2014年2月13日10時10分
籾井勝人会長が就任会見で政治的中立性を疑われる発言を繰り返した問題で揺れるNHK。籾井氏を会長に選んだ経営委員の言動にも視聴者から批判が寄せられ、民主党が国会招致を求める事態になった。NHK執行部と経営委員会を「車の両輪」と呼ぶ浜田健一郎委員長は事態の収拾を急ぎ、異例の見解を出した。
■「自ら律する必要」浜田委員長
「容易ならざる事態。経営委員も自ら律する必要があると考え、委員会全体で意思統一をはかった」。12日に開かれた経営委員会後の報道陣への説明で浜田委員長は顔をしかめた。
異例の見解を出した背景には、浜田氏らがNHKの現状について抱く「(執行部も経営委も)機能していない」との危機感がある。
籾井会長は1月25日の就任以来、会見での自らの発言の釈明に追われる日々。衆参の予算委員会や総務委員会などに参考人として6回も呼ばれ、「火消ししかできず、通常の業務が進まない」(NHK幹部)。
そんな中、百田尚樹氏の「人間のくず」発言が飛び出し、長谷川三千子氏の新右翼活動家への追悼文も明らかになった。NHKに10日午後5時までに寄せられた籾井会長の発言に関する意見は1万5千件。一方、百田、長谷川両氏に関する意見も約2千件に上り、大半は批判的内容だった。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
PR比べてお得!