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計算問題

まぁ、計算問題が苦手な成人の理由は3つほどに大別されます。

  • 公式など、数学的に感じられるものを記憶することに抵抗感がある。
    (学校の算数・数学で、内容の理解が乏しいままで過ごしてきた)
  • 筋道だてて問題解決を図るプロセスに対して、嫌悪感や難儀を感じている。
    (論理よりも直感にたよってきた)
  • 理屈が分からない=問題が解けない、と思いこんでしまっている。
    (ある意味まじめで、融通が利かない性格)

年齢的に・・・というのは無しです。何らかの疾病であるならばともかく、記憶できないと言うことはあり得ないんです。もしも、会社の予定や家族・知人との約束を忘れるようであれば、資格の勉強するよりも病院へ行くことをおすすめします。

それでも「苦手なものは苦手なんだ!」という方のために当サイトはある訳なので、何とかお助けいたします。
 正確には正しくない考え方や捉え方での説明がありますが、資格取得のために分かりやすいであろうと考えて記述しています。電気の先生になるわけではないので、それでいいのです。難しく考えないでください。
正直な話し、計算問題は捨ててかかっても良いと思います。10問くらいしか出ません。ここでは、高確率で出題されるであろう7つの問題区分について説明しています。
おそらくこれで10点(5問)は稼げるのではないかと思います。

  1. 単純な回路問題
  2. 電線の抵抗値に関する問題
  3. 力率に関する問題
  4. 電力損失に関する問題
  5. 電圧降下に関する問題
  6. 電線許容電流に関する問題
  7. 幹線許容電流に関する問題

それでは実際の問題を例に進めていきたいと思います。過去出題問題の中から、同じもしくは似たような形で出題が繰り返されている問題の正解を選ぶ(笑)方法をご教授したいと思います。

ボリュームがありますので御覚悟を・・・。

算数のおさらい

算数のおさらいをちょっとさせてください。これがあやふやでは、計算問題は心配です。
算数が出来る人は、スクロールさせて下に行ってください。

文字式の変形

X=YZという式があったとします。 X=1、Z=2の場合、Yはいくつになるでしょう。
実際に数字を代入してみます。  1=2Y(文字式の場合、数字を先に各決まり)
この先はどういたしましょうか?
Y=の式に変形させます。(Yを求めるため)
2Y=1(左右を入れ替えます。そのほうが分かりやすいのではないでしょうか)
この式の意味は、“Y”に“2”を掛けたら“1”になるという意味です。
ということは、“Y”は“1”の半分の数と言うことになります。
長い式となると、いちいちこんな事を考えていては答えを出すのに日が暮れてしまいます。
そこで昔のえらい数学者が簡単に答えを出る方法を見つけだしました。
求める文字数(XとかY)以外を“=”の反対側へ移動させる方法です。
移動させるにはルールがあります。
それは“=”を越えると【かけ算はわり算に】【わり算はかけ算に】【足し算は引き算に】【引き算は足し算に】なる
と言うことです。

それではそのルールに則って、2Y=1を計算しましょう。
“2Y”というのは“2×Y”と言うことですから“=”の反対側へ移動させるとわり算になります。

すると以下のような式になります。
Y=1÷2
Y=0.5

何でこれの説明をするかというと、これが出来ないと基本の公式だけではなく、公式の変形した式まで全部覚えておかなくてはならないからです。

I=V/Rだけ覚えていればいいのに、V=IRやR=V/Iまで覚えないといけないと言うことは大変な苦労です。

ここを読んで「そんな基本的なこと出来ない奴がいるのかよWww」と笑わないように!

第2種電気工事士の試験は中学卒業程度の数学と科学で十分出来るはずなんです。
それが出来ないのであれば、ドングリの背比べ、目くそ鼻くそを笑う、五十歩百歩です。


分数

分数計算例

上記の計算が理解できましたか?
分母が違う分数の足し算では、互いの分母を分母と分子に掛けてから計算します。

分数計算例

上記の分数のかけ算はどうでしょうか?

分数計算例

上記の分数のわり算はどうでしょうか?

更に念のため、ルートについて
√2とは同じ数字を掛け算すると2になる数字を表したモノ
√2=1.41
√3=1.73
√4=2
√9=3
√100=10

重要公式

オームの法則

オームの法則言わずとしれた、最重要公式です。電気と言えば〔オームの法則〕です。
 ただし、全部覚える必要はありません。
 どれか一つだけで、後は変形させているだけです。

オームの法則
私のお薦めは、こちらの式。何でおすすめかというと、覚えやすいから。

オームの法則

上記3つ式はすべていっしょです。
あと、覚え方として次のようなものもあります。

オームの法則たとえば、電圧(V)を求める場合、Vを隠すとIRが横並びで残ります。
これをI×Rと考えます。
では、今度はIを隠してみましょう。Vが上、Rが下の分数のようになります。
これをV÷Rと考えます。
同じようにRを隠すと、Vが上、Iが下の分数のようになります。
これをV÷Iと考えます。

この図が頭に入っていればオームの法則はばっちりです。


電力・電力量

  • 電力
    P=IV〔W〕 ワットを求めるには電流と電圧を掛け算
  • 電力量(時間単位あたりの電力)
    W=Pt〔kW・h〕 ワットと3600秒(60秒×60分)を掛け算

合成抵抗

  • 直列回路

合成抵抗-直列回路-R=R+R+R〔Ω〕 素直に足し算すれば合計の抵抗値

  • 並列回路

合成抵抗-並列回路-

合成抵抗-並列回路-〔Ω〕

これって、簡単な式なのですが計算がしづらいですよね?
 なので、和分の積ですませましょう。

 和分の積〔Ω〕

2つの並列しか計算できませんが、繰り返すことによりいくらでも計算できます。


誘導リアクタンス

  • 直列回路のインピーダンス
    難しく考えることはないです。電流(A)を求める際のひとまとめにした抵抗と思ってください。

誘導リアクタンス-直列-   誘導リアクタンス-直列の公式-〔Ω〕

  • 並列回路の全電流
    あまり出題されませんので捨てても良いかと・・・。ですので図も載せません。

誘導リアクタンス-並列の公式-〔A〕


三相3線式の

P=3Ir〔W〕


三相3線式の電圧降下

V=√3Ir〔V〕


重要式のまとめ

暗記する公式はれだけで十分!計算問はこれで0点じゃなくなります。

  1. V=IR     オームの法則。電圧、電力、抵抗のうち2つが分かれば残る一つが計算できます。
  2. P=IV     電力量計要P
  3. 和分の積公式〔Ω〕 並列の合成抵抗計算には必須(和分の積と言います)
  4. 誘導リアクタンス直列公式〔Ω〕 公式の問題が出たり、誘導リアクタンスの直列計算に使う
  5. P=3Ir〔W〕 公式の問題が出る。三相3線式の電力量計算に必要。
  6. V=√3Ir〔V〕 公式の問題が出る。三相3線式の電圧計算に必要。

実際の計算問題

基本的で理解しやすい問題を元にして、計算問題対策をしましょう。

合成抵抗

合成抵抗の計算

まずは赤丸①の合成抵抗から計算 6×6/6+6(和分の積)=36/12=3Ω

青丸② 3+3=6

緑丸③ 3×6/3+6(和分の積)=18/9=2Ω

答えは2Ω

ポイント:計算ミスを減らす!

  • 小さな並列から解いてゆくのが原則
  • 並列の合成抵抗は和分の積を使うことで統一する。
      (無用な計算間違いを減らしましょう)
  • 並列の合成抵抗計算で数字が同じ場合は抵抗値は半分になる。
      (無用な計算間違いを減らしましょう)

オームの法則

オームの法則の計算

まず電気は抵抗の少ない方に多く流れます。無抵抗であればそちらを全部流れると考えてください。また、プラスから流れた電気がマイナスに戻るようになっていない電線には電気が流れません。

この問題はそういった電気の基本が理解できているか試される問題なのです。

つまり、①と②の抵抗にしか電気は流れていません。
スイッチを閉じたときの回路を簡単にしてみると下図のようになります。

ここまでくると分かると思いますが、直列回路の簡単な問題なのです。
さて、それでは計算してみましょう。

Vボルト、Ωオームと記載があるので、V=IRが使う公式です。
直列回路の場合、電流はどこでも変わらないので、全体のAを求めると言うことになります。
つまり、抵抗も全体と言うことですから、30Ω+30Ωで60Ωの値を使用します。

V=IRを変形してI=V/Rこの式に当てはめると I=100÷60=5/3A(無限小数になるので分数)

さて、それぞれの抵抗にはいくら電圧がかかっているか計算してみましょう。

①の抵抗V=IRよりV=5/3(全体の電流)×30(①の抵抗値)=50V
②の抵抗も同じ抵抗値なので 50V

問題では②の電圧を求めることと等しいので、答えは50Vです。

もっと、簡単な考え方。
この問題が簡単な直列回路の図だと理解できたら、同じ抵抗が2つあるので100Vを半分ずつ
使っていると分かります。なので、すぐに50Vと分かるのです。

分圧が直列回路、分流が並列回路で起こると覚えておけば、ほぼ計算がいらない問題です。
まぁ、電圧が問題なので分圧しているだろうと推測してもOKです。

ポイント

  • まずは、引っかけに気が付くこと。解法が簡単なので、スイッチや開放回路をまぜています。
  • 電圧を求めよときたら、V=IRかP=IVの式ぐらいしか使いません。

単相3線式

単相3線式計算問題

単相3線は赤線のように電流が流れます。
この場合、中性線(電流計が接続されている)での差が答となります。

P=IVなので、I=P/V  I=1000/100=10(1kW=1000W)
もう一つ            I=2000/100=20(1kW=1000W)


上側は10Aで下側は20Aで、その差は10A(プラスマイナスは考えない)

答えは10A

ポイント

  • こんな図が出たら単相3線式で、差を求める問題。
    ということは、2つの計算をしてその差が答えとなります。
  • V=IRとともに、P=IVの式も大切。式の変形だけは出来るようにすること。

三相3線式(誘導リアクタンス)

三相3線式

三相3線式ではまず、この数値の組み合わせが使われます。
なぜかというと、解答となる数値のキリがよいからです。

これを見ただけで、9.6という答えでまず問題ありません。計算をしたくないならこのぐらいの潔さは必要です。電圧が100Vであれば2.4となることも覚えれば間違いはありません。

ちなみにここで使う公式はとP=3

まずは電流を求めたいので1相分の抵抗を求めます。
を使い、√8+6=10Ω

次にI=V/R(基本) 
I=200/10=20A

次にP=3IRを使い、3×20×20×8=9600
これをkWに直すと9.6

ポイント

  • 抵抗8Ω、リアクタンス6ΩはZ=10Ωとなるので、どこでも使われます。忘れるべからず!
  • この問題を見たら9.6kW(9600W)が解答であることが濃厚

誘導リアクタンス

誘導リアクタンス問題

誘導リアクタンス問題

前項の問題が分かると、こんな問題も簡単に解けてしまいます。
答えはイです。

まず、抵抗とコイルがでてきたら  の式を思い出してください。
そうすると、イとニにはに共通する部分がありますので、どちらかと推測します。
問題は分子にある100Rと100Xです。
直列の時はRの方を選びます。並列の時はXです。
何で100という数字があるかというと、%は百分率だからです。
並列の問題はあまり見ませんけどね。

ポイント

  • を覚えておくことしかないです。

電圧の基本

直流回路計算

こういう問題の場合、計測地点をしめす線を消してしまえば、簡単であることが多いです。
単純にオームの法則を使う問題です。

電圧というものは、そもそも“差”の事を示しています。だから、発進!した電圧はスタートに
戻ってくると0Vになっていないとおかしいのです。これ覚えてね!

また、抵抗があればその都度電圧は使用されて減っていきます。

だから、電線の抵抗を無視すれば抵抗などを挟まないで電圧を測ると0Vになります。

ワンポイント

直流回路の場合、抵抗値を通るたびに電圧は減ってゆきますが、電流は減りません。
(並列回路の場合、電圧は複数の回路にスタート時と同じ電圧が掛かり、電流はそれに応じて変化します)

まず図にあるような100Vが直列で2つ並んでいると200Vで発進します(上の矢印の地点です)
と言いますか、発進すると考えてください。

この時点で電圧(V)と抵抗値(Ω)が分かっているので、電流(A)を求めることが出来ます。

V=IRゆえに I=V/Rに数字を当てはめてみましょう。

I=200/50(抵抗が直列なので20+30)=4A

全体で4Aの電流が流れており、直列に並んだ抵抗には等しく電流が流れているので、この考えを元に30Ωの部分の電圧を求めます。

V=IRに数字を当てはめてみましょう。

V=4×30=120V

あとは、120-100=20Vが正解となる(100というのはaの地点の電圧)

もう一つの解き方
こちらのほうが、考え方としては分かりやすいです。
200Vで発進した電圧が、20Ω、30Ωでそれぞれ使用されます。
と、いうことは2:3で電圧が使われているのだから20Ωでは40%の80V、
30Ωでは60%の120Vが使用されている
ことになります。
あとは120-100=20V が正解となります。

ポイント
  • 電圧というのは2点間の差のこと
  • 直列の抵抗が並んでいれば分圧と言って電圧がそれぞれに振り分けられる。電流はそのまま。
    並列の場合は分流と言って電流がそれぞれに振り分けられる。電圧はそのまま。

断線回路

断線回路計算

またまた簡単な問題です。
断線していると言うことは真ん中の線はないと言うことです。
つまり、単なる200Vの直列回路と言うことになります。
では、なんの公式を使えば解けるのかというと、公式はいりません!
参考書等ですと、電流求めてからそれぞれの負荷にかかる電圧を求めたりしていますが、
そんな回り道はいりません!そういうのを融通が利かないと言うんです。
まず、簡単な回路にな