◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプで平野歩夢(15)=バートン=が銀メダルを獲得してから一夜明けた12日、幼少期からの恩師たちが快挙を祝福した。練習拠点を確保するため、新潟県村上市の自宅から各地のハーフパイプコースを転々としながら練習を重ねてきた15歳。福島県南会津町の酒井喜憲さん(67)は「直前にけがをしたと聞いていたので心配でしたが、やってくれました」と歓喜の声を上げた。
深夜のテレビで銀メダルシーンを観戦した酒井さんは「天才です。あの時のパイプの状態は決して良くなかったはず。それでも物おじせずチャレンジした。平野君は天才です…」と声を震わせた。
「ちょっと心配をしていたものですから、ハラハラしながら見ていました。でもやってくれましたね」。心配した理由は、平野がソチ入りする数日前に父・英功さん(42)と久しぶりに電話で会話した際、「平野君が右足首を捻挫してしまったということで、テーピングで固めて出場させるしかないというような話をされていたので」。ひょうひょうとした振る舞いの15歳は、苦境の中でメダルへと飛翔した。
国内のスキー場でハーフパイプコースを設置しているところは限られているため、平野は幼少の頃から各地を転々としながら練習を重ねてきた。小学4年から約3シーズン通ったのが、福島県南会津町の会津高原南郷スキー場。自らスノーボーダーで、同スキー場のハーフパイプコースの設営に携わってきた酒井さんは「当時からずば抜けたセンスを持っていましたけど、まだまだちっちゃくてかわいくて、女の子みたいでした。けがをするような技はしないような」と振り返る。平野が約20日間ほど酒井さん宅に宿泊したことも。「小学生ですからゲームが好きみたいで、よくやっていましたねえ」
一昨年は福島県猪苗代町の沼尻スキー場へ。現在は練習拠点を山形県小国町の横根スキー場に置く。元々、平野がスノボを始めた4歳の頃に通っていた「ホーム」だった。同スキー場でコース整備を担当し、平野のことを「子供のような…、いや、もっと身近な存在」と話す高橋恒行さん(62)は「4歳の頃はボードをずるずる引きずる姿がかわいくて。それなのに、兄にすら勝ちたいって気持ちで頑張っていた。負けず嫌いは、今回の表彰台の表情にも出てましたよね」と振り返る。
その心は練習量にも表れている。「毎日毎日、300本はコースを飛んでいた。普通のプロでも30本ぐらいなのに」と高橋さん。さらに「礼儀正しく、あいさつを忘れる姿なんて見たことがない。そこらの“チャラ男”とは違う」とも。「有名だから地元中高生の女の子にキャーキャー言われたりすることも多いけど、自分から手を振らないんだもん」と、競技一筋の姿勢がメダルにつながったことを明かした。
(2014年2月13日06時03分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)