2014年2月13日03時00分
原爆で焼け焦げながら新芽を吹き出したアオギリ。その木の下で被爆体験の語り部を続けた故・沼田鈴子さんをモデルにした映画「アオギリにたくして」が22日、下京区のシルクホールで上映される。昨夏完成し、東京や広島で試写会などが開かれているが、京都では初となる。
映画の企画・製作・総括プロデューサーは中村里美さん(49)=東京都。沼田さんとは四半世紀前、知り合った。22歳で被爆し左足を切断しながら、芽吹くアオギリに生きる力をもらったという沼田さんの姿に感銘を受け、一昨年、映画化を決断した。
制作費約5千万円は、募金と銀行や親戚からの借金などで工面した。脚本は兄の中村柊斗(しゅうと)さんに依頼した。
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