読谷村内の選手宿舎に入った岩貞(後ろは小嶋)。出遅れを否定して、意欲十分(撮影・白鳥恵)【拡大】
競馬に例えると新馬戦で1番人気が出遅れ。通常ならば大汗をかくものの、岩貞に焦りの色はなかった。巻き返しへ、自信をみなぎらせ、やや緊張の面持ちながらもハッキリと言い切った。
「安芸でも練習をしていたので、休んだ分が響いているという感じはないです」
休んだ分…とは1月中旬の6日間のことだ。1月16日に発熱。新人合同自主トレを離脱することになり、宜野座行きの切符を失った。
「こっちにきた以上は練習でアピールして、評価してもらいたいです」
10日に行われた安芸でのフリー打撃登板で名誉挽回した。関本に対し、29球で安打性2本。一発を許したものの、のけぞらせるような内角球を披露し、マウンド度胸も見せつけた。
「投球はもちろん、フィールディングなど実戦で活用できることもアピールしたいですね」
開幕ローテは4番手以降が依然、不透明なままだ。決まっているのは能見、藤浪、メッセンジャーだけ。左のライバル、岩田、榎田は宜野座でのシート打撃登板で首脳陣を安心させるところまではいかなかった。割り込むチャンスは十分にある。13日にはさっそくブルペン入りする。