年たちに注意を促して場所を移動させる。ところが、その日以降二人の前にその青年たちがかわるがわる現れ、彼らに無理な頼み事をするようになる。彼らの行動に隠されたものは、彼ら自身と彼らに関わる人々の絶望感と諦めの気持ちであった。そんな彼らに対して吉岡は「他人に迷惑をかけることを恐れるな。いや、むしろ堂々と胸を張って迷惑をかける決心をすべきなのではないのか」と説くのだが・・・。
土曜リポート 君よゴールをめざせ 盲人マラソン
収録時間/40分   初回放送日/1983.09.17
国連が定めた1981年の国際障害者年を一つの契機に、「障害者の社会への完全参加と平等」が世界的なテーマとなってきました。番組は1983年、目の不自由な人たちが自ら声をあげて行った、国内で初めての盲人マラソン大会の様子をつぶさにドキュメントしました。

ドラマ 抱きしめたい
収録時間/74分   初回放送日/2002.10.26
沢田未来子は自閉症児の弟・道朗を可愛いと思いつつも、周囲に弟の障害を知られるのを怖れ、またそう思う自分を恥じてきた。家族は道朗の障害が未来子の結婚に影響を与えないかと案じている。現に未来子は婚約者にそれを打ち明けることができないでいた・・・。自閉症とはどんな病気なのか。自閉症の家族を抱える人々はどのような事態に直面するのか。
原作は島田律子の「わたしはもう逃げない 〜自閉症の弟から教えられたこと」。
脚本:吉田紀子/原作:島田律子/演出:勝田夏子/音楽:城之内ミサ
出演:和久井映見、加瀬亮、竜雷太、いしだあゆみ、西島秀俊ほか
平成14年度文化庁芸術祭参加

ドラマ ながらえば
収録時間/65分   初回放送日/1982.11.03
年老いた夫婦の互いを思う深い愛情を描き、数々の賞を受けたドラマ。
岡崎隆吉は、二人の子どもを育て上げ、現在は息子夫婦に面倒をみてもらっている。息子の転勤が決まり、隆吉は入院中の妻・もとを残して、住みなれた名古屋を離れることになった。75歳の隆吉にとって、夫婦離れ離れの暮らしはつらく、妻のそばにいたいという思いが募るが、忙しい息子夫婦にはそんな隆吉の切ない思いが伝わらない。ついに隆吉は嫁の財布から金を盗んで、名古屋に向かおうとするが・・・。
作:山田 太一
出演:笠 智衆、宇野 重吉、他
第23回モンテカルロ国際テレビ祭 ゴールデン・ニンフ賞
第37回芸術祭優秀賞
第10回放送文化基金賞本賞
ドラマ 二本の桜 前編 樹は黙したまま
収録時間/90分   初回放送日/1991.08.09
エリート銀行員の剛志が栄転を前に、「銀行を辞めて兄と造園業を始める」と言い出した。家族は突然の転職宣言に反発する。剛志には名古屋空襲で両親を失って兄と共に荘川の親戚に預けられ、荘川桜に登って遊んだ思い出がある。荘川はダム工事で水没するが、植木職人になった兄は荘川桜の移植に参加し、桜をよみがえらせた。剛志はまず道路拡張工事で切られる運命の桜を譲り受け、会社の敷地に移植することにとりかかった。
※平成3年度文化庁「芸術作品賞」受賞

ドラマ 二本の桜 後編 少年は鷲にのって
収録時間/89分   初回放送日/1991.08.16
剛志が兄・清志と造園業を始めてから5ヶ月が経った。兄は腕のいい植木職人だが、やがてアルツハイマー型の認知症を患っていることがわかってくる。兄を自宅に引き取ることにした剛志に、妻はイライラを隠せない。兄弟は豊橋の古い公会堂の前で少年時代の荘川桜の思い出にふける。兄の病状は少しずつ悪化していくが、兄弟は仲違いを繰り返しながらも支えあって造園に励み、やがて妻も二人を受け入れて絆を深めていく。

ドラマ 迷子の天使
収録時間/60分   初回放送日/1969.01.02
念海家には夫・満寿三と妻の禎子・息子の宏一と犬、そしてたくさんの猫が暮らしている。禎子が、迷い込んできた猫や、よそで飼えなくなった猫を次々と引き取るので、自然と増えてしまったのだ。そんな禎子にあきれながらも、満寿三も宏一も猫たちをかわいがり、時には小さないさかいはあっても、仲のよい一家である。そんな念海家を隣家の娘・洋子は羨ましく思い、自分を養女にして欲しいと言い出して・・・。

ドラマ みちしるべ
収録時間/75分   初回放送日/1983.03.12
老夫婦がキャンピングカーに生活道具一式を乗せて、あてのない旅を続けている。この旅はもう6年目に入った。妻(加藤治子)は病気で足が不自由だが、車を運転する夫(鈴木清順)は美しい風景やおいしい食材を彼女に引き合わせ、知り合いを訪ね、病院にも立ち寄る。各地でさまざまな人と出会い、思わぬ出来事が起こる。互いにいたわりあい、老いの日々を大事に生きていく夫婦の姿を、しみじみと描いたロードムービー。

ドラマ新銀河 元気をあげる 救命救急医物語1〜20
収録時間/20分   初回放送日/1996.01.15-02.15
田岡美祈は大学病院の救命救急センターに配属された新人の女性研修医。上司である女医の高木のような医師になりたいと日々奮闘するが、患者の生と死に直面しては悩み、時には自信を失ってしまうこともある。しかし、恋人に支えられながら美祈は目標に向かっていく。美祈が医師としてたくましく成長していく姿を描いた、元気がわいてくる作品。
ドラマ新銀河 この指とまれ!!(2)1〜20
収録時間/20分   初回放送日/1997.11.10
「この指とまれ !!」1作目で、教師役を演じた藤山直美が、今度は女医として奮闘する第2弾。パワーとバイタリティー溢れるすみれは、浪速坂医大で医師をしているが、父親が年老いたため実家の診療所が、廃業の危機に陥る。悩んだ末に、跡を継ぐことになるが、仕事は戸惑いの連続。また、周囲の反対を押し切って結婚したものの、高齢での妊娠・出産など個人としての悩みも多い。人情の機微に泣き、笑い、そして考えさせられる庶民派ドラマです。

ドラマスペシャル 今朝の秋
収録時間/90分   初回放送日/1987.11.28
蓼科で隠居生活を送っていた老人のもとに53歳になる息子の妻が訪れ、息子ががんに冒され余命いくばくもない事を告げた。老人は病院に駆けつけ、そこで20年前に別れた自分の妻と再会する。父や母、そして妻の様子に自分の死が近い事を息子は悟るが、老人は息子の最後を蓼科で迎えさせようと病院から連れ出した。一人の人間の最期に際し、家族は絆を実感していく。老いと死をみつめる老境の心模様をしみじみと描いたドラマ。

ドラマスペシャル 冬構え
収録時間/100分   初回放送日/1985.03.30
東北新幹線から降り立った老人・岡田圭作は、気ままな一人旅をしているようであった。しかし実は、これからの人生を病院や子どもの世話になって、ひっそりと生きることを拒み、死を覚悟した最後の旅であった。旅の途中で、若いカップルや、同じく一人旅をする老婦人・アキとの出会い、病床にある旧友との再会・・・。秋深いみちのくの風景のなかで静かに生と死を見つめる物語。
第22回プラハ国際テレビ祭最優秀演出賞
第25回日本テレビ技術賞日本テレビ技術賞

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