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【プロ野球】

長嶋さんがキャンプ訪問 宮崎で松井さんと再会

2014年2月12日 紙面から

打撃投手を務め終えた松井臨時コーチ(中)と談笑する長嶋終身名誉監督(右)。左は原監督=サンマリンスタジアム宮崎で(沢田将人撮影)

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 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(77)が11日、宮崎キャンプを訪問し、昨年5月に国民栄誉賞を同時受賞した松井秀喜臨時コーチ(39)と再会した。チームは今キャンプ初の紅白戦を行い、ドラフト1位の小林誠司捕手(24)=日本生命=がフル出場。4投手を無難にリードし、安打も放つ満点の実戦デビューを飾った。

 国民栄誉賞コンビが、かつて濃密な時間を過ごした思い出の地に帰ってきた。長嶋終身名誉監督はこの日の朝、宮崎入りすると、すぐさま球場へ。サンマリンスタジアム宮崎で対面を果たした松井臨時コーチは「昔の思い出がよみがえってきた。長嶋監督は全然変わらない。やっぱり球場がよく似合う」と感想を漏らした。

 まさにその通り。ミスターは水を得た魚のようにはつらつと動き回った。選手たちの円陣の中で「勝つ、勝つ、勝つぞー!」と左手を突き上げて気合を注入。ブルペンではときおり感嘆の声を上げながら各投手の投球を眺め「ピッチャーはみんな良いね。キャンプ中盤なのに仕上がりが早いよ」とご満悦だった。紅白戦では若手の台頭に目を細め、レギュラークラスの活躍にうなずいた。

 手塩にかけて育てた教え子が初めて後進を指導する様子も温かく見つめた。亀井善行外野手(31)の居残り特打で打撃投手を務める松井コーチを「毎日、投げているんでしょ。39になっても体が強いね」と称賛。それを伝え聞いた松井コーチは「取り柄はそこだけだから」と笑った。

 巨人の監督として5度のリーグ優勝、2度の日本一に輝いたミスター。ゴジラにも自らと同じ指導者の道を歩んでほしいという希望を持つ。臨時コーチの働きを見た感想は「(気持ちが)そういう方向になりますね」。まな弟子の肩書から「臨時」が外れることを、あらためて願っていた。 (小林孝一郎)

 

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