在日米軍所属の軍人による性犯罪への処罰が、米軍全体の平均水準と比べて甘いことがわかった。AP通信が情報公開請求で得た米軍の資料を基に報じた。

 AP通信が情報公開請求で入手した2005年から昨年までの資料によると、在日米軍が関係した性犯罪に関する報告は1千件以上にのぼる。在日米海軍と海兵隊の性犯罪容疑事件計473件のうち、実際に訴追されて軍法会議にかけられたのは24%だった。性犯罪容疑で軍法会議で審理されたのは、米軍全体では09年に42%で12年には68%と増えているが、在日米軍の水準は、これを大きく下回っていた。

 また、米軍全体で性犯罪で受けた処分内容がわかった244人のうち、実際に収監されたのは3分の1で、残りは罰金や降格、除隊などの処分にとどまっていた。