♯08〈旧廣盛酒造〉
更新日時 2013年09月24日
旧廣盛酒造・1階の酒タンクを囲むようにあるフェンス。
近づいていいような、近寄りがたいような…でもよく見ると
フェンスの金網は、きれいなリボンで編まれています。
「こちらとそちら、フェンスがあって通り抜けられない。
でも、リボンの色によっては風景に溶け込んで、
なにも無いようにも見える。でも確かに隔たりはあるんです」
人とひとも同じ。その微妙な境界線を、柔らかなリボンという素材で
表現しています。ひとつひとつ、ていねいに編み上げました。
竹中優香さんは22歳。多摩美術大学の4年生です。
大学では彫刻を専攻しています。
今回の展示会場、旧廣盛酒造には多くの作家さんの展示があり、
それが竹中さんにはおおいに刺激となっているようです。
展示会場である蔵元だった建物は、当時の雰囲気を残しながら大胆に
リノベーションされています。
トイレもそのひとつ。『ヒロザカリトイレ2013』として、旧廣盛酒造に
展示している作家たちのコラボレーションを見ることができます。
不思議な空間。おひとりさまで鑑賞するひとときをお楽しみください。