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【大リーグ】

田中、ゴジラ級入団会見!! VIP扱いにも臆せず「世界一」宣言

2014年2月13日 紙面から

 【ニューヨーク穐村賢】マーが“ゴジラ級”のスタートを切った。楽天からヤンキースに移籍した田中将大投手(25)が11日(日本時間12日)、本拠地ヤンキースタジアムで入団会見に臨み、背番号「19」の入ったピンストライプのユニホーム姿を披露した。日米300人の報道陣が詰めかけた大規模会見は球団によると2003年の松井秀喜さん以来。会場もVIP用のラウンジが用意される特別待遇だったが、物おじせず英語で自己紹介し、「世界一」を誓った。会見後はキャンプ地のフロリダ州タンパへ移動。いよいよメジャーリーガー・タナカが始動する。

 無数のフラッシュが光を放つ。日米合わせて約300人の報道陣が詰めかけた会見場。緊張気味だった田中の表情が和らいだのは、伝統のピンストライプのユニホームをまとった瞬間だった。同席したジラルディ監督に袖を通されると「気持ちは引き締まるし、本当にヤンキースの一員になれたんだなと感じます」とスマイルを爆発させた。

 注目の第一声に決意を込めた。「Hello! My name is Masahiro Tanaka. I’m very happy to be Yankee(田中将大です。ヤンキースの一員になれたことをとてもうれしく思っています)」。決して流ちょうではない。それでも、しっかりとした口調で言い切った。

◆名門入りの自覚

 「ここで野球をするからには、少しは(英語を)話した方がいいかなと。日本に来た外国人選手も日本語で話している。自分もできることはやった方がいい」

 英語での自己紹介は、メジャーリーガーとして戦っていく意思表明。名門の一員となった喜びと同時に、自覚をのぞかせた。

 渡米前から日米を騒がせた“超大型新人”に、球団も誠心誠意のおもてなしを見せた。この日の会見場は「レジェンズ・クラブ」と呼ばれるVIPラウンジ。今オフにはエルズベリーやベルトラン、マキャンといった大物がヤ軍に移籍したが、最大1200人が収容できる同会場を使用した入団会見は田中だけ。地元のテーブルテレビ局も生中継し、球団広報も「これだけ大規模な会見は、03年の松井以来だ」と振り返った。

◆特別扱いも覚悟

 当然、特別扱いに対する覚悟も、右腕は既に整えている。ヤ軍での一番の目標を聞かれると「ワールドシリーズで勝つことです」と即答。大型契約、ニューヨークの厳しいメディア、過度の期待と重圧、文化と言葉の違い。さまざまな苦難が待ち受けるが、田中に気後れするところはない。

 「プレッシャーを感じることはない。マウンド上でチームの勝利のために投げるのは変わらない。いいピッチングをして、歓声を送られることを僕はイメージしています」

 ゴジラ級の破格の入団会見で踏み出した第一歩。マウンドでも規格外の力を見せつけ、ニューヨーカーの心をわしづかみにする。

 

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