千葉県・房総半島沖のプレート(岩板)境界で1月に観測された「ゆっくり滑り」について、政府の地震調査委員会は12日、ほぼ収束したと明らかにした。

 1月2~10日ごろに、最大約15センチずれた。これにともない、付近では1カ月間に震度1~3の地震が計10回起きた。ほぼ収束したことで、誘発される地震は減るとみられる。

 同じ海域でゆっくり滑りが観測されたのは、1996年以降で5回目。これまでは4~6年間隔だったが、今回は前回から2年余りで起きた。(合田禄)