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【社会】

福島第一 建屋から汚染水漏れか 海側井戸 地下水500倍セシウム

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 東京電力福島第一原発で、海側敷地の汚染を調べる井戸から、一リットル当たり七万六〇〇〇ベクレルと、放出限度の五百倍を超える地下水としてはこれまでにない高い濃度の放射性セシウムが検出された。東電はタービン建屋と、配管などを収める地下トンネル(トレンチ)の継ぎ目付近から、高濃度汚染水が漏えいしている可能性があるとしており、建屋から外部への直接漏出が濃厚になった。

 この井戸は、二〇一一年の事故発生当初に起きた2号機からの高濃度汚染水の大量流出で、経路のトレンチに沿って設けられた。

 これまでの調査で、トレンチ内では高濃度汚染水の存在が確認され、建屋からトレンチに継続的に汚染水が流れ込んでいる可能性の高いことも確認されている。

 建屋とトレンチの継ぎ目は弱く、外部への漏出元になる恐れも指摘されてきたが、地下水ではこれまで、今回の百分の一ほどの濃度しか検出されていなかった。

 

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