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【競馬・ボート・競輪】

[競輪]村上博幸が優勝

2014年2月13日 紙面から

GI開幕戦の「全日本選抜競輪」を制しトロフィーを手に笑顔を見せる村上博幸=高松で

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 村上博がグランプリ一番乗り。香川県・高松競輪場のGI「第29回全日本選抜競輪」は12日、最終日を迎え決勝戦が行われた。レースは最終4コーナーで平原、神山、浅井の3車が落車する波乱。インコース2番手でこれを避けた村上博幸(34)=京都・86期=が直線抜け出して1着。2010年の松戸ダービー、立川グランプリ以来3度目のGP・GIタイトルを獲得するとともに優勝賞金2690万円を獲得した。2着入線の新田は4コーナーで平原への押し上げが審議になり失格。松岡、斎藤が2、3着に繰り上がった。

 村上兄弟がガッチリと抱き合ったまま、兄義弘は何度も弟博幸の背中をたたいて祝福した。有力どころがそろって落車するアクシデントはあったが、村上博は的確な判断でしっかり勝利の糸をたぐり寄せた。「自分のコースを冷静に走れた。ゴールした瞬間は信じられへんかった」と喜びをかみしめた。10年松戸ダービー以来、2回目のGI制覇を成し遂げた。

 レースは打鐘前から近畿勢が主導権を取りに行くも、粘った新田が番手を奪取。それでも脇本はスピードを上げて先行態勢に入る。バック6番手からまくる平原に合わせて番手まくりを放つ新田。両者が一歩も譲らずもつれると平原が落車。さらに後続の神山、浅井も続いて落車した。村上博は内から新田を追走する形から、直線抜け出してゴールを駆け抜けた。「2年前に大きなケガをしてもうタイトルは厳しいと思ったし、大ギアになってからレースがうまくかみ合わなくなった。それでもあきらめず、くさらずやってこれたのが大きい。つらかったがその分、精神的に強くなれた」。自分を鼓舞し奮い立たせ、飽くなき努力が実を結んだ。

 これで年末の岸和田グランプリに1番乗りを果たした。初の関西での開催に、近畿勢が熱くならないわけがない。「盛り上げるには近畿から一人でも多く乗ることだと思っていた。でもまさか自分が最初に決まるとは。まだ課題だらけなのでこれからも京都勢に勉強させてもらって、純粋に強くなりたい気持ちで取り組んでいきたい。そして、また兄弟で乗りたいです」と博幸。層の厚い京都勢を引っ張る立場になり、年末はひと回り成長した姿で臨むつもりだ。 (緑川伸一)

◆繰り上がり3着 斎藤表情複雑…

 競り負けて入ったところが村上の後位5番手。まくり上げる平原−神山にさばかれた斎藤は最後方に置かれて勝負圏外に去ったかに見えたが、その直後に最終4角でのハプニング。難なく落車を避けた斎藤は4着で入線、繰り上がりの3着。ただ「新田君に勝ってもらえればと思って走ったので、そうなれば最高だった。でもこんな結果では…」と、後輩の失格で得た3着に表情は複雑だった。

◆戦い終わって

<松岡健介>(2着)まだまだ優勝する覚悟が自分には足りない。これからは覚悟を持って戦って、グランプリを狙っていきたい。

<山賀雅仁>(4着)少し脚力が違った。悔しいけど、これが現状。また戦績を積み上げていきたい。

<脇本雄太>(5着)早めにレースを動かせた。きつい展開だったけど、近畿から優勝者を出せたので。

<神山雄一郎>(落車再入6着)体は何とか大丈夫。落車する前に横の動きがあったし、しょうがない。

<浅井康太>(落車再入7着)直線まではいい感じだったけど、残念です。

<平原康多>(落車再入8着)あれで行き切れないのだから、自分が弱いだけ。

<新田祐大>(失格)番手を取り切ってから出るタイミングを間違えた。内容自体は悪くない。次に頑張る。

 

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