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◆プロボクシング ▽日本スーパーフェザー級王座決定戦10回戦 ○内藤律樹(8回TKO)松崎博保●=内藤が新王者=(10日、東京・後楽園ホール) 作家・沢木耕太郎氏のノンフィクション「一瞬の夏」(1981年に出版)の主人公で知られる元東洋・日本ミドル級王者のカシアス内藤会長(64)の長男・内藤律樹(22)=E&Jカシアス=が親子2代で日本チャンピオンに輝いた。日本スーパーフェザー級王座決定戦で、同級1位・内藤は同級2位・松崎博保(31)=協栄=を8回終了TKOで下し、王座獲得に成功。内藤の戦績は9戦全勝(5KO)、松崎は22勝(11KO)7敗2分。
内藤親子の1つ目の夢がかなった。現役時代の父をほうふつとさせるアフロヘアの律樹は序盤から松崎へ得意の左カウンターを決めた。ストレート、フックをたたみかけ敵の顔面を血で染め上げた。8回終了後に相手側が棄権を申し出てTKOで日本王座を奪取だ。
国内の親子王者は1961年に達成したウエルター級のライオン野口とフライ級を制した野口恭の親子以来2例目。父のカシアス会長はデビュー15戦目で70年にミドル級を奪取。それから44年。父を超えるわずか9戦目で日本王座のベルトを巻いた律樹は「父は今でも語り継がれる選手。まだ追いついてない」と頬を緩めた。
東洋太平洋王座も制した父は現役引退を決めた35年前に師匠のトレーナー、故エディ・タウンゼント氏(享年73歳)と将来はジムをつくり、王者を育てるという約束を交わした。05年2月にジム設立。咽頭がんと闘いながら息子を育て「夢が一瞬でかなった。初めの王者が息子なんて…」と声を震わせた。長年見守り続け、観戦した沢木氏も「律樹はオヤジより人間としてもボクサーとしても賢い」と称賛した。
目指すは父が成し遂げられなかった世界王者。律樹は「もっと強いボクサーになりたい」とさらなる夢を描いた。
◆カシアス内藤(ないとう)本名・内藤純一。1949年5月10日、横浜市生まれ。64歳。父は米国人、母は日本人。神奈川・武相高でボクシングを始める。68年プロデビュー。70年に15戦目で日本ミドル級王座、71年に23戦目で東洋同級王座を獲得。79年引退。リングネームのカシアスはヘビー級王者のムハマド・アリの本名カシアス・クレイが由来。アリスの名曲「チャンピオン」のモデルにもなった。プロ通算27勝(13KO)10敗2分。05年2月に横浜市内にE&Jカシアスジムを設立。家族は夫人と2女2男。
◆内藤 律樹(ないとう・りっき)1991年7月31日、横浜市生まれ。22歳。13歳からボクシングを始め、神奈川・磯子工高では3年時に選抜大会、高校総体、国体をライト級で制し、3冠を達成した。アマチュア戦績は59勝(20KO・RSC)9敗。2011年9月にプロデビュー。身長173センチの左ボクサー。血液型B。
(2014年2月11日06時05分 スポーツ報知)
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